
サギノー市にある本格的茶室と日本庭園を擁する日本文化センター『阿波鷺能庵(あわさぎのうあん)』で9月21日(日)に日本祭が催された。
サギノー市は徳島市と姉妹都市であり、1986年に両市の友好のシンボルとして阿波鷺能庵が造られた。両市が建設費を出し合い敷地を共有し、共同で管理を続けている。
両市が姉妹都市提携を結んだのは1961年。茶室の設立にあたっては、同市の住人モスナー陽子さんが資金集めに乗り出し、奔走した末、茶室の着工に漕ぎつけた。その後も陽子さんはセンターの管理と運営に携わり、支えてきた。
例年秋に開催される同センター主催の日本祭には、サギノー市や近隣に在住している日本人・日系人、交換留学生やビジネス関係者たちが協力して日本文化や食べ物を紹介している。今年は生け花や書道、折り紙の実演や体験のほか、手づくりのどら焼きの販売ブースなどが設けられた。
茶室ではJSDウィメンズのサポートによる実演が3回行われた。お点前中には在デトロイト日本国総領事館の文化担当者による解説が添えられ、茶室の建築的な説明や茶道の歴史、そして所作の理由などが分かりやすく伝えられた。
特設野外ステージにはメトロデトロイト地区から和太鼓グループ『雷音』、男性コーラス『ホワイトパイン』が出演。ミシガン西部を拠点にしている沖縄県人会『ちむぐくる(楽しみたい)会』も駆けつけ沖縄舞踊と音楽を披露した。
今回のスペシャルは阿波踊り。同センターのオープニング式典に日本より阿波踊り団が来訪したものの、その後、徳島と繋がりがある阿波鷺能庵での日本祭でありながら、このイベントで阿波踊りが演じられることがなかったが、今年はそれが実現した。サギノーバレー州立大学に今期(8月から12月)限定で、徳島市にある四国大学より派遣交換教授として派遣されているマーク・フェネリー氏と奥様ひとみさんが中心になって、サギノー市や近隣に在住している日系人が加わり、総勢20人近いメンバーによる披露を行なった。中には徳島出身者が3人おり、ひとみさんを始め、子どものころから阿波踊りに親しんできた女性達の本格的で美しい舞いのような動きやメンバーたちの軽快な踊り、子ども達の可愛らしいハッピ姿が観客の称賛を集めた。イギリス人であるマークさんも日本で阿波踊りに何回も参加した経験があり、メンバーによる披露の後、「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なりゃ踊らにゃ損損」という言葉を観客に伝え、踊り方を教示し、参加を呼びかけた。奥は深いがシンプルな踊りとあって、大勢の観客が見よう見まねで加わり和やかな場になった。
さらに武道の紹介も行われ、デトロイト剣道道場、同日本文化センターで練習をしているタイチー(太極拳)ならびに柔術グループが、それぞれの特徴や練習方法を披露した。
途中から天候が崩れ、テント内にも雨が吹き込む大雨に見舞われたが、3時間の開催中、途切れなく続くプログラムやワークショップを興味深げに注視する多くの姿があった。活発な姉妹都市交流、そして地元住人並びに当地日系団体とのコネクションが実を結んでいる貴重なイベントである。
同センターは一般公開しており、様々なプログラムを組んでおり、他州からの観光客も多い。ちなみに近隣には観光名所フランケンムースやアウトレットモールBurch Runがある。
【ウェブサイト】www.japaneseculturalcenter.org
サギノー市にある本格的茶室と日本庭園を擁する日本文化センター『阿波鷺能庵(あわさぎのうあん)』で9月21日(日)に日本祭が催された。
サギノー市は徳島市と姉妹都市であり、1986年に両市の友好のシンボルとして阿波鷺能庵が造られた。両市が建設費を出し合い敷地を共有し、共同で管理を続けている。
両市が姉妹都市提携を結んだのは1961年。茶室の設立にあたっては、同市の住人モスナー陽子さんが資金集めに乗り出し、奔走した末、茶室の着工に漕ぎつけた。その後も陽子さんはセンターの管理と運営に携わり、支えてきた。
例年秋に開催される同センター主催の日本祭には、サギノー市や近隣に在住している日本人・日系人、交換留学生やビジネス関係者たちが協力して日本文化や食べ物を紹介している。今年は生け花や書道、折り紙の実演や体験のほか、手づくりのどら焼きの販売ブースなどが設けられた。
茶室ではJSDウィメンズのサポートによる実演が3回行われた。お点前中には在デトロイト日本国総領事館の文化担当者による解説が添えられ、茶室の建築的な説明や茶道の歴史、そして所作の理由などが分かりやすく伝えられた。
特設野外ステージにはメトロデトロイト地区から和太鼓グループ『雷音』、男性コーラス『ホワイトパイン』が出演。ミシガン西部を拠点にしている沖縄県人会『ちむぐくる(楽しみたい)会』も駆けつけ沖縄舞踊と音楽を披露した。
今回のスペシャルは阿波踊り。同センターのオープニング式典に日本より阿波踊り団が来訪したものの、その後、徳島と繋がりがある阿波鷺能庵での日本祭でありながら、このイベントで阿波踊りが演じられることがなかったが、今年はそれが実現した。サギノーバレー州立大学に今期(8月から12月)限定で、徳島市にある四国大学より派遣交換教授として派遣されているマーク・フェネリー氏と奥様ひとみさんが中心になって、サギノー市や近隣に在住している日系人が加わり、総勢20人近いメンバーによる披露を行なった。中には徳島出身者が3人おり、ひとみさんを始め、子どものころから阿波踊りに親しんできた女性達の本格的で美しい舞いのような動きやメンバーたちの軽快な踊り、子ども達の可愛らしいハッピ姿が観客の称賛を集めた。イギリス人であるマークさんも日本で阿波踊りに何回も参加した経験があり、メンバーによる披露の後、「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なりゃ踊らにゃ損損」という言葉を観客に伝え、踊り方を教示し、参加を呼びかけた。奥は深いがシンプルな踊りとあって、大勢の観客が見よう見まねで加わり和やかな場になった。
さらに武道の紹介も行われ、デトロイト剣道道場、同日本文化センターで練習をしているタイチー(太極拳)ならびに柔術グループが、それぞれの特徴や練習方法を披露した。
途中から天候が崩れ、テント内にも雨が吹き込む大雨に見舞われたが、3時間の開催中、途切れなく続くプログラムやワークショップを興味深げに注視する多くの姿があった。活発な姉妹都市交流、そして地元住人並びに当地日系団体とのコネクションが実を結んでいる貴重なイベントである。
同センターは一般公開しており、様々なプログラムを組んでおり、他州からの観光客も多い。ちなみに近隣には観光名所フランケンムースやアウトレットモールBurch Runがある。
【ウェブサイト】www.japaneseculturalcenter.org