ミシガンでは暑い日が続いていますが、夜9時半過ぎまで明るかった日照時間も夏至を境にして毎日1~2分ずつ短くなりつつあります。学校がお休みの間に家族一緒に何処かへお出掛けとか何か普段出来ない事をするには絶好のシーズンです。独立記念日の連休を活用出来なかった方もまだまだチャンスはありますので、暑いからといってエアコンの効いた屋内でカウチポテトにならないように心も体も引き締めましょう。但し、外出する場合は日焼け止めと水分の補給をお忘れなく。生憎カウチポテトになりやすい原因として暑さの他に先週末終わったばかりのウィンブルドン・テニスと先月始まった男子サッカー・ワールドカップ・ブラジル大会が決勝トーナメントに突入し、世界中のサッカーファンだけでなく世間一般の注目も集めている周辺状況があります。

そのワールドカップ。期待された我が日本代表サムライ・ブルーはグループリーグで1分け2敗で敗退となり、残念ながら決勝トーナメントに進めませんでした。今大会アジア勢は総崩れで1勝も出来ずにブラジルを去ることになってしまいました。FIFAのランキングからすれば妥当な結果とは言え、現在4.5チームのアジア勢出場枠が次回2018年ロシア大会では削られる心配が出て来ました。予選方式も変更される可能性があるとのことで、日本代表が4年後にまた出場出来る保証はありませんが、是非出場して捲土重来の活躍を見せて欲しいものです。

さて、今回は『サッカー・ワールドカップに思う』というテーマでもう少し書いてみたいと思います。サッカーに全く興味のない方、サッカーは好きでも日本が敗退した今はその話題に触れたくないという方は読み飛ばして頂いて結構です。

私自身はサッカーをしませんし、サッカーフリークと言う程の熱烈なファンでもないので、専門的な知識や細かい技術的、戦術的理解度も十分ではありませんので、的外れな点がありましたら予めご容赦願います。

まあ、何事についても後から「ああだ、こうだ」と勝手な事を言うのはたやすい事で、全て『タラ・レバの結果論』と言われてしまえばそれまでですが、囲碁で言うところの岡目八目で私なりに気付いた点を書き連ねてみます。

先ず第一に、チームのコンディショニングはどうだったのか?が挙げられます。

監督、選手共に「初戦が大事」、「初戦で勝って弾みを付ける」という意気込みで臨んだ初戦のコート・ジボアール戦。前半の比較的早い時間帯に本田選手のゴールで先制し、「よしっ、行けるぞ!」と思ったもののその後は日本選手の動きが悪く、ボールが足に付かない、パスは繋がらない、シュートに持ち込めない、相手ボールを取ってもまたすぐに取り返される状態が続き「一体どうしたんだ?」と思っている内に前半終了。後半の途中からドログバ選手が入ると相手側の動きが活性化して攻勢が続き半ば頃に失点して同点。そのわずか2分後にまた追加点を許して逆転され、そのままいいところなく1-2で試合終了。

多少メンバーの入れ替えがあっても、今回の日本代表チームの対外試合ではこの4年間で私が記憶している中で正直最悪の試合内容だったと思います。とにかくいつものような一生懸命さ、必死さが伝わってこない内容でした。意外に早く先制点が入って勝ちを意識し過ぎて守りに入ってしまったためか?それとも、当日かなり雨が降っていて蒸し暑く、ピッチのコンディションも悪くて足元が滑ったり、ボールがいつもより転がらなかったことが影響したためかもしれませんが、それは相手も同じ条件。パスサッカーには不向きな条件でも「雨は想定していなかった」とか「雨の中でのパス練習をしていなかった」などの言い訳は通用しません。

私が思うに、大会前の国内合宿での走り込みと体力強化、米国フロリダ州およびブラジル国内キャンプ地での調整合宿と強化試合を通してメンバー全員に疲れが残っていて、「初戦をベストの状態で迎える」構想が外れてしまった感があります。

次に心理的にワールドカップ特有の雰囲気に呑まれてしまったこともあるのではないでしょうか。個々の選手は自分は落ち着いていると思っていても、五輪と同じ4年に一度の世界大会。初出場の選手でなくても知らず知らずの内に緊張して筋肉が硬直しのびのびとプレイ出来ない状態になっていたのかもしれません。常に平常心を保つ事の難しさですね。これは監督にも言えます。

特に2戦目のギリシア戦。反則退場で一人少ない相手を攻めあぐねて点が取れない状況に業を煮やした監督が残り時間10分頃に上背の高いCBの吉田選手まで前に上げてパワープレイを仕掛けた場面。事前の戦術としては高身長の守備陣が多いギリシアに対して空中戦は得策でない、俊敏な動きとパスワークで崩すと言っていたにも拘らず、全く逆の練習でもやっていない戦術を指示してサイドから放り込んだボールは案の定ことごとく跳ね返されてしまいました。また、一人残っていた交代枠を使い切らずに終戦となった采配も疑問がありました。長い縦パスを出せる青山選手か鋭いドリブル突破出来る齋藤選手を使っていれば、違った結果になっていたかもしれません。これも結果論・・・ですかね。

監督自身がワールドカップの経験がなく、やはり雰囲気に呑まれて冷静さを失い、戦術がブレてしまったのでしょうか。日本びいきの陽気なイタリア人の監督は嫌いでなかったので、引退の花道を飾る意味でも何とか勝たしてやりたかったのにちょっと残念です。

異論はあるかもしれませんが、全3試合を通じて一番目立っていたのは右SBの内田選手だと思いました。特に3戦目のコロンビア戦では守っているだけではダメ、点を取って勝たねばならない状況で積極的に攻撃参加してもう少しで得点アシストや自分でシュートの場面もありました。事後の本人談で「いつも通りやれました」と言うコメントを読んで彼は平常心でプレイ出来た数少ない選手の一人だと思いました。平常心、忘るるべからず!

期待が大きかった分結果は残念でしたが、この4年間監督およびサムライブルーのメンバーには素敵な夢を見せてもらいました。心身共にベストコンディションだったら、あそこで点が入っていれば、というタラ・レバの結果論は抜きにしてスタッフも含めた全員に「ありがとう、お疲れ様!」と言いたいです。

次のロシア大会では、女子代表なでしこジャパンの澤選手の名言「夢は見るものではなく、叶えるもの」を是非実現して欲しいですね。GO、サムライブルー!!

執筆者紹介:小久保陽三

Premia Partners, LLC (プレミア・パートナーズ・エルエルシー) パートナー。主に北米進出の日系企業向け経営・人事関連コンサルタント業務に従事。慶応義塾大学経済学部卒。愛知県の自動車関連部品・工業用品メーカーに入社後、化成品営業、社長室、総合開発室、米国ニューヨークの子会社、経営企画室、製品開発部、海外事業室、デトロイトの北米事業統括会社、中西部の合弁会社、WIN Advisory Group, Inc.勤務を経て現在に至る。外国企業との合弁契約、技術導入・援助契約、海外現地法人設立・立ち上げ・運営、人事問題取扱い経験豊富。06年7月より本紙に寄稿中。JBSD個人会員。

ミシガンでは暑い日が続いていますが、夜9時半過ぎまで明るかった日照時間も夏至を境にして毎日1~2分ずつ短くなりつつあります。学校がお休みの間に家族一緒に何処かへお出掛けとか何か普段出来ない事をするには絶好のシーズンです。独立記念日の連休を活用出来なかった方もまだまだチャンスはありますので、暑いからといってエアコンの効いた屋内でカウチポテトにならないように心も体も引き締めましょう。但し、外出する場合は日焼け止めと水分の補給をお忘れなく。生憎カウチポテトになりやすい原因として暑さの他に先週末終わったばかりのウィンブルドン・テニスと先月始まった男子サッカー・ワールドカップ・ブラジル大会が決勝トーナメントに突入し、世界中のサッカーファンだけでなく世間一般の注目も集めている周辺状況があります。

そのワールドカップ。期待された我が日本代表サムライ・ブルーはグループリーグで1分け2敗で敗退となり、残念ながら決勝トーナメントに進めませんでした。今大会アジア勢は総崩れで1勝も出来ずにブラジルを去ることになってしまいました。FIFAのランキングからすれば妥当な結果とは言え、現在4.5チームのアジア勢出場枠が次回2018年ロシア大会では削られる心配が出て来ました。予選方式も変更される可能性があるとのことで、日本代表が4年後にまた出場出来る保証はありませんが、是非出場して捲土重来の活躍を見せて欲しいものです。

さて、今回は『サッカー・ワールドカップに思う』というテーマでもう少し書いてみたいと思います。サッカーに全く興味のない方、サッカーは好きでも日本が敗退した今はその話題に触れたくないという方は読み飛ばして頂いて結構です。

私自身はサッカーをしませんし、サッカーフリークと言う程の熱烈なファンでもないので、専門的な知識や細かい技術的、戦術的理解度も十分ではありませんので、的外れな点がありましたら予めご容赦願います。

まあ、何事についても後から「ああだ、こうだ」と勝手な事を言うのはたやすい事で、全て『タラ・レバの結果論』と言われてしまえばそれまでですが、囲碁で言うところの岡目八目で私なりに気付いた点を書き連ねてみます。

先ず第一に、チームのコンディショニングはどうだったのか?が挙げられます。

監督、選手共に「初戦が大事」、「初戦で勝って弾みを付ける」という意気込みで臨んだ初戦のコート・ジボアール戦。前半の比較的早い時間帯に本田選手のゴールで先制し、「よしっ、行けるぞ!」と思ったもののその後は日本選手の動きが悪く、ボールが足に付かない、パスは繋がらない、シュートに持ち込めない、相手ボールを取ってもまたすぐに取り返される状態が続き「一体どうしたんだ?」と思っている内に前半終了。後半の途中からドログバ選手が入ると相手側の動きが活性化して攻勢が続き半ば頃に失点して同点。そのわずか2分後にまた追加点を許して逆転され、そのままいいところなく1-2で試合終了。

多少メンバーの入れ替えがあっても、今回の日本代表チームの対外試合ではこの4年間で私が記憶している中で正直最悪の試合内容だったと思います。とにかくいつものような一生懸命さ、必死さが伝わってこない内容でした。意外に早く先制点が入って勝ちを意識し過ぎて守りに入ってしまったためか?それとも、当日かなり雨が降っていて蒸し暑く、ピッチのコンディションも悪くて足元が滑ったり、ボールがいつもより転がらなかったことが影響したためかもしれませんが、それは相手も同じ条件。パスサッカーには不向きな条件でも「雨は想定していなかった」とか「雨の中でのパス練習をしていなかった」などの言い訳は通用しません。

私が思うに、大会前の国内合宿での走り込みと体力強化、米国フロリダ州およびブラジル国内キャンプ地での調整合宿と強化試合を通してメンバー全員に疲れが残っていて、「初戦をベストの状態で迎える」構想が外れてしまった感があります。

次に心理的にワールドカップ特有の雰囲気に呑まれてしまったこともあるのではないでしょうか。個々の選手は自分は落ち着いていると思っていても、五輪と同じ4年に一度の世界大会。初出場の選手でなくても知らず知らずの内に緊張して筋肉が硬直しのびのびとプレイ出来ない状態になっていたのかもしれません。常に平常心を保つ事の難しさですね。これは監督にも言えます。

特に2戦目のギリシア戦。反則退場で一人少ない相手を攻めあぐねて点が取れない状況に業を煮やした監督が残り時間10分頃に上背の高いCBの吉田選手まで前に上げてパワープレイを仕掛けた場面。事前の戦術としては高身長の守備陣が多いギリシアに対して空中戦は得策でない、俊敏な動きとパスワークで崩すと言っていたにも拘らず、全く逆の練習でもやっていない戦術を指示してサイドから放り込んだボールは案の定ことごとく跳ね返されてしまいました。また、一人残っていた交代枠を使い切らずに終戦となった采配も疑問がありました。長い縦パスを出せる青山選手か鋭いドリブル突破出来る齋藤選手を使っていれば、違った結果になっていたかもしれません。これも結果論・・・ですかね。

監督自身がワールドカップの経験がなく、やはり雰囲気に呑まれて冷静さを失い、戦術がブレてしまったのでしょうか。日本びいきの陽気なイタリア人の監督は嫌いでなかったので、引退の花道を飾る意味でも何とか勝たしてやりたかったのにちょっと残念です。

異論はあるかもしれませんが、全3試合を通じて一番目立っていたのは右SBの内田選手だと思いました。特に3戦目のコロンビア戦では守っているだけではダメ、点を取って勝たねばならない状況で積極的に攻撃参加してもう少しで得点アシストや自分でシュートの場面もありました。事後の本人談で「いつも通りやれました」と言うコメントを読んで彼は平常心でプレイ出来た数少ない選手の一人だと思いました。平常心、忘るるべからず!

期待が大きかった分結果は残念でしたが、この4年間監督およびサムライブルーのメンバーには素敵な夢を見せてもらいました。心身共にベストコンディションだったら、あそこで点が入っていれば、というタラ・レバの結果論は抜きにしてスタッフも含めた全員に「ありがとう、お疲れ様!」と言いたいです。

次のロシア大会では、女子代表なでしこジャパンの澤選手の名言「夢は見るものではなく、叶えるもの」を是非実現して欲しいですね。GO、サムライブルー!!

執筆者紹介:小久保陽三

Premia Partners, LLC (プレミア・パートナーズ・エルエルシー) パートナー。主に北米進出の日系企業向け経営・人事関連コンサルタント業務に従事。慶応義塾大学経済学部卒。愛知県の自動車関連部品・工業用品メーカーに入社後、化成品営業、社長室、総合開発室、米国ニューヨークの子会社、経営企画室、製品開発部、海外事業室、デトロイトの北米事業統括会社、中西部の合弁会社、WIN Advisory Group, Inc.勤務を経て現在に至る。外国企業との合弁契約、技術導入・援助契約、海外現地法人設立・立ち上げ・運営、人事問題取扱い経験豊富。06年7月より本紙に寄稿中。JBSD個人会員。

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