
5月17日(土)、デトロイトりんご会補習授業校の運営母体である、デトロイトりんご会の第23回の定例総会並びに第26回りんご会父母会の総会が合同で開催された。2つの定例総会は昨年度までは別々に行われていたもので、今回の合同総会は歴史的な改革の第一回目となった。
来賓として挨拶にあがった片山在デトロイト日本国総領事館総領事は、昨秋赴任して以来参加してきた同校の各種行事を通して、理事運営委員や保護者による献身的なボランティア支援によってりんご会が成り立っていることを実感したと冒頭で述べた。同校が校舎を借用しているノバイ市とは、総領事館も密接な関係を作っていること、また、アメリカの現地校と土曜日の補習授業校に通うという恵まれた環境について言及した。将来、国際社会で活躍するであろう子ども達を、日本を代表する相応しい人材として育てていくためには補習校の質の高さが求められ、その為に今後も総領事館として、最大の支援をしながら共にがんばりたいと表明した。
同じく来賓のJBSD(デトロイト日本商工会)植田事務局長は杉JBSD会長のメッセージを代読。「合同総会になったことで、良い協力関係が一層深めらることと嬉しく思っている」と切り出し、りんご会関係者、並びに、同校が推進しているプログラムを支援している総領事館、EMU(イースタン・ミシガン大学)、滋賀県に感謝を示した。在籍者数900人を超えた要因として駐在員の若年化を挙げ、「若い力が活性を促すことであろう」「ますます発展させて頂くようお願いしたい」と言葉を寄せ、JBSDも必要に応じた支援をするとの意向が伝えられた。
村井学校長からは、この日現在903名の在籍者があり、個々の対応に努めている旨が伝えられた。日本の学校はいじめや非行で揺れており、それを見聞きしてここ(ミシガン)に来ている児童生徒も少なくなく、日本の状況が生まれ兼ねないといった認識を示し、講師がそれを見抜く力を備えなくてはならないと述べた。
この日、来賓には他に、河西領事、菅間JSDウィメンズクラブ会長が臨席し、総計二百名を超す参加者が一堂に会し、新形態にも拘らず滞りなく議事が進められた。配布資料も一新され、図や写真がふんだんに織り込まれた親しみやすいものになった。
以下、特記事項を抜粋紹介する。
○日本人らしさをもった国際人財を育てるための取りくみ
(*りんご会では、その重要性を鑑み、人材を「人財」と表記)
議事では先ず、2013年度理事長の堤氏より会員数が伝えられ、在園児・在校生が前年同月に比べて68名増加したとの報告に続いて、活動の全体像が示された。同補習校の設置目的に昨年度追加した「将来、日本と国際社会をリードできる人財を育成する教育を提供する」を実現するための活動について説明がなされた。昨年この場で堤氏が約束した“開かれた運営委員会”“ワクワクする補習授業校づくり”に関しては、充分ではないが実現できたと語り、委員の頑張りの成果と家族・企業の理解のお蔭であると謝意を述べた。
○目指す生徒(園児・児童)像を明確に
2013年度運営委員長の藤井氏より、昨年度中に教務・講師、理事・運営が一体となり設定した具体的な“目指す生徒像”が読み上げられた後、それを実現するための手立てが伝えられた。
○教科書にとらわれず日本語力向上
昨年度実施したアンケートによって、日本語力を心配する保護者が多いと分かり、それを受けて実践や検討を進めている。本年度既に、高等部のアメリカ大学進学コースを対象にした「実践国語」において、教育に強いイースタン・ミシガン大学と組んで、日本の教科書にとらわれない新たな授業の共同開発に着手した。また、小学5,6年を対象に選択科目(社会科あるいは総合の選択)を検討中。
○父母会との連携を保ち、効率よく、負担減
総会を合同にし、一緒にサポートしていることを会員に実感してもらうと同時に、会員が足を運ぶ負担の減少も狙った。他にも、似たような活動は一緒にする、調査を一本化するなど、保護者の負担減、父母会(役員・専門部)の効率を良くする方針を提示した。
○父母会の活動報告
2013年度の父母会執行部長を務めた小山氏より、旧役員の紹介と、全体的な主だった年間活動の説明が行われた後、各部{執行・総務・安全・図書・文化交流・幼稚園行事}の主な役割と活動内容について報告がなされた。補習校ならびに理事・運営委員との連絡や意見交換のやり方が改善されたこと、理事運営と協力して図書の貸し出しに新システムを導入したことなど、協力体制を示す内容が諸処含まれた。
○2014年度新体制
りんご会および父母会の2013年度会計報告並びに2014年度の予算について承認された後、2014年度の理事・運営委員、父母会新役員が選出(承認)され、新体制が正式にスタートした。新理事に選任された江川氏は挨拶の中で、既にこの1カ月、前年度の理事・運営員と活動をしており、モチベーションの高いメンバーが揃って日々活発に真剣な活動をしていると話し、父母会と連携しながらより良い運営を進めていきたいと言明。「りんご会に来て良かった」という学校にすることを約束して挨拶を結んだ。
父母会の新執行部部長となった森氏は、日本とはかなり形態が異なることを強調し、設立当時の“保護者が子ども達に何かしたい”という想いが今も受け継がれている補習校であると語った。「子ども達が世界中のいろいろな分野て活躍することを祈っています。」「子ども達のためにがんばりましょう。」との力強い声が会場に響いた。
5月17日(土)、デトロイトりんご会補習授業校の運営母体である、デトロイトりんご会の第23回の定例総会並びに第26回りんご会父母会の総会が合同で開催された。2つの定例総会は昨年度までは別々に行われていたもので、今回の合同総会は歴史的な改革の第一回目となった。
来賓として挨拶にあがった片山在デトロイト日本国総領事館総領事は、昨秋赴任して以来参加してきた同校の各種行事を通して、理事運営委員や保護者による献身的なボランティア支援によってりんご会が成り立っていることを実感したと冒頭で述べた。同校が校舎を借用しているノバイ市とは、総領事館も密接な関係を作っていること、また、アメリカの現地校と土曜日の補習授業校に通うという恵まれた環境について言及した。将来、国際社会で活躍するであろう子ども達を、日本を代表する相応しい人材として育てていくためには補習校の質の高さが求められ、その為に今後も総領事館として、最大の支援をしながら共にがんばりたいと表明した。
同じく来賓のJBSD(デトロイト日本商工会)植田事務局長は杉JBSD会長のメッセージを代読。「合同総会になったことで、良い協力関係が一層深めらることと嬉しく思っている」と切り出し、りんご会関係者、並びに、同校が推進しているプログラムを支援している総領事館、EMU(イースタン・ミシガン大学)、滋賀県に感謝を示した。在籍者数900人を超えた要因として駐在員の若年化を挙げ、「若い力が活性を促すことであろう」「ますます発展させて頂くようお願いしたい」と言葉を寄せ、JBSDも必要に応じた支援をするとの意向が伝えられた。
村井学校長からは、この日現在903名の在籍者があり、個々の対応に努めている旨が伝えられた。日本の学校はいじめや非行で揺れており、それを見聞きしてここ(ミシガン)に来ている児童生徒も少なくなく、日本の状況が生まれ兼ねないといった認識を示し、講師がそれを見抜く力を備えなくてはならないと述べた。
この日、来賓には他に、河西領事、菅間JSDウィメンズクラブ会長が臨席し、総計二百名を超す参加者が一堂に会し、新形態にも拘らず滞りなく議事が進められた。配布資料も一新され、図や写真がふんだんに織り込まれた親しみやすいものになった。
以下、特記事項を抜粋紹介する。
○日本人らしさをもった国際人財を育てるための取りくみ
(*りんご会では、その重要性を鑑み、人材を「人財」と表記)
議事では先ず、2013年度理事長の堤氏より会員数が伝えられ、在園児・在校生が前年同月に比べて68名増加したとの報告に続いて、活動の全体像が示された。同補習校の設置目的に昨年度追加した「将来、日本と国際社会をリードできる人財を育成する教育を提供する」を実現するための活動について説明がなされた。昨年この場で堤氏が約束した“開かれた運営委員会”“ワクワクする補習授業校づくり”に関しては、充分ではないが実現できたと語り、委員の頑張りの成果と家族・企業の理解のお蔭であると謝意を述べた。
○目指す生徒(園児・児童)像を明確に
2013年度運営委員長の藤井氏より、昨年度中に教務・講師、理事・運営が一体となり設定した具体的な“目指す生徒像”が読み上げられた後、それを実現するための手立てが伝えられた。
○教科書にとらわれず日本語力向上
昨年度実施したアンケートによって、日本語力を心配する保護者が多いと分かり、それを受けて実践や検討を進めている。本年度既に、高等部のアメリカ大学進学コースを対象にした「実践国語」において、教育に強いイースタン・ミシガン大学と組んで、日本の教科書にとらわれない新たな授業の共同開発に着手した。また、小学5,6年を対象に選択科目(社会科あるいは総合の選択)を検討中。
○父母会との連携を保ち、効率よく、負担減
総会を合同にし、一緒にサポートしていることを会員に実感してもらうと同時に、会員が足を運ぶ負担の減少も狙った。他にも、似たような活動は一緒にする、調査を一本化するなど、保護者の負担減、父母会(役員・専門部)の効率を良くする方針を提示した。
○父母会の活動報告
2013年度の父母会執行部長を務めた小山氏より、旧役員の紹介と、全体的な主だった年間活動の説明が行われた後、各部{執行・総務・安全・図書・文化交流・幼稚園行事}の主な役割と活動内容について報告がなされた。補習校ならびに理事・運営委員との連絡や意見交換のやり方が改善されたこと、理事運営と協力して図書の貸し出しに新システムを導入したことなど、協力体制を示す内容が諸処含まれた。
○2014年度新体制
りんご会および父母会の2013年度会計報告並びに2014年度の予算について承認された後、2014年度の理事・運営委員、父母会新役員が選出(承認)され、新体制が正式にスタートした。新理事に選任された江川氏は挨拶の中で、既にこの1カ月、前年度の理事・運営員と活動をしており、モチベーションの高いメンバーが揃って日々活発に真剣な活動をしていると話し、父母会と連携しながらより良い運営を進めていきたいと言明。「りんご会に来て良かった」という学校にすることを約束して挨拶を結んだ。
父母会の新執行部部長となった森氏は、日本とはかなり形態が異なることを強調し、設立当時の“保護者が子ども達に何かしたい”という想いが今も受け継がれている補習校であると語った。「子ども達が世界中のいろいろな分野て活躍することを祈っています。」「子ども達のためにがんばりましょう。」との力強い声が会場に響いた。