
3月15日(土)、デトロイトりんご会補習授業校で第17回卒園式・第41回卒業証書授与式が行われた。今年度の卒園・卒業生は、幼稚園91人、小学部59人、中学部32人、高等部7人の合計189人。
午前中の卒園式では、91名の園児が一人ずつ、村井校長から卒園証書を手渡された。日頃は元気いっぱいの子どもたちだが、この時ばかりは緊張した面持ちで参加していた。村井校長は祝辞の中で、園児たちの人気者「アンパンマン」を引き合いに出し、困難に立ち向かう大切さを語り、卒園を寿ぐとともに、小学校生活へ向けてのはなむけの言葉とした。
午後に行われた小・中・高、合同の卒業証書授与式には来賓として在デトロイト日本国総領事館の片山総領事と河西領事、JBSD(デトロイト日本商工会)の植田事務局長、JSDウィメンズクラブの菅間会長、更にノバイ公立学校区教育長のマシューズ博士並びにコミュニティエデュケーションのディレクターも臨席し、りんご会理事と運営委員の代表、多数の在校生・保護者・教職員が出席して実施された。
開会の辞に続いてアメリカ合衆国の国歌が演奏された後、日本国歌そして校歌の斉唱が行なわれ、静粛な雰囲気が会場を包んだ。卒業生一人ひとりが学校長の手渡す卒業証書を恭しく受け取り、その間は在校生によるピアノ、オーボエ、トランペット、バイオリンの生演奏によるBGMが流れ、厳粛な式の雰囲気を盛り上げていた。
村井学校長の式辞では、現地校と補習授業校二つの学校で学ぶことの厳しさと楽しさを通して、日本に居たらできない貴重な経験をしたことであろうと、両立をさせて卒業を迎えた児童生徒たちを称えた。「笑い声は時代を超え、想像力は年を取らない。そして、夢は永遠のものだ」というウォルトディズニーの言葉を引用し、この言葉には逞しいアメリカ人気質が読み取れると語り多様性に言及。立場を変えると見え方が全く違うことに触れ、様々な経験をしてさらに成長して欲しいと願いを伝えた。保護者に向けては日本を遠く離れた北米の地で、多感な年齢のお子様と共に苦労が多かったであろうと労いの言葉を寄せ、卒業生への活躍を祈念する言葉で閉じた。
マシューズ教育長からは英語のスピーチがあり、祝福の場に臨席できる喜びを述べた後、人生には様々なマイルストーン(節目)があるが、中でも卒業は次のレベルに進む大きな節目であると述べ、これまでの努力と達成を祝う言葉が贈られた。
続いて、片山総領事が壇上に上がり、まず、在デトロイト日本国総領事館が管轄する2つの州(ミシガンとオハイオ)には8つの補習校があり、その内4校でこの日、卒業式が行われていることを伝えた。2つの学校に通うという大変な経験と努力の結果、普通の人が得られない濃密な人生を過ごしており、一生の財産になるであろうと称賛。国際社会の中で生きていく為に、異なった文化に触れ、また日本を知ることの大切さを述べ、グローバルな時代の世の中では皆さんのような素養をもつ人材をもとめていると激励を送り、成功を祈る言葉で祝辞を結んだ。
りんご会の堤理事長は、「苦労も多かった分、立派に成長しました。自信を持ってください。今日は自分を褒めてあげてください」とのはなむけの言葉に続けて、各学部の卒業生向けに具体的な目標を示し、願いを伝えた。保護者へは「子どもたちに大きな可能性を感じている」と述べ、子どもと一緒に取り組んでいく大切さに触れた。
在校生の「送ることば(中高等部では送辞)」では、上級生との思い出や、上級生の姿を目標に励みたいといった抱負が語られた。それに応じた卒業生による「お礼のことば(中高等部では答辞)」では、保護者や先生方へのお礼や後輩への激励のメッセージとともに、補習校で学んだ意義や、友や先生との忘れがたい思い出などが紹介された。中学部の答辞では、土曜日に食べる弁当は格別においしかったと語り、「母親に感謝します。もし恋人が出来ても忘れません」という言葉があり、会場に温かな笑いが上がる場面もあった。最後に、卒業生と在校生が全員で「旅立ちの日に」を合唱し、感動と一体感に包まれたなか、閉式の辞が告げられた。
引き続き、補習校生活が最後になる高等部卒業生が壇上に並び、卒業にあたっての心境、お礼、後輩へのメッセージなどを伝えた。現地校の活動で欠席した生徒による手紙が代読されたが、「日頃の授業を思い出すと心が温まる」と書き記していた。他の卒業生からは、辞めたいと思った時もあったけれど、出会いがあったから通い続けることができたという述懐もあり、どの卒業生の言葉からも、週に1度の補習に留まらず、心の拠り所として人間形成に多大に寄与する場であったことが伝わってきた。
3月15日(土)、デトロイトりんご会補習授業校で第17回卒園式・第41回卒業証書授与式が行われた。今年度の卒園・卒業生は、幼稚園91人、小学部59人、中学部32人、高等部7人の合計189人。
午前中の卒園式では、91名の園児が一人ずつ、村井校長から卒園証書を手渡された。日頃は元気いっぱいの子どもたちだが、この時ばかりは緊張した面持ちで参加していた。村井校長は祝辞の中で、園児たちの人気者「アンパンマン」を引き合いに出し、困難に立ち向かう大切さを語り、卒園を寿ぐとともに、小学校生活へ向けてのはなむけの言葉とした。
午後に行われた小・中・高、合同の卒業証書授与式には来賓として在デトロイト日本国総領事館の片山総領事と河西領事、JBSD(デトロイト日本商工会)の植田事務局長、JSDウィメンズクラブの菅間会長、更にノバイ公立学校区教育長のマシューズ博士並びにコミュニティエデュケーションのディレクターも臨席し、りんご会理事と運営委員の代表、多数の在校生・保護者・教職員が出席して実施された。
開会の辞に続いてアメリカ合衆国の国歌が演奏された後、日本国歌そして校歌の斉唱が行なわれ、静粛な雰囲気が会場を包んだ。卒業生一人ひとりが学校長の手渡す卒業証書を恭しく受け取り、その間は在校生によるピアノ、オーボエ、トランペット、バイオリンの生演奏によるBGMが流れ、厳粛な式の雰囲気を盛り上げていた。
村井学校長の式辞では、現地校と補習授業校二つの学校で学ぶことの厳しさと楽しさを通して、日本に居たらできない貴重な経験をしたことであろうと、両立をさせて卒業を迎えた児童生徒たちを称えた。「笑い声は時代を超え、想像力は年を取らない。そして、夢は永遠のものだ」というウォルトディズニーの言葉を引用し、この言葉には逞しいアメリカ人気質が読み取れると語り多様性に言及。立場を変えると見え方が全く違うことに触れ、様々な経験をしてさらに成長して欲しいと願いを伝えた。保護者に向けては日本を遠く離れた北米の地で、多感な年齢のお子様と共に苦労が多かったであろうと労いの言葉を寄せ、卒業生への活躍を祈念する言葉で閉じた。
マシューズ教育長からは英語のスピーチがあり、祝福の場に臨席できる喜びを述べた後、人生には様々なマイルストーン(節目)があるが、中でも卒業は次のレベルに進む大きな節目であると述べ、これまでの努力と達成を祝う言葉が贈られた。
続いて、片山総領事が壇上に上がり、まず、在デトロイト日本国総領事館が管轄する2つの州(ミシガンとオハイオ)には8つの補習校があり、その内4校でこの日、卒業式が行われていることを伝えた。2つの学校に通うという大変な経験と努力の結果、普通の人が得られない濃密な人生を過ごしており、一生の財産になるであろうと称賛。国際社会の中で生きていく為に、異なった文化に触れ、また日本を知ることの大切さを述べ、グローバルな時代の世の中では皆さんのような素養をもつ人材をもとめていると激励を送り、成功を祈る言葉で祝辞を結んだ。
りんご会の堤理事長は、「苦労も多かった分、立派に成長しました。自信を持ってください。今日は自分を褒めてあげてください」とのはなむけの言葉に続けて、各学部の卒業生向けに具体的な目標を示し、願いを伝えた。保護者へは「子どもたちに大きな可能性を感じている」と述べ、子どもと一緒に取り組んでいく大切さに触れた。
在校生の「送ることば(中高等部では送辞)」では、上級生との思い出や、上級生の姿を目標に励みたいといった抱負が語られた。それに応じた卒業生による「お礼のことば(中高等部では答辞)」では、保護者や先生方へのお礼や後輩への激励のメッセージとともに、補習校で学んだ意義や、友や先生との忘れがたい思い出などが紹介された。中学部の答辞では、土曜日に食べる弁当は格別においしかったと語り、「母親に感謝します。もし恋人が出来ても忘れません」という言葉があり、会場に温かな笑いが上がる場面もあった。最後に、卒業生と在校生が全員で「旅立ちの日に」を合唱し、感動と一体感に包まれたなか、閉式の辞が告げられた。
引き続き、補習校生活が最後になる高等部卒業生が壇上に並び、卒業にあたっての心境、お礼、後輩へのメッセージなどを伝えた。現地校の活動で欠席した生徒による手紙が代読されたが、「日頃の授業を思い出すと心が温まる」と書き記していた。他の卒業生からは、辞めたいと思った時もあったけれど、出会いがあったから通い続けることができたという述懐もあり、どの卒業生の言葉からも、週に1度の補習に留まらず、心の拠り所として人間形成に多大に寄与する場であったことが伝わってきた。