2月14日は世界各地で男女の愛の誓いの日とされるバレンタインデー。しかし、皆がバレンタインという日に甘~い気分になるというわけではなく、様々な理由で心が複雑になる方も多いかと思います。今回は、バレンタインズデーにちなんで、恋愛・結婚関係について少しお話しましょう。

私達皆、誰かを愛したい、誰かに愛されたいという欲求があるものです。それは私達、人間にとり、とても自然な欲求です。しかし、自分に合った理想のパートナーを見つけるということは容易ではありません。また、たとえ、良い相手に巡り合え、恋に落ちたとしてもその関係がうまくいくとは限らないものです。

恋愛・結婚関連の本がたくさん出版されているように、多くの人が恋愛・結婚関係についての悩みを抱えているものです。その悩みは、各個人それぞれですが、例えば、出会いがない、恋愛が長続きしない、過去の恋の心傷から立ち直れない、結婚しているけれど波乱万丈など、恋愛・結婚関係に関し、全く不満・悩みのない人、カップルというのはまずいないでしょう。

人間は、関係というものを大切にする文化の中に生きています。私達は、自分の存在、人生の意味を他人との関係を通して見出すところがあります。恋愛・結婚関係はそのとても大切な要素のひとつです。ゆえに、自分が大切とする人々との関係に障害が起きると深く落ち込んでしまいます。私達にとり、恋愛・結婚関係は深刻な問題なのです。

ひと昔、世界的大ベストセラーとなった“男は火星人、女は金星人”という本がありましたが、その中に基本的な男女の心のメカニズムの違いについて紹介されています。男と女はまるで違う惑星から来たもの同士のように、どのように物事を感じ、考え、行動するか等、男女間には様々な違いがあると書されています。

私達が文化の違うアメリカに初めて足を踏み入れたとき、また、アメリカ人と初めてお付き合いを始めた頃、同じような体験をしたのではないでしょうか。同じものを見ても同じように感じることはないということに驚かなかったでしょうか。相手が自分と同じように物事を感じていると想定して行動を起こしてしまうと衝突が起きたり、厄介なことになってしまうことがありましたよね。これと同じく、男女間には、“異文化”ほどの違いがあるといえます。

ある夫婦の会話を例にあげて説明しましょう。「今日はこれこれこんな嫌なことが親友のXXさんとあった。」と妻が夫に話しました。そうすると、夫は「そんな人とはもう付き合いをやめるのが君にとって最適だ。」、または、「次回はこれこれこういう風に彼女と対応する方がいいぞ。」と返答します。これに対して、妻は自分の夫は全く話を聞いてくれない、また、自分に対してとる態度がとても冷たい、と愚痴をこぼします。しかし、夫からするとちゃんと話を聞いているし、ゆえに妻の持つ問題に関してアドバイスや解決法を提供できるというのに、妻が一体自分の何に不服なのかよくわかりません。

どうしてこのようなすれ違いが起こるのでしょうか。それは、一般的に男性は物事を分析する傾向にあり、女性は話すことによってすっきりするという、男女の価値観の違いから発生します。妻としてみれば「そうか、今日は大変だったな。辛かっただろう。」という気持ちを和らげてくれる言葉を期待しているのです。夫がそういってくれることにより、どんな気持ちで何がどんな風に辛かったのかなどを話すきっかけともなります。妻は夫に話を聞いてもらいたいのです。しかし、夫からすると、終わったことをくどくどと話しても意味がないのではないか、大切なのは、今後、自分の妻が嫌な思いをしなくてすむ方法を見つけることではないかと考えるわけです。

このように男と女はまるで異なった言語を話すようなところがあります。ゆえに、男女の違いを考慮に入れず、文字通りにお互いの言葉を鵜呑みにしてしまうと誤解が生じてしまいます。それは、私達が外国語を自分の母国語をもとに直訳し、問題が生じるのと似たところがあります。男女で会話をする際には、相手に適した言語に変換して話す、また、相手の言葉を解釈する際には、男女の違いを心に踏まえることが大切です。

また、同じ日本人同士の恋愛・結婚関係であっても男女が違う惑星からきているぐらいに違いがあるのですから、異文化カップル・国際結婚となれば、その差も増大します。コミュニケーションの技術を更に高める努力が必要になるでしょう。

恋愛・結婚関係というのはなかなか一筋縄ではいかないものです。どんなにすばらしい関係であっても、晴れる日もあれば、雨が降ることもあります。嵐がやってくる日もあるでしょう。カンカン照りの日が続けば、その関係に水をやることも必要です。空模様が怪しくなってくれば、カウンセリングなどを利用し、嵐への備えも必要になるでしょう。どんなすばらしい関係であってもよい関係を継続するには様々なメンテナンスが必要となります。

恋愛・結婚関係の悩みは様々なものがありますが、自分の求める愛を手に入れるには、やはり、まず、自分をよく理解すること、裸の自分の向き合うことが大切でしょう。また、相手を思いやる気持ちというのが大切な愛の架け橋になるのではないでしょうか。

こあきバイヤーズドルフ: Lifescape Counseling LLC のオーナー、メンタルヘルスカウンセラー、クロスカルチャーコンサルタント。日本語にて様々な心のケアサービスを提供。

詳しくは、www.lifescapecounselingllc.comをご覧ください。また、Facebook、ブログの方も随時更新しておりますので、フォローください。(ウエブサイトにリンクあり)

Lifescape Counseling LLC (Tel) 734-237-3589

108 N. Center Suite 204, Northville, MI 48167

2月14日は世界各地で男女の愛の誓いの日とされるバレンタインデー。しかし、皆がバレンタインという日に甘~い気分になるというわけではなく、様々な理由で心が複雑になる方も多いかと思います。今回は、バレンタインズデーにちなんで、恋愛・結婚関係について少しお話しましょう。

私達皆、誰かを愛したい、誰かに愛されたいという欲求があるものです。それは私達、人間にとり、とても自然な欲求です。しかし、自分に合った理想のパートナーを見つけるということは容易ではありません。また、たとえ、良い相手に巡り合え、恋に落ちたとしてもその関係がうまくいくとは限らないものです。

恋愛・結婚関連の本がたくさん出版されているように、多くの人が恋愛・結婚関係についての悩みを抱えているものです。その悩みは、各個人それぞれですが、例えば、出会いがない、恋愛が長続きしない、過去の恋の心傷から立ち直れない、結婚しているけれど波乱万丈など、恋愛・結婚関係に関し、全く不満・悩みのない人、カップルというのはまずいないでしょう。

人間は、関係というものを大切にする文化の中に生きています。私達は、自分の存在、人生の意味を他人との関係を通して見出すところがあります。恋愛・結婚関係はそのとても大切な要素のひとつです。ゆえに、自分が大切とする人々との関係に障害が起きると深く落ち込んでしまいます。私達にとり、恋愛・結婚関係は深刻な問題なのです。

ひと昔、世界的大ベストセラーとなった“男は火星人、女は金星人”という本がありましたが、その中に基本的な男女の心のメカニズムの違いについて紹介されています。男と女はまるで違う惑星から来たもの同士のように、どのように物事を感じ、考え、行動するか等、男女間には様々な違いがあると書されています。

私達が文化の違うアメリカに初めて足を踏み入れたとき、また、アメリカ人と初めてお付き合いを始めた頃、同じような体験をしたのではないでしょうか。同じものを見ても同じように感じることはないということに驚かなかったでしょうか。相手が自分と同じように物事を感じていると想定して行動を起こしてしまうと衝突が起きたり、厄介なことになってしまうことがありましたよね。これと同じく、男女間には、“異文化”ほどの違いがあるといえます。

ある夫婦の会話を例にあげて説明しましょう。「今日はこれこれこんな嫌なことが親友のXXさんとあった。」と妻が夫に話しました。そうすると、夫は「そんな人とはもう付き合いをやめるのが君にとって最適だ。」、または、「次回はこれこれこういう風に彼女と対応する方がいいぞ。」と返答します。これに対して、妻は自分の夫は全く話を聞いてくれない、また、自分に対してとる態度がとても冷たい、と愚痴をこぼします。しかし、夫からするとちゃんと話を聞いているし、ゆえに妻の持つ問題に関してアドバイスや解決法を提供できるというのに、妻が一体自分の何に不服なのかよくわかりません。

どうしてこのようなすれ違いが起こるのでしょうか。それは、一般的に男性は物事を分析する傾向にあり、女性は話すことによってすっきりするという、男女の価値観の違いから発生します。妻としてみれば「そうか、今日は大変だったな。辛かっただろう。」という気持ちを和らげてくれる言葉を期待しているのです。夫がそういってくれることにより、どんな気持ちで何がどんな風に辛かったのかなどを話すきっかけともなります。妻は夫に話を聞いてもらいたいのです。しかし、夫からすると、終わったことをくどくどと話しても意味がないのではないか、大切なのは、今後、自分の妻が嫌な思いをしなくてすむ方法を見つけることではないかと考えるわけです。

このように男と女はまるで異なった言語を話すようなところがあります。ゆえに、男女の違いを考慮に入れず、文字通りにお互いの言葉を鵜呑みにしてしまうと誤解が生じてしまいます。それは、私達が外国語を自分の母国語をもとに直訳し、問題が生じるのと似たところがあります。男女で会話をする際には、相手に適した言語に変換して話す、また、相手の言葉を解釈する際には、男女の違いを心に踏まえることが大切です。

また、同じ日本人同士の恋愛・結婚関係であっても男女が違う惑星からきているぐらいに違いがあるのですから、異文化カップル・国際結婚となれば、その差も増大します。コミュニケーションの技術を更に高める努力が必要になるでしょう。

恋愛・結婚関係というのはなかなか一筋縄ではいかないものです。どんなにすばらしい関係であっても、晴れる日もあれば、雨が降ることもあります。嵐がやってくる日もあるでしょう。カンカン照りの日が続けば、その関係に水をやることも必要です。空模様が怪しくなってくれば、カウンセリングなどを利用し、嵐への備えも必要になるでしょう。どんなすばらしい関係であってもよい関係を継続するには様々なメンテナンスが必要となります。

恋愛・結婚関係の悩みは様々なものがありますが、自分の求める愛を手に入れるには、やはり、まず、自分をよく理解すること、裸の自分の向き合うことが大切でしょう。また、相手を思いやる気持ちというのが大切な愛の架け橋になるのではないでしょうか。

こあきバイヤーズドルフ: Lifescape Counseling LLC のオーナー、メンタルヘルスカウンセラー、クロスカルチャーコンサルタント。日本語にて様々な心のケアサービスを提供。

詳しくは、www.lifescapecounselingllc.comをご覧ください。また、Facebook、ブログの方も随時更新しておりますので、フォローください。(ウエブサイトにリンクあり)

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