<!--:en-->素敵なカメラらいふを!【第一回】ちょっとプロっぽい写真を撮ってみよう!<!--:--><!--:ja-->素敵なカメラらいふを!【第一回】ちょっとプロっぽい写真を撮ってみよう!<!--:--> 3

【はじめに…】

はじめまして! オレ、ケニーです。 写真好きが高じ、ついには “写真部” を立ち上げ、現在Noviで男女、職業、レベルも様々な20数名の仲間たちと、毎月のテーマに沿った写真を持ち寄る“月例会”を開催しています。

今回、縁あってデジタル一眼レフカメラ(デジイチ)の初心者講座を数回にわたり寄稿させてもらうことになりました。 さっそくだけど、子供のかわいい姿の記録にとデジイチを買ったけど「何だか上手く撮れなくて…」というママさん、アメリカの大自然の感動を伝えたいとシャッターを押すけど「なんか違う…」という、そんなあなたにぜひ読んでもらいたいこの講座。

ちょっとしたコツをできるだけ簡単に伝授するので、少しだけ殻を破って、思わず友達、家族に自慢したくなるような写真を撮ってみてね!

【今回のお題】

その一回目は、「ちょっとプロっぽい写真」にトライ。 例えば、こんな写真…

春先の午後、娘にせがまれて散歩に出て、「ちゃんとついて来てる~?」と振り返った瞬間に「パチッ!」とした、何でもないスナップ写真。 でも、ちょっといい感じでしょ。 どこにその秘密が隠されているかと言えば、モデル… いやいや、背景がボケてることに気付かない? ファッション雑誌なんかでもこんな雰囲気を見かけるでしょ。 ちなみに、アメリカでもボケはBokeh(ボ~ケ~)なんて言うんだけど、辞書には載ってないよ(笑)

さて、背景をボカすと何でいい感じに見えるのか? それは、人物が浮き上がって見えたり、後ろの写したくないものがボヤけて隠れたりするからなんだよね。 自宅で子供を写したけど、後ろに洗濯物が…なんていう経験あるでしょ(笑)

【ちょっと質問…】

じゃぁ、どうやって撮るのか? おっと、その前にデジイチを持っているあなたに聞きたい、「いつも、どの撮影モードで写してる?」って…。 ほとんどの人が緑色マークの[AUTO]じゃない?

そう、デジイチ初心者が最初に越えなくてはいけない壁、それは、[AUTO]の撮影モードから抜け出すこと。 ダイヤルを[絞り優先モード(Canon:Av、Nikon:A)]にする勇気を持ってもらいたい! その後に “F値” という数字を変えて背景のボケ具合を希望のイメージにすればOK。 難しくないでしょ!?

…「んっ、わかんない?」。 心配ご無用、ここからは理論派技術系パパさん向けにカメラの基礎知識を書くけど、感覚派芸術系ママさんには後で具体的な撮影方法を教えるので、流して読んでもらっても大丈夫! 「芸術は感覚だ~」(笑)

【基礎知識…】

カメラはフィルムの時代から三つの要素の組み合わせで、フィルムやセンサーに届く光をコントロールして撮影してるんです。

◎ F値(レンズの絞り値) ← レンズが通す光の量(背景のボケに影響する)
◎ シャッタースピード ← センサーが光を受ける時間
◎ ISO感度 ← センサーが光を受ける感度

これらの関係は、露出(≒写真の明るさ)と密接に関係していて、「何かこの写真暗くね~?」なんて時は光が足りない露出不足、「何だ、真っ白だよ~」って時は光が多すぎる露出オーバーなんて言うんだけど…。 今まで使っている [AUTO] の撮影モードでは、最適な露出に合うように、この三要素を賢いカメラが勝手に決めてくれるんですね。

つまり、シャッターを押すだけだから楽な反面、背景がボケるかどうかはカメラ任せ…って訳。 そこで、今回の挑戦は、「そのボケを自分でコントロールしてやろう!」ってこと。

じゃぁ、さっき言った[絞り優先モード]にしたら、この三要素はどう影響を受けるのか?

<絞り優先モード(Canon:Av, Nikon:A)>

◎ F値(レンズの絞り値) ← Manual: 撮影者が自分でボケ具合を決める
◎ シャッタースピード ← Auto: カメラが勝手に決めてくれる
◎ ISO感度 ← Auto: ISO Autoに設定すればカメラ任せ

そう、[絞り優先モード]では、ボケ具合を決めるF値以外はAuto設定が可能なんです。 違う言い方をすれば、背景のボケ量をいつも自分の好きな雰囲気に固定できるっていう訳。 車業界で働いている人も多いと思うけど、車のトランスミッションで例えれば[Auto]がオートマ、[絞り優先モード]がセミオートマって感じかな?

ちょっと興味が湧いた人なら、次に「F値って何?」って言う質問が出てくるでしょ。 これはレンズの絞り値のこと。 正確にはレンズの焦点距離を有効径で割った値で、レンズの明るさを示す指標としても使われてるんです。 レンズに1:4.0(F=4)とか書いてあるのがそれで、F値が小さく設定できるレンズほど暗いところでも撮影できる明るいレンズって呼ばれてます。 でも、明るいレンズはレンズ径が大きくなって高価になるんで、オレは新しいレンズが欲しくなると、いつも嫁の顔色(明暗)をうかがってるけど…(笑)

ところで、絞りはレンズの中に内蔵されている羽が開いたり閉じたりして、カメラ本体のセンサーに当たる光の量を調整しています。 右の図はレンズを覗いたところ。

<左> 羽が見えない絞り全開状態。 そのレンズで一番背景がボケる設定。
<中> 中間の絞りで、写真の画質としてはこの方が光学的に良いことが多い。
<右> 一番絞り込んだ状態。ピントが合う範囲が広くなるので、背景のボケが小さくなる。

【撮り方…】

さぁ、今まで待っていただいた感覚派のみなさん(笑)、 ここからが重要! 具体的な撮り方の説明ですよ~。

まずさっき言った撮影モードのダイヤルを[絞り優先モード(Canon:Av、Nikon:A]にしましょう。 ISO感度の初期設定はAutoだと思うけど、念のためにAutoになっていることを確認してね。 後述のF値とボケ具合の関係を参考にF値を小さくして、シャッター半押しでピントを合わせた後に全押しで撮影したらOK。

F値の変え方は、カメラによっても違うけど、Canon、Nikonともにシャッター付近のダイヤルを回したら変わると思うから、液晶画面やファインダー内の表示で値を確認してね。 まずは一番小さいF値でスタートしてみて!

<F値(絞り値)>

◎ 小さい値(例:F=4) → 背景のボケ:大きい
◎ 大きい値(例:F=8) → 背景のボケ:小さい

<F値による背景ボケの違い>

左:F=4、右:F=8

写真はロシアのスタバで売ってるタンブラー、かわいいでしょ! それはさて置き、左がF=4(ボケ大)、右がF=8(ボケ小)の設定。 ボケの違いがわかる? もし卒業式で、ピントが合っている後ろから二番目の子が自分の娘だったら、オレは間違いなくF=4を選んじゃうけどね…(笑)

背景のボケ方は同じF値でも、カメラの種類やレンズによっても変わるので、とにかく自分のカメラで撮影して、その感覚を覚えてみて!

例えば、背景をボカすとこんな写真も撮れますよ。

(左)<玉ボケの例> 後ろのクリスマスツリーの電球が玉ボケしてきれいでしょ!(F=4)
(右)<料理の撮影> オレが食べたいのは「リブだ~!」って感じでしょ(笑)(F=2)

【おさらい】

さて、第一回 “ちょっとプロっぽい写真を撮ってみよう!” のおさらいです。

<背景がボケた写真の撮り方>

① 撮影モードを“絞り優先モード(Canon:Av、Nikon:A)”へ
② ISO感度はAutoに
③ F値(絞り値)を小さく設定
④ シャッター半押しでピントを合わせたら、全押しで撮影

自分で決めるのは“F値だけ”、簡単でしょ! 最近のコンパクトデジカメ(コンデジ)でもマニュアルでF値が変えられるものがあるので、レストランで食事の前に料理をパチリという女性の方もぜひ参考にして! 料理雑誌のような素敵な写真が撮れるよ。

【おわりに…】

一回目の講座はいかがだったでしょうか? 背景をボカすだけでも写真がプロっぽくなるから、ぜひ試してみてね。 さて、次回は「子供をブレないように撮ろう!」でいきましょう。

それでは『素敵なカメラらいふを!』。 ケニーでした。

写真部の問い合わせ先: kennyphotograph@gmail.com