<!--:en-->Miyuki Mori 30th Anniversary Concert 2013 with Dream Singers<!--:--><!--:ja-->「おかあさんといっしょ」の第15代歌のお姉さん Miyuki Mori 30th Anniversary Concert 2013 with Dream Singers<!--:--> 2

2013年10月27日、NHK番組『おかあさんといっしょ』の第15代‘歌のお姉さん’として1983年にデビューした森みゆきさんによるコンサートがミシガン州(ウォルドレイク市のハイスクール)において催された。みゆきさんは1999年よりミシガン州に在住。日本とアメリカで、音楽活動のほか、豊かな経験や見聞をもとに、講演や執筆など幅広く精力的に活躍を続けている。

今回のコンサートは芸能活動30周年の節目にあたって、『おかあさんといっしょ』当時の映像や共演者からのビデオメッセージなどを織り込み、みゆきさんが手がけた曲をはじめ、長く歌い継がれている童謡や最近の流行歌、合わせて約20曲を届ける盛りだくさんなプログラムとなった。

共演には、当地での過去数回の森みゆきコンサートで伴奏を務めてきた徳家敦氏(Atsushi Tokuya)がNYから駆けつけて参加。クラシック、舞台音楽など幅広いジャンルで活動している徳家氏が今回は音楽仲間と共に豊かなサウンドを披露した。

 ベテランのみゆきさんと共に歌を届けたのはDream Singers (以下D.S.)。 D.S.

はみゆきさんが「日本の歌を通して美しい日本語や日本文化を習得し、チームワークの貴さ学べるように」という願いのもとに、2007年に当地でユースを対象として発足したミュージックパフォーマンスグループで、年毎にメンバーを募集し、オーディションを行なって結成される。年に一度、みゆきさんと共に催すMiyuki Mori Concert with Dream Singersコンサートをゴールに設定して活動している。歌唱レッスンの域に留まらず、パフォーマンスとしての意識なども学びつつ修練を積んでいる。今年のメンバーは6期生にあたる。6年継続しているメンバーもおり、みゆきさんの身長を追い越した子もいる。歌唱力や表現力も成長した姿で舞台にあがった。

今回のプログラムのオープニングは、みゆきさんのソロで、みゆきさん自身の作詞、徳家氏の作曲による「今がチャンス」という夢と勇気を喚起するオリジナル曲で明るくパワフルにスタート。歓迎のあいさつに続いて、「さっちゃん」「おもちゃのチャチャチャ」など世代を超えた愛唱歌や、みゆきさんが出演当時の『おかあさんといっしょ』のテーマソング「にこにこぶん」や、「バナナのおやこ」など、番組を通して人気を博した数々の曲を、映像を映し出しながら披露した。

「さくらの子」と題する、2013年にみゆきさん自作の新曲も織り込まれた。「日本人の子供達は世界中のどこで生活しても日本人らしい桜のように強くて美しい心を持っている。桜色の頬をした子供から大人に成長し、いつか巣立っていっても、故郷を思い、生まれてきたことに感謝できる生き方をして欲しい」と願う親の気持ちを歌った、心を揺さぶられる楽曲である。

  みゆきさんのソロやD.S.メンバー、そしてユニットで、最近のアニメソングやポップな曲が続いた。D.S.メンバーは、ハッピ姿での「南中ソーラン節」では颯爽とした姿で会場に活気を送り込んだ。

一変して、徳家敦氏率いるバンド“Toya’s Torio’による演奏では、リッチな大人のムードが会場に満ちた。幼い観客も水を打ったように静かに鑑賞していた。質の高い軽快なジャス系の音楽を経験する良い機会となった。

巧みな温かいトークで観客を巻き込む、ライブならではの演出はみゆきさんのコンサートの特色だが、今回も前回同様「ドレミのうた」の即席替え歌づくりにチャレンジ。みゆきお姉さんワールドに観客を惹き込んだ。

 終盤は、みゆきさん作詞作曲による曲「LOVE YOUR LIFE」と「お母さんっていいね」が届けられ、会場が明るく温かい思いで一つになったようであった。

プログラム最後は、東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」を手話付きで一言一言大切に歌って締めくくった。

ちなみにD.S.メンバーたちは今秋、NHKによる東日本大震災プロジェクト『100万人の“花は咲く”』ミュージックビデオ制作企画に応募参加した。同プロジェクトのホームページhttp://www.nhk.or.jp/ashita/hanaboshu/に、ミシガンの自然を背景に手話を交えて歌うD.S.の姿が載っている。(公開日:2013年9月20日分の“世界で花は咲く#1”)復興を願う想いを歌で繋げていく、心に響く映像である。また、D.S.のビデオは「明日へ1min」という番組でも紹介された。

今回のコンサートはいつにも増して、懐かしさや楽しさ、喜びを感じることができるものであった。そして、真摯に取り組む姿の美しさと、継続から生まれる力も実感させられた。

好きな歌で「人々を温かい気持ちに」という思いを持ち続けているみゆきさんと、それをD.S.メンバーにも伝えながら指導をしている賜物であろう。

森みゆきさんインタビュー

Q: 歌手活動30年の半分近くを当地

ミシガンに在住し、ここを拠点にして活動されていますが、パフォーマーとして刺激を受けたり糧になったことは?

歌手としてアメリカを訪れていたらこのミシガンに住むことにはなっていなかったかもしれませんが、人としてかけがえのない普通の生き方も自分の夢のひとつであったため、現在の生活を選択しました。しかし独身時代から世界中の子供達と共に歌い楽しむ事が私の最も大きな夢であったため、我が子を通していろんな国の子供達と接しているうちに、どうしても日本の音楽をみんなと共有したいと思うようになりました。

と同時に日本人の子供達が日本の童謡をあまり知らないこともわかり、なんとかこの地でも日本の音楽や文化を楽しめる機会を作りたいと思ってコンサートを開き、DS結成の決意とつながっていきました。

Q: 日本とミシガンを行き来して、歌唱活動の他に講演や執筆もされてご多忙な中で、ドリームシンガーズのプロデュースや指導を続ける情熱の源は?

コンサート開催もDSの活動も、この駐在家庭の多い環境での継続は、入れ替わりも多くとても難しいと実感しています。しかし、希望して入ってきてくれる子供達を見ているとなんとか一緒に成長したいと力が湧いてきます。それに歌手としても先生としてもまだまだ勉強すべきことや経験したいことは山ほどあります。「もっともっと」と思える気持ちが、私の背中を押してくれているように思います。

Q: 今後、アメリカを拠点にした活動の抱負は?

  世界中の子供達ともっと自由に交流できるようになるための勉強をしていき、さらに多くの方々との交流を持ち、いつか歌の世界での‘マザーテレサ’になれたらステキだな〜!などと大志を抱きつつ、日々体力精神力との闘いが続いている今日この頃です^—^

JNC: ありがとうございました。

2013年10月27日、NHK番組『おかあさんといっしょ』の第15代‘歌のお姉さん’として1983年にデビューした森みゆきさんによるコンサートがミシガン州(ウォルドレイク市のハイスクール)において催された。みゆきさんは1999年よりミシガン州に在住。日本とアメリカで、音楽活動のほか、豊かな経験や見聞をもとに、講演や執筆など幅広く精力的に活躍を続けている。

今回のコンサートは芸能活動30周年の節目にあたって、『おかあさんといっしょ』当時の映像や共演者からのビデオメッセージなどを織り込み、みゆきさんが手がけた曲をはじめ、長く歌い継がれている童謡や最近の流行歌、合わせて約20曲を届ける盛りだくさんなプログラムとなった。

共演には、当地での過去数回の森みゆきコンサートで伴奏を務めてきた徳家敦氏(Atsushi Tokuya)がNYから駆けつけて参加。クラシック、舞台音楽など幅広いジャンルで活動している徳家氏が今回は音楽仲間と共に豊かなサウンドを披露した。

 ベテランのみゆきさんと共に歌を届けたのはDream Singers (以下D.S.)。 D.S.

はみゆきさんが「日本の歌を通して美しい日本語や日本文化を習得し、チームワークの貴さ学べるように」という願いのもとに、2007年に当地でユースを対象として発足したミュージックパフォーマンスグループで、年毎にメンバーを募集し、オーディションを行なって結成される。年に一度、みゆきさんと共に催すMiyuki Mori Concert with Dream Singersコンサートをゴールに設定して活動している。歌唱レッスンの域に留まらず、パフォーマンスとしての意識なども学びつつ修練を積んでいる。今年のメンバーは6期生にあたる。6年継続しているメンバーもおり、みゆきさんの身長を追い越した子もいる。歌唱力や表現力も成長した姿で舞台にあがった。

今回のプログラムのオープニングは、みゆきさんのソロで、みゆきさん自身の作詞、徳家氏の作曲による「今がチャンス」という夢と勇気を喚起するオリジナル曲で明るくパワフルにスタート。歓迎のあいさつに続いて、「さっちゃん」「おもちゃのチャチャチャ」など世代を超えた愛唱歌や、みゆきさんが出演当時の『おかあさんといっしょ』のテーマソング「にこにこぶん」や、「バナナのおやこ」など、番組を通して人気を博した数々の曲を、映像を映し出しながら披露した。

「さくらの子」と題する、2013年にみゆきさん自作の新曲も織り込まれた。「日本人の子供達は世界中のどこで生活しても日本人らしい桜のように強くて美しい心を持っている。桜色の頬をした子供から大人に成長し、いつか巣立っていっても、故郷を思い、生まれてきたことに感謝できる生き方をして欲しい」と願う親の気持ちを歌った、心を揺さぶられる楽曲である。

  みゆきさんのソロやD.S.メンバー、そしてユニットで、最近のアニメソングやポップな曲が続いた。D.S.メンバーは、ハッピ姿での「南中ソーラン節」では颯爽とした姿で会場に活気を送り込んだ。

一変して、徳家敦氏率いるバンド“Toya’s Torio’による演奏では、リッチな大人のムードが会場に満ちた。幼い観客も水を打ったように静かに鑑賞していた。質の高い軽快なジャス系の音楽を経験する良い機会となった。

巧みな温かいトークで観客を巻き込む、ライブならではの演出はみゆきさんのコンサートの特色だが、今回も前回同様「ドレミのうた」の即席替え歌づくりにチャレンジ。みゆきお姉さんワールドに観客を惹き込んだ。

 終盤は、みゆきさん作詞作曲による曲「LOVE YOUR LIFE」と「お母さんっていいね」が届けられ、会場が明るく温かい思いで一つになったようであった。

プログラム最後は、東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」を手話付きで一言一言大切に歌って締めくくった。

ちなみにD.S.メンバーたちは今秋、NHKによる東日本大震災プロジェクト『100万人の“花は咲く”』ミュージックビデオ制作企画に応募参加した。同プロジェクトのホームページhttp://www.nhk.or.jp/ashita/hanaboshu/に、ミシガンの自然を背景に手話を交えて歌うD.S.の姿が載っている。(公開日:2013年9月20日分の“世界で花は咲く#1”)復興を願う想いを歌で繋げていく、心に響く映像である。また、D.S.のビデオは「明日へ1min」という番組でも紹介された。

今回のコンサートはいつにも増して、懐かしさや楽しさ、喜びを感じることができるものであった。そして、真摯に取り組む姿の美しさと、継続から生まれる力も実感させられた。

好きな歌で「人々を温かい気持ちに」という思いを持ち続けているみゆきさんと、それをD.S.メンバーにも伝えながら指導をしている賜物であろう。

森みゆきさんインタビュー

Q: 歌手活動30年の半分近くを当地

ミシガンに在住し、ここを拠点にして活動されていますが、パフォーマーとして刺激を受けたり糧になったことは?

歌手としてアメリカを訪れていたらこのミシガンに住むことにはなっていなかったかもしれませんが、人としてかけがえのない普通の生き方も自分の夢のひとつであったため、現在の生活を選択しました。しかし独身時代から世界中の子供達と共に歌い楽しむ事が私の最も大きな夢であったため、我が子を通していろんな国の子供達と接しているうちに、どうしても日本の音楽をみんなと共有したいと思うようになりました。

と同時に日本人の子供達が日本の童謡をあまり知らないこともわかり、なんとかこの地でも日本の音楽や文化を楽しめる機会を作りたいと思ってコンサートを開き、DS結成の決意とつながっていきました。

Q: 日本とミシガンを行き来して、歌唱活動の他に講演や執筆もされてご多忙な中で、ドリームシンガーズのプロデュースや指導を続ける情熱の源は?

コンサート開催もDSの活動も、この駐在家庭の多い環境での継続は、入れ替わりも多くとても難しいと実感しています。しかし、希望して入ってきてくれる子供達を見ているとなんとか一緒に成長したいと力が湧いてきます。それに歌手としても先生としてもまだまだ勉強すべきことや経験したいことは山ほどあります。「もっともっと」と思える気持ちが、私の背中を押してくれているように思います。

Q: 今後、アメリカを拠点にした活動の抱負は?

  世界中の子供達ともっと自由に交流できるようになるための勉強をしていき、さらに多くの方々との交流を持ち、いつか歌の世界での‘マザーテレサ’になれたらステキだな〜!などと大志を抱きつつ、日々体力精神力との闘いが続いている今日この頃です^—^

JNC: ありがとうございました。

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