<!--:en-->Ensemble Brillante: The 14th Chamber Music Concert<!--:--><!--:ja-->Ensemble Brillante: The 14th Chamber Music Concert<!--:--> 2

 11月10日(日)、ノバイ市の教会(Faith Community Presbyterian Church)を会場にして、デトロイト・メトロポ リタン・フルートオーケストラ団員で ある小西孝和氏が主宰するEnsemble Brillanteによる室内楽演奏会が催され た。毎年、クラシック音楽だけでなく ジャズミュージシャンとのコラボレー ションを行なったり、日本をテーマに してなど、趣向を凝らして演奏会を 開催し、生演奏を聴く機会を提供し ている。14回目の定期演奏会となった今回は ミシガン・フィルハーモニーの主席チ ェロ奏者エイミー・クーラス氏をゲス トに迎え、教会並びに合唱や器楽の伴 奏者として活動しているデューモント 絵美氏のピアノ伴奏で、クラシックを 中心にしたプログラムが届けられた。

 オープニングは、人種を超えて世に 浸透している『トップ・オブ・ザ・ワ ールド』(カーペンターズ)の軽快な メロディーをフルートでソロ演奏。ウ ェルカムの言葉に続いて、今回のメイ ンはメンデルスゾーン作曲『ピアノ3 重奏曲 第1番 ニ短調 作品49』全曲で あることが告げられた。開演と同時に 青空となり、ステンドグラス越しに入 る光と素敵な音色に、贅沢な時間が過 ぎていった。

 プログラムの第1曲目、チェロとピアノによる『白鳥』(サンサーンス)のゆったりとした美しい旋律が流れ始めると、「いいねえ」という声が会場に漏れた。さらにチェロとピアノのデュオ、そしてフルート協奏曲の演奏が続いた。インターミッションでは、観客同士で「うっとりした」、「インスピレーショナル」、「日々の疲れを忘れた」、「心が綺麗に洗われるよう」との感想が交わされていた。

 後半は、日本のポピュラーな歌謡曲 『中央フリーウェイ』(松任谷由美)で 場が和んだ後、いよいろメンデルスゾ ーンのピアノ3重奏曲の演奏。「30分 程の演奏になります」との説明後、粛 々とスタートした。フルート、チェ ロ、ピアノが織りなす豊かな音が会場 に満ちた。この曲は1830年に初演され るや否や高い評価を得、1940年にバイ オリンパートをフルートに置き換えた 版が出版され、新たな光を与えるとともに19世紀の代表的なフルート室内楽 作品となった。小西氏はプログラムに 「この大曲を演奏できることは演奏者 自身大変幸せなことです。同時に会場 の皆様と感動を分かち合いたいと演奏 者全員心より願っています」と、意気 込みと願いを示した。華やかなクライ マックスで全曲を終えた途端、拍手 喝さいが上がった。プッチーニの歌劇 より『私のお父様』がアンコール曲と して贈られ、秋の日の穏やかなコンサ ートは幕を下ろした。

 演奏後、小西氏のもとに、演奏自体 に対する称賛のほか、音楽を聴く機会 を得たことに感謝を示す言 葉が多数届いたとのこと。 収録や音響機器の技術が レベルアップし、雑音の少 ない再生音楽を耳にするこ とができる時代であるが、 あえて時間をつくり、生の 音楽にもっと触れたいものJである。

(写真提供:ケニー・鈴木氏)

 11月10日(日)、ノバイ市の教会(Faith Community Presbyterian Church)を会場にして、デトロイト・メトロポ リタン・フルートオーケストラ団員で ある小西孝和氏が主宰するEnsemble Brillanteによる室内楽演奏会が催され た。毎年、クラシック音楽だけでなく ジャズミュージシャンとのコラボレー ションを行なったり、日本をテーマに してなど、趣向を凝らして演奏会を 開催し、生演奏を聴く機会を提供し ている。14回目の定期演奏会となった今回は ミシガン・フィルハーモニーの主席チ ェロ奏者エイミー・クーラス氏をゲス トに迎え、教会並びに合唱や器楽の伴 奏者として活動しているデューモント 絵美氏のピアノ伴奏で、クラシックを 中心にしたプログラムが届けられた。

 オープニングは、人種を超えて世に 浸透している『トップ・オブ・ザ・ワ ールド』(カーペンターズ)の軽快な メロディーをフルートでソロ演奏。ウ ェルカムの言葉に続いて、今回のメイ ンはメンデルスゾーン作曲『ピアノ3 重奏曲 第1番 ニ短調 作品49』全曲で あることが告げられた。開演と同時に 青空となり、ステンドグラス越しに入 る光と素敵な音色に、贅沢な時間が過 ぎていった。

 プログラムの第1曲目、チェロとピアノによる『白鳥』(サンサーンス)のゆったりとした美しい旋律が流れ始めると、「いいねえ」という声が会場に漏れた。さらにチェロとピアノのデュオ、そしてフルート協奏曲の演奏が続いた。インターミッションでは、観客同士で「うっとりした」、「インスピレーショナル」、「日々の疲れを忘れた」、「心が綺麗に洗われるよう」との感想が交わされていた。

 後半は、日本のポピュラーな歌謡曲 『中央フリーウェイ』(松任谷由美)で 場が和んだ後、いよいろメンデルスゾ ーンのピアノ3重奏曲の演奏。「30分 程の演奏になります」との説明後、粛 々とスタートした。フルート、チェ ロ、ピアノが織りなす豊かな音が会場 に満ちた。この曲は1830年に初演され るや否や高い評価を得、1940年にバイ オリンパートをフルートに置き換えた 版が出版され、新たな光を与えるとともに19世紀の代表的なフルート室内楽 作品となった。小西氏はプログラムに 「この大曲を演奏できることは演奏者 自身大変幸せなことです。同時に会場 の皆様と感動を分かち合いたいと演奏 者全員心より願っています」と、意気 込みと願いを示した。華やかなクライ マックスで全曲を終えた途端、拍手 喝さいが上がった。プッチーニの歌劇 より『私のお父様』がアンコール曲と して贈られ、秋の日の穏やかなコンサ ートは幕を下ろした。

 演奏後、小西氏のもとに、演奏自体 に対する称賛のほか、音楽を聴く機会 を得たことに感謝を示す言 葉が多数届いたとのこと。 収録や音響機器の技術が レベルアップし、雑音の少 ない再生音楽を耳にするこ とができる時代であるが、 あえて時間をつくり、生の 音楽にもっと触れたいものJである。

(写真提供:ケニー・鈴木氏)

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