<!--:en-->JBSD Women's Club and JBSD presents 2013 Japan Festival<!--:--><!--:ja-->JSDウィメンズクラブ・JBSD文化部会共催 2013年度 日本まつり開催<!--:--> 3

 去る10月6日(日)、JSDウィメンズクラブとJBSD(デトロイト日本商 工会)文化部会の共催による日本まつりがノバイ市のハイスクールを会場に開催 された。当日はあいにくのぐずつき模様の天候にも拘らず、1時から4時までの 開催時間を通して大勢の人で溢れた。

 この日本まつりは、アメリカ人や他 の文化背景を持つ人たちへの文化紹介 と交流を主目的に日本文化紹介の様々 な展示や実演などが行われ、訪問者に 日本人以外の人が多いことが特徴。も ちろん周辺に滞在している日本人が楽 しむ場にもなっている。 当地の日米協会、滋賀県が協賛、ノ バイ市並びにノバイ地域学校区、在デ トロイト日本総領事館が協力して毎年 開催している。今年は多数の団体や個 人ボランティアなど300人を超す人々 が協力してこの一大イベントを支え た。ノバイハイスクールの生徒10人も 自らボランティアを志願したそうだ。 毎年手伝っている人、そして毎年訪れ る人も多く、秋の行事として定着して いる。 オープニングのセレモニーでは、デ トロイト日本商工会の文化部会長の挨 拶に続き、在デトロイト日本国総領事 館の片山和之総領事、ノバイ市長代理 と教育委員長による開会の辞が述べら れた。それぞれに、このイベントの開催と日米の文化交流と友好親善を祝福する言葉を伝えた。

 アトリウムと呼ばれる広々としたオ ープンスペースには茶の湯実演や、書 道と折り紙体験のコーナーが設けら れ、手馴れた日本人女性たちを中心に 実演や体験ワークショップが提供さ れた。異文化を実際に体験して心から 楽しむ多くの人々の姿があった。茶の 湯実演には、当地で活動する裏千家・ 表千家・石州流、3つの流派の方々が 手を携えて、お点前に英語の説明を添 えて紹介したうえ、何十もの器で薄茶 をたててお菓子とともに観客に振舞っ た。合わせて6回の実演が行なわれ、 どの回も立ち見の人壁ができるほど高 い関心を集めていた。書道コーナー は、用意した600枚近くの半紙が底を つくほどの人気ぶり。お手本を見なが ら、スタッフによる丁寧な指導を受け て書き上げた字を満足気に見せ合う姿 が見られた。 また、在デトロイト総領事館や、ミ シガン州と姉妹県関係にある滋賀県による文化紹介ブースを始め、デトロイ トりんご会補習授業校やひのきインタ ーナショナルスクールの学校紹介、JC MU(Japan Center for Michigan University)や JET(The Japan Exchange and Teaching Programme)など、日本に関連した団体 のブースが並んだ。日本生まれの商標 デザインを元にタオル帽子を作製しミ シガン内の病院などの患者さんに寄贈 する活動をしている「ミシガン・タオ ル帽子の会」もブースを出し、活動内 容や作り方を説明していた。日本まつ りの場で近隣の様々な活動を知ること ができる意義も大きい。 滋賀県のブースには‘シスターステ イトワイン’が展示されていた。ボト ルに「ミシガン州と滋賀県との姉妹県州関係を讃えて」と示されている通 り、絆の産物。製造ワイナリーである Leelanau Cellarsの試飲ルームのみで の販売だが、米国内への宅配が可能。 ちなみに、価格の半額は姉妹交流の為 に寄付されるとのこと。(右下写真)

 金魚すくいや輪投げなどの日本の縁日遊びの体験コーナーでは、大人も童心に返って縁日遊びを楽しむ姿があった。割り箸と輪ゴムを材料に自分で作る‘割り箸鉄砲’は人種を問わず人気を博し、昨年よりも回転を良くする工夫をしたそうだが、それでも長蛇の列ができていた。いずれのコーナーも大盛況をみせ、活気と嬉しそうな笑顔で溢れていた。

 音楽演奏はオーディトリアム(講 堂)を舞台にして、5つのグループと 一人のパフォーマーが順次出演。5つ のグループはいずれもノバイ市周辺を 拠点に活動し、地元の学校や図書館、 日米イベント、チャリティー演奏会な どで音楽を通して日本紹介や交流に活 躍している。プログラムは「五大湖太 鼓センター」による和太鼓からスター ト。大太鼓のみの曲そして十数人によ る多種類の太鼓での曲など、日本の御 祭りで見聞きするものとは違った太鼓 の魅力を披露した。女声コーラス「ト リリアム」、男声コーラス「ホワイト パイン」は、それぞれ大人の声と人生 経験の豊かさが醸し出されたハーモニ ーを披露。日本で世代を超えて親しま れている歌謡曲の他、ホワイトパインは英語曲も織り込んだ。大人のコーラ スの間には、少女たちのパフォーマン スグループ「ドリームシンガーズ」が 元気はつらつと、わらべ歌やアニメの 主題歌そして‘祭り’ムードを高める 『ソーラン節』のポップバージョンな 踊りを届けた。邦楽グループ「雅」に よる琴の合奏やピアノとのアンサンブ ルでは優雅な音色が会場に流れた。代 表的な古典曲『千鳥の曲』、映画『ス ティング』の挿入歌『エンターテイナ ー』など和洋・古今、取り合わせて琴 の世界を紹介した。ソロ演奏は近藤ま りなさん(18歳)による独唱。この夏 に東日本大震災の被災地を訪れた際に 撮影した写真をスクリーンに映し出 し、トークも交えつつ表情豊かに熱唱 した。日本祭りの舞台には10年ぶりの出演。豊かに成長した姿と、デトロイ トで行われた第一回 Sphinx Star(若 手音楽家のコンテスト)のファイナリ ストに選ばれた実力を披露した。ステ ージの最後に再び「五大湖太鼓センタ ー」が登場し、子どもグループ、プロ 奏者による演奏の後、全員揃って『虫 送り』という豊作や幸を祈念する曲で 賑やかにフィナーレを迎えた。全体を 通し、ジャンルも年齢も幅広い充実し たプログラムになっていた。

 茶の湯を鑑賞していた日本人女性は 国際結婚でミシガンに60年以上住んで おり、数年ぶりに娘さんと孫と共に来 場したそうで、縁日や日本の音色に触 れ「日本に居る気分になった」「若い 頃に習った茶道や生け花をまたやってみようかと思い始めた」と感想を話し てくれた。「いろいろなタレントの人 がいるのねえ」と感嘆の声もあげてい た。「ミシガンで生まれて日本のお祭 りを経験したことがない3歳の子に雰 囲気を味あわせることができて有難 い」というお母さんの声もあった。日 本人以外の人に来場のきっかけを尋ね たところ、‘ESLの日本人クラスメ ートから聞いた’‘子供の友達が演奏 している’など、人つながりで足を運 んだ人が多いようだが、インターネッ トで知ったと言う人もかなりいた。様 々なネットワークによって、日本理解 が進んでいくことであろう。来場者が 年々増加し、準備やオーガナイズが大 変なことと察するが、ぜひとも長く盛 大に続くことを願いたい。

 

 去る10月6日(日)、JSDウィメンズクラブとJBSD(デトロイト日本商 工会)文化部会の共催による日本まつりがノバイ市のハイスクールを会場に開催 された。当日はあいにくのぐずつき模様の天候にも拘らず、1時から4時までの 開催時間を通して大勢の人で溢れた。

 この日本まつりは、アメリカ人や他 の文化背景を持つ人たちへの文化紹介 と交流を主目的に日本文化紹介の様々 な展示や実演などが行われ、訪問者に 日本人以外の人が多いことが特徴。も ちろん周辺に滞在している日本人が楽 しむ場にもなっている。 当地の日米協会、滋賀県が協賛、ノ バイ市並びにノバイ地域学校区、在デ トロイト日本総領事館が協力して毎年 開催している。今年は多数の団体や個 人ボランティアなど300人を超す人々 が協力してこの一大イベントを支え た。ノバイハイスクールの生徒10人も 自らボランティアを志願したそうだ。 毎年手伝っている人、そして毎年訪れ る人も多く、秋の行事として定着して いる。 オープニングのセレモニーでは、デ トロイト日本商工会の文化部会長の挨 拶に続き、在デトロイト日本国総領事 館の片山和之総領事、ノバイ市長代理 と教育委員長による開会の辞が述べら れた。それぞれに、このイベントの開催と日米の文化交流と友好親善を祝福する言葉を伝えた。

 アトリウムと呼ばれる広々としたオ ープンスペースには茶の湯実演や、書 道と折り紙体験のコーナーが設けら れ、手馴れた日本人女性たちを中心に 実演や体験ワークショップが提供さ れた。異文化を実際に体験して心から 楽しむ多くの人々の姿があった。茶の 湯実演には、当地で活動する裏千家・ 表千家・石州流、3つの流派の方々が 手を携えて、お点前に英語の説明を添 えて紹介したうえ、何十もの器で薄茶 をたててお菓子とともに観客に振舞っ た。合わせて6回の実演が行なわれ、 どの回も立ち見の人壁ができるほど高 い関心を集めていた。書道コーナー は、用意した600枚近くの半紙が底を つくほどの人気ぶり。お手本を見なが ら、スタッフによる丁寧な指導を受け て書き上げた字を満足気に見せ合う姿 が見られた。 また、在デトロイト総領事館や、ミ シガン州と姉妹県関係にある滋賀県による文化紹介ブースを始め、デトロイ トりんご会補習授業校やひのきインタ ーナショナルスクールの学校紹介、JC MU(Japan Center for Michigan University)や JET(The Japan Exchange and Teaching Programme)など、日本に関連した団体 のブースが並んだ。日本生まれの商標 デザインを元にタオル帽子を作製しミ シガン内の病院などの患者さんに寄贈 する活動をしている「ミシガン・タオ ル帽子の会」もブースを出し、活動内 容や作り方を説明していた。日本まつ りの場で近隣の様々な活動を知ること ができる意義も大きい。 滋賀県のブースには‘シスターステ イトワイン’が展示されていた。ボト ルに「ミシガン州と滋賀県との姉妹県州関係を讃えて」と示されている通 り、絆の産物。製造ワイナリーである Leelanau Cellarsの試飲ルームのみで の販売だが、米国内への宅配が可能。 ちなみに、価格の半額は姉妹交流の為 に寄付されるとのこと。(右下写真)

 金魚すくいや輪投げなどの日本の縁日遊びの体験コーナーでは、大人も童心に返って縁日遊びを楽しむ姿があった。割り箸と輪ゴムを材料に自分で作る‘割り箸鉄砲’は人種を問わず人気を博し、昨年よりも回転を良くする工夫をしたそうだが、それでも長蛇の列ができていた。いずれのコーナーも大盛況をみせ、活気と嬉しそうな笑顔で溢れていた。

 音楽演奏はオーディトリアム(講 堂)を舞台にして、5つのグループと 一人のパフォーマーが順次出演。5つ のグループはいずれもノバイ市周辺を 拠点に活動し、地元の学校や図書館、 日米イベント、チャリティー演奏会な どで音楽を通して日本紹介や交流に活 躍している。プログラムは「五大湖太 鼓センター」による和太鼓からスター ト。大太鼓のみの曲そして十数人によ る多種類の太鼓での曲など、日本の御 祭りで見聞きするものとは違った太鼓 の魅力を披露した。女声コーラス「ト リリアム」、男声コーラス「ホワイト パイン」は、それぞれ大人の声と人生 経験の豊かさが醸し出されたハーモニ ーを披露。日本で世代を超えて親しま れている歌謡曲の他、ホワイトパインは英語曲も織り込んだ。大人のコーラ スの間には、少女たちのパフォーマン スグループ「ドリームシンガーズ」が 元気はつらつと、わらべ歌やアニメの 主題歌そして‘祭り’ムードを高める 『ソーラン節』のポップバージョンな 踊りを届けた。邦楽グループ「雅」に よる琴の合奏やピアノとのアンサンブ ルでは優雅な音色が会場に流れた。代 表的な古典曲『千鳥の曲』、映画『ス ティング』の挿入歌『エンターテイナ ー』など和洋・古今、取り合わせて琴 の世界を紹介した。ソロ演奏は近藤ま りなさん(18歳)による独唱。この夏 に東日本大震災の被災地を訪れた際に 撮影した写真をスクリーンに映し出 し、トークも交えつつ表情豊かに熱唱 した。日本祭りの舞台には10年ぶりの出演。豊かに成長した姿と、デトロイ トで行われた第一回 Sphinx Star(若 手音楽家のコンテスト)のファイナリ ストに選ばれた実力を披露した。ステ ージの最後に再び「五大湖太鼓センタ ー」が登場し、子どもグループ、プロ 奏者による演奏の後、全員揃って『虫 送り』という豊作や幸を祈念する曲で 賑やかにフィナーレを迎えた。全体を 通し、ジャンルも年齢も幅広い充実し たプログラムになっていた。

 茶の湯を鑑賞していた日本人女性は 国際結婚でミシガンに60年以上住んで おり、数年ぶりに娘さんと孫と共に来 場したそうで、縁日や日本の音色に触 れ「日本に居る気分になった」「若い 頃に習った茶道や生け花をまたやってみようかと思い始めた」と感想を話し てくれた。「いろいろなタレントの人 がいるのねえ」と感嘆の声もあげてい た。「ミシガンで生まれて日本のお祭 りを経験したことがない3歳の子に雰 囲気を味あわせることができて有難 い」というお母さんの声もあった。日 本人以外の人に来場のきっかけを尋ね たところ、‘ESLの日本人クラスメ ートから聞いた’‘子供の友達が演奏 している’など、人つながりで足を運 んだ人が多いようだが、インターネッ トで知ったと言う人もかなりいた。様 々なネットワークによって、日本理解 が進んでいくことであろう。来場者が 年々増加し、準備やオーガナイズが大 変なことと察するが、ぜひとも長く盛 大に続くことを願いたい。

 

返事を書く

コメントを記入してください
お名前を記入してください