<!--:en-->Consulate-General of Japan Hosts JET Program Reception To Honor Returning Educators<!--:--><!--:ja-->在デトロイト総領事館主催  JETプログラム帰任者 / 語学教育関係者 交流レセプション<!--:--> 1

 去る10月26日、在デトロイト総領事公邸に於いて、JETプログラム帰任者の歓迎並びに語学教育関係の分野で活躍している教師/教授等の交流を意図した場が設けられた。

 JETプログラムはThe Japan Exchange and Teaching Programme(語学指導等を行う外国青年招致事業)の略称で、海外の若者が日本で英語教師のアシスタントなどとして働くプログラム。

 この日の集まりには、今年JETプログラムの任を終えて当地へ帰国した参加者や、JET同窓会(alumni)の当地区(Great Lakes Chapter)会長を始めとするJET経験者、また、ミシガン州とオハイオ州のミドルスクールやハイスクール、大学で日本語の研究や指導に携わっている教師に加え、ミシガン州で研修中の日本の中学校や高校の英語教員、そして日本商工会の役員も出席し られた。また、当地の日系企業や日米バイリンガルの求人に関する経験が豊富な リクルーターも招かれ、ミシガン州を中 心とした雇用状況などの説明の時間も 設けられた。 活発な歓談が行われ、有意義な情報 交換と交流のひと時となった。

 在デトロイト総領事館片山和之総領事は歓迎の英語挨拶で、「異文化理解が交流の根幹であり、語学は非常に重要」「ルーツを強くすることがJETプログラムの大きな目的」と語った。また、派遣によって日本をより深く理解し、同時にアメリカの文化を日本人に伝えてくれたJET参加者の果たした意義を評価した。JETプログラムには63か国からの参加があり、全世界に51の同窓会があることに触れ、派遣終了後もネットワークがあり国際交流に努めている旨が伝えられた。

 この8月に日本から帰任しレセプショ ンに参加したJET経験者は8名。赴任 期間は1年から5年とまちまちだが、皆、 自己紹介の中、日本滞在の貴重さと素 晴らしさを告げた。強力な日本ファンの 増加である。自然の豊かさや好きな土 地、余暇をいかに過ごしたかなどが披 露されたが、多くの参加者がたくさんの 友人を得たことなど人的財産を最たる 収穫に挙げた。鳥取県に4年間滞在し たエイリーンさんは「私の人生を大きく 変え、やり抜くことを学んだ。一番は友 人。」と笑顔で語った。異国に自ら飛び 込み、異文化で生き抜いた人達とあっ て、参加者たちは一様にコミュニケーシ ョン力が高く、快活。日本滞在中には、 英語を教える助けとなっただけではな く、人間関係を築く手本となり、受け入 れ側にも刺激と活力を与えてきてくれた ことであろう。

 2年半以上赴任した参加者は、東日 本大震災発生時に日本に居たことにな るが、赴任先によってその影響には大 差がある。 2011年1月から宮城県気仙沼市 に赴任したポールさんは、訪日し て2か月後にその日を迎えた。折 しも、船が交通手段である離島(大 島)の学校を訪れていた時のこと。 地震と津波の影響で連絡船は不 通に。島中が停電となった中、体 育館へ避難。島外との連絡が全く 途絶えた状態が続き、ポールさん の両親は当地総領事館に安否確 認を求めたが、情報が得られず不 安な時が過ぎた。たまたまCNNが 島の様子を取材したニュースにポール さんが映ったことで、所在が明らかにな ったそうだ。5日間の離島の体育館での 避難生活は船による救出によりピリオド を打ったが、気仙沼の彼のアパートは 被災し、中学校の職員室で電気の無い 生活を送る状況に陥った。それでも震 災直後に日本を離れなかったのは「手 助けしたかったから」と話す。去らなか ったポールさんは多くの地元の人、とり わけ生徒たちに心強さを与え信頼され たことであろう。

 参加者のひとりは「海外に長く住む と、自分の国と比べることができる。多く の米人はアメリカが一番だと言うが、他 のやり方があって、良いところがあると 分かる。」と話す。日本だけでなく全て の国について、その国の文化や背景を 知らずに、間違っていると決めつけるの は正しくないとも。 視野を広げた日本ファンの若者達の 更なる活躍を期待すると同時に、国外 長期滞在の経験者あるいは移民が異 文化理解に果たせる可能性について 考えさせられた。