中秋の名月、秋分の日も過ぎて10月となり、何と今年も残り3ヶ月を切りまし た。時節の移ろいは本当に早いものです。事後の話題になってしまいますが、今 年の中秋の名月はピッタリ満月のタイミングとなり、まん丸のお月さんでした。 次にそうなるのは何と8年後とのこと。2020年東京オリンピックも終わった翌 年に当たるので、その頃には世紀の祭典の余韻も収まって「月々に月見る月は 多けれど、月見る月はこの月の月」と詠んだ先人の境地で心静かに名月を眺めら れるでしょうか?子供の頃窓辺に飾られたススキや飾り物。それよりもお下がり を甘辛しょうゆで味付けした月見団子が懐かしいです。他に秋の味覚としてリン ゴ、ナシ、柿、栗に松茸、サンマ・・・食欲の秋ですね。 スポーツの秋では、地元デトロイト・タイガースが3年連続で地区優勝。プレイ オフ第1ラウンドの対戦相手はオークランド・アスレチックスになりそうです が、今年は頂点まで登り詰められるでしょうか?上原、田沢の両投手が頑張って いるボストンにも勝たせてあげたい気もしますが、どうなりますか。日本では東 北楽天ゴールデン・イーグルスが創設9年目でパリーグ初優勝。震災復興半ばの 東北の皆さんに元気をもたらす嬉しいニュースでした。東京生まれで元々巨人フ ァンの私ですが、今年はマー君(田中投手)の歴史的連勝記録と合わせて長く記 憶に残るように楽天にプレイオフを勝ち抜いて日本一になって欲しいですね。

さて、今回のテーマは『・・の秋と東京オリンピックの想い出』です。

食欲の秋、スポーツの秋については冒頭で少し触れましたが、スポーツの秋と東 京オリンピックの想い出についてもう少し書いてみます。

爽やかな秋はスポーツには絶好の気候で運動会や各種スポーツ大会、サッカー、 プロ野球のプレイオフ(日本シリーズ、ワールドシリーズ)、カレッジおよびプロ のフットボール、更にアイスホッケー、バスケットボールと続きます。個人でも テニス、サイクリング、ジョッギング、ウォーキングなど何をやっても気持ち良 い季節ですね。体力や技術レベルは違っても人それぞれで楽しめるのが魅力 です。つい先日招致が決まった2020年東京オリンピックは秋になる前に開催される 夏季五輪ですので、スポーツの秋に含めるには無理がありますが、夏季五輪とし ては前回1964年東京大会から56年振り2度目の本邦開催となる今回も是非 大成功して欲しいものです。政治や災害がらみでボイコットする国が出ないとい いですね。1964年と言えば、第二次世界大戦の敗戦から奇跡の経済復興と急成長を遂げ た日本が戦後わずか19年でアジアで最初の夏季五輪を開催し、大成功を収めた 余韻も収まらぬその年の10月1日には『夢の超特急』東海道新幹線も開通して 日本中が沸き立ち、世界を驚かせた歴史に残る年でした。

当時中学生だった私(年齢が容易に分かってしまいますね)。インターネットもなく、テレビの普及もまだまだの時代。五輪放送を週に1~2時限の授業時間に複数クラス交代で体育館に集合しテレビ放送を観戦した覚えがありますが、大勢の生徒で遠くから大型スクリーンのない1台のテレビだったので遠目で画面が小さくて良く見えなかったのと特に興味のある競技種目ではなかったので何を観たのか記憶なし。子供心に覚えているのは、肌で感じた国を上げてのオリンピック熱。国中がオリンピックの熱気と興奮に満ち溢れていました。天然資源に乏しいアジアの小国日本と日本人が敗戦の痛手を克服し、ポジティブな印象で国際社会に広く見直され、再認識された画期的なイベントであったと言えるでしょう。

当時オリンピックの正式競技として初めて採用されたバレーボールでは『東洋の魔女』こと日本女子代表チームが決勝戦でソ連(当時)を破って金メダル。大型のソ連選手のスパイクを回転レシーブで拾いまくる小さな日本選手たちに手に汗にぎって応援したものです。最終日恒例最終競技種目の男子マラソンではエチオピアの英雄『はだしのアベベ』がローマ五輪に続いて史上初の2連覇。日本の円谷選手(故人)はゴールの国立競技場に入って来た時点では2位でしたが、最終トラック1周の間に英国選手に抜かれて銅メダル。「後ろを振り返れば抜かれずにすんだのに」との声もありましたが、ゴールした円谷選手はその場に倒れこむ程消耗していたので、たとえ後ろを振り返って気付いたとしても抜かれずにゴールするのは無理だったと思います。女子バレーの「4回目の金メダルポイント」まで本当にハラハラ、ドキドキの連続。テレビの前で声援した事が今でも鮮明に浮かびます。

2020年大会には残念ながらリニアモーター次世代新幹線の開通は間に合わない ようですが、7年後の五輪開催に向けて東北地方の早期復興はもちろん日本全体 が安定的経済成長と安全・安心で健康な国民生活を実現し、世界中の国々からの 訪問客を礼を尽くした日本特有の「おもてなし」の心で歓迎し、日本の伝統・文 化と匠の技の調和、最新の技術に裏づけされた日本と日本人の良さ並びに国際社 会での存在価値を改めて再認識してもらえる絶好の機会ですね。日本中が再び熱 気と興奮に包まれ、日本人一人ひとりが自信と誇りを取り戻せる事を願います。・・の秋と言えば、紅葉の秋、読書の秋、芸術の秋、など他にも色々あります が、善良な一般庶民が心静かに秋のひと時を過ごせるように本稿脱稿時に首都ワ シントンで大統領、2大政党、上下院議会を巻き込んで進行中の連邦政府機能停 止の危機とその後に続く財政破綻回避のための連邦負債上限金額見直しのドタバ タ劇による『混乱の秋』だけは何が何でも避けて欲しいものです。

皆さん、どうぞそれぞれの秋を十分にお楽しみ下さい。

執筆者紹介:小久保陽三

Premia Partners, LLC (プレミア・パートナーズ・エルエルシー) パートナー。主に北米進出の日系企業向け経営・人事関連コンサルタント業務に従事。慶応義塾大学経済学部卒。愛知県の自動車関連部品・工業用品メーカーに入社後、化成品営業、社長室、総合開発室、米国ニューヨークの子会社、経営企画室、製品開発部、海外事業室、デトロイトの北米事業統括会社、中西部の合弁会社、WIN Advisory Group, Inc.勤務を経て現在に至る。外国企業との合弁契約、技術導入・援助契約、海外現地法人設立・立ち上げ・運営、人事問題取扱い経験豊富。06年7月より本紙に寄稿中。JBSD個人会員。

中秋の名月、秋分の日も過ぎて10月となり、何と今年も残り3ヶ月を切りまし た。時節の移ろいは本当に早いものです。事後の話題になってしまいますが、今 年の中秋の名月はピッタリ満月のタイミングとなり、まん丸のお月さんでした。 次にそうなるのは何と8年後とのこと。2020年東京オリンピックも終わった翌 年に当たるので、その頃には世紀の祭典の余韻も収まって「月々に月見る月は 多けれど、月見る月はこの月の月」と詠んだ先人の境地で心静かに名月を眺めら れるでしょうか?子供の頃窓辺に飾られたススキや飾り物。それよりもお下がり を甘辛しょうゆで味付けした月見団子が懐かしいです。他に秋の味覚としてリン ゴ、ナシ、柿、栗に松茸、サンマ・・・食欲の秋ですね。 スポーツの秋では、地元デトロイト・タイガースが3年連続で地区優勝。プレイ オフ第1ラウンドの対戦相手はオークランド・アスレチックスになりそうです が、今年は頂点まで登り詰められるでしょうか?上原、田沢の両投手が頑張って いるボストンにも勝たせてあげたい気もしますが、どうなりますか。日本では東 北楽天ゴールデン・イーグルスが創設9年目でパリーグ初優勝。震災復興半ばの 東北の皆さんに元気をもたらす嬉しいニュースでした。東京生まれで元々巨人フ ァンの私ですが、今年はマー君(田中投手)の歴史的連勝記録と合わせて長く記 憶に残るように楽天にプレイオフを勝ち抜いて日本一になって欲しいですね。

さて、今回のテーマは『・・の秋と東京オリンピックの想い出』です。

食欲の秋、スポーツの秋については冒頭で少し触れましたが、スポーツの秋と東 京オリンピックの想い出についてもう少し書いてみます。

爽やかな秋はスポーツには絶好の気候で運動会や各種スポーツ大会、サッカー、 プロ野球のプレイオフ(日本シリーズ、ワールドシリーズ)、カレッジおよびプロ のフットボール、更にアイスホッケー、バスケットボールと続きます。個人でも テニス、サイクリング、ジョッギング、ウォーキングなど何をやっても気持ち良 い季節ですね。体力や技術レベルは違っても人それぞれで楽しめるのが魅力 です。つい先日招致が決まった2020年東京オリンピックは秋になる前に開催される 夏季五輪ですので、スポーツの秋に含めるには無理がありますが、夏季五輪とし ては前回1964年東京大会から56年振り2度目の本邦開催となる今回も是非 大成功して欲しいものです。政治や災害がらみでボイコットする国が出ないとい いですね。1964年と言えば、第二次世界大戦の敗戦から奇跡の経済復興と急成長を遂げ た日本が戦後わずか19年でアジアで最初の夏季五輪を開催し、大成功を収めた 余韻も収まらぬその年の10月1日には『夢の超特急』東海道新幹線も開通して 日本中が沸き立ち、世界を驚かせた歴史に残る年でした。

当時中学生だった私(年齢が容易に分かってしまいますね)。インターネットもなく、テレビの普及もまだまだの時代。五輪放送を週に1~2時限の授業時間に複数クラス交代で体育館に集合しテレビ放送を観戦した覚えがありますが、大勢の生徒で遠くから大型スクリーンのない1台のテレビだったので遠目で画面が小さくて良く見えなかったのと特に興味のある競技種目ではなかったので何を観たのか記憶なし。子供心に覚えているのは、肌で感じた国を上げてのオリンピック熱。国中がオリンピックの熱気と興奮に満ち溢れていました。天然資源に乏しいアジアの小国日本と日本人が敗戦の痛手を克服し、ポジティブな印象で国際社会に広く見直され、再認識された画期的なイベントであったと言えるでしょう。

当時オリンピックの正式競技として初めて採用されたバレーボールでは『東洋の魔女』こと日本女子代表チームが決勝戦でソ連(当時)を破って金メダル。大型のソ連選手のスパイクを回転レシーブで拾いまくる小さな日本選手たちに手に汗にぎって応援したものです。最終日恒例最終競技種目の男子マラソンではエチオピアの英雄『はだしのアベベ』がローマ五輪に続いて史上初の2連覇。日本の円谷選手(故人)はゴールの国立競技場に入って来た時点では2位でしたが、最終トラック1周の間に英国選手に抜かれて銅メダル。「後ろを振り返れば抜かれずにすんだのに」との声もありましたが、ゴールした円谷選手はその場に倒れこむ程消耗していたので、たとえ後ろを振り返って気付いたとしても抜かれずにゴールするのは無理だったと思います。女子バレーの「4回目の金メダルポイント」まで本当にハラハラ、ドキドキの連続。テレビの前で声援した事が今でも鮮明に浮かびます。

2020年大会には残念ながらリニアモーター次世代新幹線の開通は間に合わない ようですが、7年後の五輪開催に向けて東北地方の早期復興はもちろん日本全体 が安定的経済成長と安全・安心で健康な国民生活を実現し、世界中の国々からの 訪問客を礼を尽くした日本特有の「おもてなし」の心で歓迎し、日本の伝統・文 化と匠の技の調和、最新の技術に裏づけされた日本と日本人の良さ並びに国際社 会での存在価値を改めて再認識してもらえる絶好の機会ですね。日本中が再び熱 気と興奮に包まれ、日本人一人ひとりが自信と誇りを取り戻せる事を願います。・・の秋と言えば、紅葉の秋、読書の秋、芸術の秋、など他にも色々あります が、善良な一般庶民が心静かに秋のひと時を過ごせるように本稿脱稿時に首都ワ シントンで大統領、2大政党、上下院議会を巻き込んで進行中の連邦政府機能停 止の危機とその後に続く財政破綻回避のための連邦負債上限金額見直しのドタバ タ劇による『混乱の秋』だけは何が何でも避けて欲しいものです。

皆さん、どうぞそれぞれの秋を十分にお楽しみ下さい。

執筆者紹介:小久保陽三

Premia Partners, LLC (プレミア・パートナーズ・エルエルシー) パートナー。主に北米進出の日系企業向け経営・人事関連コンサルタント業務に従事。慶応義塾大学経済学部卒。愛知県の自動車関連部品・工業用品メーカーに入社後、化成品営業、社長室、総合開発室、米国ニューヨークの子会社、経営企画室、製品開発部、海外事業室、デトロイトの北米事業統括会社、中西部の合弁会社、WIN Advisory Group, Inc.勤務を経て現在に至る。外国企業との合弁契約、技術導入・援助契約、海外現地法人設立・立ち上げ・運営、人事問題取扱い経験豊富。06年7月より本紙に寄稿中。JBSD個人会員。

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