<!--:en-->Koto Charity Concert<!--:--><!--:ja-->がん患者をサポートする お琴のチャリティーコンサート<!--:--> 4

6月5日(水)の夕刻、お琴のチャリティーコンサートがノバイ市のミドルスクールを会場にして催された。このコンサートは Providence Center for the Healing Art の支援によるもので、全ての収益はプロビデンス病院付属の Providence Center for the Healing Art(Novi, MI)がサポートする癌患者達へのプログラムと、化学療法で髪の毛を失った方々へ手縫いの帽子を贈るボランティアグループ「タオル帽子USA」の活動の推進に利用された。邦楽ファンはもとより、趣旨に賛同する多くの人が足を運び、癒しに満ちた音楽に身をゆだねた。ロビーにはタオル帽子の実物の他、プロビデンス病院のプログラムに関するブースやパネルが設置され、関心を集めていた。在デトロイト総領事館の松田総領事も訪れ、オープニングで、コンサートの実現に向けて支援した人々並びに「タオル帽子USA」の貢献に讃辞を伝えた。松田総領事夫人は、「タオル帽子」の活動に感銘し、自らも作製して寄贈したとのこと。

このコンサートには、当地で集って演奏活動をしている「雅(みやび)」のメンバーである大光晴美さん、浅野裕子さん、布村聡子さん等の琴演奏と、度々「雅」とアンサンブル演奏を行っている加藤乃扶子さんのピアノ、藤原さと子さんのフルート、そして琴の大師範(生田流箏曲正絃社)である小島君代さんと杉浦和子さんが日本から渡航し演奏に加わった。

舞台は大師範お二方の琴にフルートを加えたアンサンブルによる「春の海」で幕開けした。日本ではお正月にテレビから必ず流れてくるポピュラーな曲が、会場を‘和’の趣に一変させた。続いて「雅」の布村さんにより「さくら幻想曲」が奏でられた。実は小島大師範と布村さんは母娘であり、それゆえにこのような豪華な顔ぶれが実現した。そもそも、「雅」の重鎮的存在である大光さんが「タオル帽子」のボランティアをしていることが、この琴のチャリティーコンサート企画が動き出した源。人と人の繋がりと、そして、それぞれの高いポテンシャルによって盛大なイベントが出来上がったといえる。

プログラムは琴曲の他、童謡「赤とんぼ」、ミュージカル「キャット」の挿入歌 「メモリー」、ドボルザーク作曲の名曲「ユーモレスク」など、古今東西、様々なジャンルの曲が織り込まれ、観客は幅広い音楽の表情を楽しんだ。見事な弦捌きに目を凝らす姿、うっとりとメロディーに合わせて体を揺らす姿など、惹き込まれている様子が見られた。最後の曲目が終わるや否や、大きな拍手が会場に響き渡った。

演目の後に、プロビデンス病院の抗がん剤治療のセンター(Providence Center for the Healing Art)の一室を会場にして帽子の作製会を開いている「ミシガンタオル帽子の会」の創始者であり代表を務める藤田さんが挨拶に立ち、「タオル帽子」に関する説明と、出演者や関係者並びに観客に対する篤い感謝の言葉を伝えた。

藤田さんは、抗ガン治療を受けている友人が帽子を見つけるのが難しいという言葉を耳にしていた折に日本でのタオル帽子作りのことを知り、日本との連絡や準備の末に2012年に当地での活動をスタートした。タオル生地を素材にした帽子は柔らかで蒸れず、簡単に洗えるため、患者さんに好評を得ている。手縫いで作ったことに対する感謝の声も届くという。「私にとって、これが患者さんへの思いとサポートを示す方法です」と藤田さんは語る。今のところノバイのプロビデンス病院とリボニアのセントメリー病院の2ヶ所にタオル帽子の寄付をしている。そして、全米に広げたいと意欲的に活動を続けている。

製作会は毎月第二火曜日午前10時から午後1時まで、ノバイのプロビデンス病院のキャンサーセンターで開かれている。(8月は夏休み。)関心のある方、また(特に日本の)タオルを寄付できる方はEメールでご連絡を。

towelhat@yahoo.com(日本語可)

6月5日(水)の夕刻、お琴のチャリティーコンサートがノバイ市のミドルスクールを会場にして催された。このコンサートは Providence Center for the Healing Art の支援によるもので、全ての収益はプロビデンス病院付属の Providence Center for the Healing Art(Novi, MI)がサポートする癌患者達へのプログラムと、化学療法で髪の毛を失った方々へ手縫いの帽子を贈るボランティアグループ「タオル帽子USA」の活動の推進に利用された。邦楽ファンはもとより、趣旨に賛同する多くの人が足を運び、癒しに満ちた音楽に身をゆだねた。ロビーにはタオル帽子の実物の他、プロビデンス病院のプログラムに関するブースやパネルが設置され、関心を集めていた。在デトロイト総領事館の松田総領事も訪れ、オープニングで、コンサートの実現に向けて支援した人々並びに「タオル帽子USA」の貢献に讃辞を伝えた。松田総領事夫人は、「タオル帽子」の活動に感銘し、自らも作製して寄贈したとのこと。

このコンサートには、当地で集って演奏活動をしている「雅(みやび)」のメンバーである大光晴美さん、浅野裕子さん、布村聡子さん等の琴演奏と、度々「雅」とアンサンブル演奏を行っている加藤乃扶子さんのピアノ、藤原さと子さんのフルート、そして琴の大師範(生田流箏曲正絃社)である小島君代さんと杉浦和子さんが日本から渡航し演奏に加わった。

舞台は大師範お二方の琴にフルートを加えたアンサンブルによる「春の海」で幕開けした。日本ではお正月にテレビから必ず流れてくるポピュラーな曲が、会場を‘和’の趣に一変させた。続いて「雅」の布村さんにより「さくら幻想曲」が奏でられた。実は小島大師範と布村さんは母娘であり、それゆえにこのような豪華な顔ぶれが実現した。そもそも、「雅」の重鎮的存在である大光さんが「タオル帽子」のボランティアをしていることが、この琴のチャリティーコンサート企画が動き出した源。人と人の繋がりと、そして、それぞれの高いポテンシャルによって盛大なイベントが出来上がったといえる。

プログラムは琴曲の他、童謡「赤とんぼ」、ミュージカル「キャット」の挿入歌 「メモリー」、ドボルザーク作曲の名曲「ユーモレスク」など、古今東西、様々なジャンルの曲が織り込まれ、観客は幅広い音楽の表情を楽しんだ。見事な弦捌きに目を凝らす姿、うっとりとメロディーに合わせて体を揺らす姿など、惹き込まれている様子が見られた。最後の曲目が終わるや否や、大きな拍手が会場に響き渡った。

演目の後に、プロビデンス病院の抗がん剤治療のセンター(Providence Center for the Healing Art)の一室を会場にして帽子の作製会を開いている「ミシガンタオル帽子の会」の創始者であり代表を務める藤田さんが挨拶に立ち、「タオル帽子」に関する説明と、出演者や関係者並びに観客に対する篤い感謝の言葉を伝えた。

藤田さんは、抗ガン治療を受けている友人が帽子を見つけるのが難しいという言葉を耳にしていた折に日本でのタオル帽子作りのことを知り、日本との連絡や準備の末に2012年に当地での活動をスタートした。タオル生地を素材にした帽子は柔らかで蒸れず、簡単に洗えるため、患者さんに好評を得ている。手縫いで作ったことに対する感謝の声も届くという。「私にとって、これが患者さんへの思いとサポートを示す方法です」と藤田さんは語る。今のところノバイのプロビデンス病院とリボニアのセントメリー病院の2ヶ所にタオル帽子の寄付をしている。そして、全米に広げたいと意欲的に活動を続けている。

製作会は毎月第二火曜日午前10時から午後1時まで、ノバイのプロビデンス病院のキャンサーセンターで開かれている。(8月は夏休み。)関心のある方、また(特に日本の)タオルを寄付できる方はEメールでご連絡を。

towelhat@yahoo.com(日本語可)

 

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