<!--:en-->Asian American Celebration with Okinada Culture at Battle Creek<!--:--><!--:ja-->アジア系アメリカ人月間を祝って沖縄踊りと文化紹介 at Battle Creek<!--:--> 4

 5月はアジア系アメリカ人月間となっており、例年、全米各地で様々な文化や経済のイベントが行われる。その一環としてバトルクリーク(Battle Creek, MI)に所在するフェデラルセンターでは、毎年アジアの各国を紹介するイベントが催されており、今年は5月9日に、沖縄県人会のグループ‘チムグクル会’が踊りの披露と文化紹介にあたった。会場に集まった100人以上の人々は、エイサーの踊りや展示を楽しみ、沖縄文化の知識を深めた。

 このイベントはAsian Pacific American Heritage Program CommitteeとEqual Employment Opportunity Officeの主催によるもので、冒頭に代表者より挨拶があり、「アメリカにとってアジアとの結びつきは重要であり、特にバトルクリークにおいては経済面での影響は多大」などアジア系住民の活力を評価した。また、違いや特性を理解し合う必要に言及し、「この機会に沖縄の文化を学んで欲しい」と呼びかけた。

 Asian Pacific Committeeの会長から沖縄の位置や大きさ、気候、名所などの説明と、‘チムグクル会’及び沖縄ダンスの紹介がなされた後、実演に移った。

 ‘エイサー’は伝統的な庶民の踊りであり、時別な催事や‘お盆’に祖先の霊を迎え崇拝し、供養するために敬意を表して舞うもの。独自の文化が築かれ受け継がれてきたことが、音調や衣装から窺える。今回、チムグクル会のメンバーは、伝統の踊りの他に今風にアレンジされたものを織り交ぜ披露した。力強い曲調の地歌に合わせて勇壮な振りで太鼓を叩く姿に誰もが見入っていた。最後の曲‘久高萬主(クダカブシ)’では観客に参加が呼び掛けられ、他の曲とは対照的なたおやかでシンプルな手踊りを主とした動きが手ほどきされた後、会場にいた全員が踊りを楽しんだ。

チムグクル会’の会長を務める Ayumi Olmsteadさんより、エイサーと生活との密接さについて解説が加えられた。「私は子供の頃にエイサーを見て、眠れない程に魅了された」「沖縄の人は踊りが好きで、特に男の子はプレイヤーに加わることを夢見る」と、舞踊が人々の心を捉え、親しまれ続けていることを伝えた。沖縄本土を離れても楽しみ続ける人が多く、世界各地に愛好グループがあるとのこと。「沖縄人は親切で穏やか、そしてフレンドリーに家族のように人と付き合います。そういう中で育ったので、ここでもそうあるよう、家族や仲間と絆を深めています」と締めくくった。

チムグクル会はミシガン州で活動している沖縄県人会のひとつで、バトルクリークに住むメンバー宅に毎週、エイサーの練習と交流目的のために集っている。バトルクリークはアナーバーより西へ1時間強。デトロイトの北、Sterling Hightsに住むトミコさんは、毎回とはいかないものの往復に5時間ほどかけ、参加に努めている。「太鼓や三線(サンシン)を楽しみにやっています。聴いてもらって、文化紹介の役に立てて、やりがいがあります」と話す。メンバー全員の生き生きとした表情から、同じ思いが伝わって来る。
踊りの実演の後には、チムグクル会のメンバーが用意したミニドーナツ風なお菓子‘サーターアンダーギー’と天ぷら、黒砂糖が振舞われた。展示コーナーには、沖縄情報満載のパネルの他、紅型(ビンガタ)という王宮の着物や、泡盛、漆器、ガラス製品、シーサーなど多数の実物が並んだ。ハブが丸ごと入っているハブ酒に関心が集まり、驚愕の声が上がったり活発な質問が寄せられていた。

 イベント主催者による「練習を積んでこそパーフェクトになる。当地で継承し、異文化を披露してくれていることが素晴らしい」との称賛の言葉と、「文化を知るためには何かする必要があります。平素の生活の中では吸収できないことを、プログラムやワークショップに積極的に参加することによって吸収しましょう。」との語りかけが心に残った。