<!--:en-->平成24年度 デトロイトりんご会補習授業校卒園・卒業式<!--:--><!--:ja-->平成24年度 デトロイトりんご会補習授業校卒園・卒業式<!--:--> 5

      3月16日 (土) 、デトロイトりんご会補習授業校で第16回卒園・第40回卒業式が行われた。今年度の卒園・卒業生は、幼稚園77人、小学部67人、中学部35人、高等部6人の合計185人。昨年より大勢の園児児童生徒がそれぞれの課程を終了した。
 午後に行われた小・中・高、合同の卒業式には来賓として在デトロイト日本国総領事館の竹内首席領事、JBSD(デトロイト日本商工会)の植田事務局長、JSDウィメンズクラブの中浜会長、更にノバイコミュニティーからはノバイ市教育関係者としてノバイ学校区教育長のマシューズ博士並びに財務担当者、ノバイ教育委員長、コミュニティエデュケーションのディレクター、校舎を借用しているノバイメドウズ校の(6th Grade)学校長も出席し、りんご会理事と運営委員の代表、多数の在校生・保護者・教職員が臨席して実施された。
 開会の辞に続いてアメリカ合衆国の国歌が流れた後、日本国家の斉唱、そして校歌の斉唱が行なわれ、静粛な雰囲気が会場を包んだ。卒業生一人ひとりが学校長の手渡す卒業証書を恭しく受け取り、その間は在校生によるピアノ、フルート、バイオリンの生演奏によるBGMが流れ、厳粛な式の雰囲気を盛り上げていた。
 学校長式辞では、本年度で3年の任期を終了する君島憲治校長が、アメリカと日本という異なる制度の学校に通い充実感と苦労を経験したであろうと2つの学校に通い続けたことを称賛し、「必ず今後の人間形成の糧になると信じています」と伝えた。ノーベル賞を受賞した山中伸弥教授が「支えた人があっての研究」と語り、謙虚やな人柄が多くの日本人の共感を呼んだことに触れ、卒業生に向けて「多くの人の支えがあったことを感じて欲しい」「謙虚さは日本人の美しさ」と諭し、日本で貢献できる知力、判断力を養うようにと励ましの言葉を述べた。
 続いて、竹内主席領事が壇上に上がり、「清々しいいい顔をしていますね」と切り出した後、現地校に通いながら日本語を続けた努力に対する労いを伝えた。社会人にふさわしい日本語を身に着けること、日本との絆を大事にすることを奨励し、また、世界が平和で豊かな場であるよう、また、公正で住みよい社会になるよう働きかけていって欲しいと願いを告げた。保護者に向けて「学ぶ環境を整え支援してきたことに対して心から敬意を表します」との労い、そして英語での来賓に対する謝辞で結んだ。

 マシューズ教育長からは英語のスピーチがあり、共に祝える喜びを告げた後、人生をジャーニー(旅)に例えて、卒業はマイルストーン(節目)であり大きな到達であり、また新しい歩みが始まると話し、その旅が幸多きことを願う贐(はなむけ)の言葉が贈られた。
 りんご会の小島理事長からは、来賓者、特にノバイ校関係者に対する謝辞に続けて、各課程の卒業生向けにメッセージが伝えられた。小学部卒業生に「日本では小学6年生で英語ができる子は少ない。かなりかっこいいです!」と賛辞を送ると、会場に明るい笑いが広がった。高校3年生には将来の活躍を大いに楽しみにしていると告げた後、日本とアメリカの教育や価値観を知っている教師と保護者がいる補習校の特殊性に言及し、同校の生徒が日本の大臣になる確率は高いのではないかと話し、無限の可能が広がる子供たちの将来に思いを掻き立てる話題で締めくくった。在校生の「送ることば(中高等部では送辞)」では、上級生との思い出や上級生のお蔭で当地や学校での不安が減ったことなどが語られた。それを受けて行われた卒業生による「お礼のことば(中高等部では答辞)」では、保護者や先生方へのお礼や後輩への激励のメッセージとともに、補習校で学んだ意義や、友や先生との忘れがたい思い出などが紹介された。最後に、卒業生と在校生が一緒に「旅立ちの日に」を合唱し、感動と一体感の溢れるなか、閉会の辞が告げられた。
 一旦閉会した後、補習校生活が最後になる高等部卒業生が壇上に並び、卒業にあたっての心境、お礼、後輩へのメッセージなどを伝えた。その前向きな力強い言葉が、今日の卒業は新たなスタートに向けての大きな節目であることを実感させた。
 多くの祝辞や送る言葉を受け取って退場する卒業生たちの誇らしげな明るい顔、送り出す保護者や教師たちの温かい表情が印象的だった。