<!--:en-->第15回デトロイト・オープン剣道トーナメント<!--:--><!--:ja-->第15回デトロイト・オープン剣道トーナメント<!--:--> 4

 2月17日(日)、デトロイト剣道道場主催のデトロイト・オープン剣道トーナメントが開催された。このトーナメントは毎年行われており、全米各地やカナダの剣道道場から多数の剣士が参加する大きな規模で、15回目の記念大会となった今年の大会には約300人の剣士が参加し、技を競うと共に交流を深めた。
 前日の土曜日には昇段審査の後、合同稽古セミナーが催された。例年、日本から国内トップクラスの剣士を招いているが、今年は警察大学教授の石田利也剣道教士八段と石田葉子剣道教士七段がご夫妻で渡米。共に男性女性として最高の段位を持つ最強のご夫妻である。
 今回は、例年には無い女性向けのセミナーが別室で行われた。セミナー申込者が多かったために無段者と子供もこちらに振り分けられたが、石田葉子教士は同じ稽古内容でも上級者と初心者へ別々の指示を与えるなど的確に稽古を進めていた。会場となったどちらの体育館も気合の入った声と熱気が溢れていた。
 二つの会場を見て回ったところ、偶然にも共に“足の運び”を注意していた。後で伺うと、日本の道場と違い、体育館の床が固い為もあり、足さばきが目に付き、それを良くするよう強調したそうだ。20年ぶりのアメリカでの指導だという石田利也教士の話では、当時よりレベルが確実に上がっているとのこと。セミナーの最後に「どんなに強かろうが勝つときも負ける時もある。明日、一瞬で力が出せるように」と激励の言葉が伝えられた。

トップクラスの剣士の技に触れる機会

 朝8時から始まった開会式では、デトロイト剣道道場師範である田川順照剣道教士八段による歓迎の挨拶と来賓紹介に続いて、在デトロイト日本国総領事館の松田邦紀総領事の来賓スピーチがあり、参加者に対して、今ある達成は精神的肉体的な鍛錬の賜物であり本大会で最大限の力を発揮できるよう励ましの言葉を伝えた後、「ここは水準が高く、ひとえに田川先生のご指導による」と称賛。田川教士が日本国外に居りながらも最高段位を有し、渡米以来多くの剣士の模範になった旨を称えた。
 このトーナメントの場において、田川教士に対し松田総領事より、剣道の普及を通じて日米友好関係への多大な貢献を果たしたことを評して在外公館長表彰が授与された。(次ページに在デトロイト総領事館発信の関連公報を掲載)

 続いて両石田教士による日本剣道形の演武が行われ、舞いのように美しく無駄のない動きに剣士たちは注視していた。午前の部の最後には、模範稽古が披露され、まず、石田葉子教士と二人の女性高段者との立会いから始まった。女性らしい柔らかな構えから仕掛けられる技には素早さと冴えがあり男性同士の立会いとは違った魅力を見せた。次に石田利也教士八段、田川順照教士八段、共に七段教士と立会われたあと、八段同士のお二人の立会いが行われた。威風堂々とした構えから発せられる気合いと塾連された鋭い技が観戦者を圧倒した。
 トーナメントは朝9時の試合開始から夕方6時まで長時間にわたった。ユース及びに成人無段者の個人戦から始まり、女子の部、三段までの個人戦後、ユースの団体戦が6面のコートで同時に進められていった。対戦者の掛け声や進行の呼び声が騒然と溢れ、「一本あり」を認める旗が揚がると、すかさず拍手や賞嘆の声が上がり、活気に満ちていた。午後には四段以上の個人戦、成人の団体戦が行われ、観戦者が息を飲むほどの激しい打ち合いや目にも止まらない鋭い決め手などが続出し、迫力ある真剣勝負が繰り広げられた。
 本大会でのデトロイト剣道道場の結果は、一般団体部門でデトロイトのチームが三位、少年団体部門で一位を収めた他、以下のデトロイト道場の選手が個人戦の入賞を果たした。
女子部門二位及び
初段部門三位:Misato Takei
少年部門一位:Colin Sherrod
少年部門三位:Asuka Aki
 剣道は日本の古武道の剣術を競技化した伝統的な武道であり、その理念として「剣道は剣の理法の修錬による人間形成の道である」と全日本剣道連盟が謳っている。当地の剣士は日本人や日系人に限らないが、スポーツとして体を鍛え、力や技を競うことに留まらず、精神面も高められる点に惹かれて剣道を続けている人が多い。剣道を通じて日本的な美徳、礼、精進など、日本の心も理解伝承されている。防具の面をかぶると髪も目の色も分からない様々な人種の剣士たちが堂に入った仕草で礼(あいさつ)や正座をする姿に感銘を受ける。同時に、国外で暮らす日本人が日本の礼節や心を忘れずに保持することの難しさと必要を感じさせられた。
 1996年に田川氏により設立されたデトロイト剣道道場は当地での剣道の指導の拠点となっており、1998年以降毎年オープン剣道トーナメントを開催しているほか、日本文化イベントでの剣道の披露を通じて日米の相互理解に貢献している。今後も日本文化への関心と理解を深め、親日家を増やしていくことであろう。

デトロイト剣道道場の情報は
Website:www.detroitkendodojo.comをご覧ください。

 2月17日(日)、デトロイト剣道道場主催のデトロイト・オープン剣道トーナメントが開催された。このトーナメントは毎年行われており、全米各地やカナダの剣道道場から多数の剣士が参加する大きな規模で、15回目の記念大会となった今年の大会には約300人の剣士が参加し、技を競うと共に交流を深めた。
 前日の土曜日には昇段審査の後、合同稽古セミナーが催された。例年、日本から国内トップクラスの剣士を招いているが、今年は警察大学教授の石田利也剣道教士八段と石田葉子剣道教士七段がご夫妻で渡米。共に男性女性として最高の段位を持つ最強のご夫妻である。
 今回は、例年には無い女性向けのセミナーが別室で行われた。セミナー申込者が多かったために無段者と子供もこちらに振り分けられたが、石田葉子教士は同じ稽古内容でも上級者と初心者へ別々の指示を与えるなど的確に稽古を進めていた。会場となったどちらの体育館も気合の入った声と熱気が溢れていた。
 二つの会場を見て回ったところ、偶然にも共に“足の運び”を注意していた。後で伺うと、日本の道場と違い、体育館の床が固い為もあり、足さばきが目に付き、それを良くするよう強調したそうだ。20年ぶりのアメリカでの指導だという石田利也教士の話では、当時よりレベルが確実に上がっているとのこと。セミナーの最後に「どんなに強かろうが勝つときも負ける時もある。明日、一瞬で力が出せるように」と激励の言葉が伝えられた。

トップクラスの剣士の技に触れる機会

 朝8時から始まった開会式では、デトロイト剣道道場師範である田川順照剣道教士八段による歓迎の挨拶と来賓紹介に続いて、在デトロイト日本国総領事館の松田邦紀総領事の来賓スピーチがあり、参加者に対して、今ある達成は精神的肉体的な鍛錬の賜物であり本大会で最大限の力を発揮できるよう励ましの言葉を伝えた後、「ここは水準が高く、ひとえに田川先生のご指導による」と称賛。田川教士が日本国外に居りながらも最高段位を有し、渡米以来多くの剣士の模範になった旨を称えた。
 このトーナメントの場において、田川教士に対し松田総領事より、剣道の普及を通じて日米友好関係への多大な貢献を果たしたことを評して在外公館長表彰が授与された。(次ページに在デトロイト総領事館発信の関連公報を掲載)

 続いて両石田教士による日本剣道形の演武が行われ、舞いのように美しく無駄のない動きに剣士たちは注視していた。午前の部の最後には、模範稽古が披露され、まず、石田葉子教士と二人の女性高段者との立会いから始まった。女性らしい柔らかな構えから仕掛けられる技には素早さと冴えがあり男性同士の立会いとは違った魅力を見せた。次に石田利也教士八段、田川順照教士八段、共に七段教士と立会われたあと、八段同士のお二人の立会いが行われた。威風堂々とした構えから発せられる気合いと塾連された鋭い技が観戦者を圧倒した。
 トーナメントは朝9時の試合開始から夕方6時まで長時間にわたった。ユース及びに成人無段者の個人戦から始まり、女子の部、三段までの個人戦後、ユースの団体戦が6面のコートで同時に進められていった。対戦者の掛け声や進行の呼び声が騒然と溢れ、「一本あり」を認める旗が揚がると、すかさず拍手や賞嘆の声が上がり、活気に満ちていた。午後には四段以上の個人戦、成人の団体戦が行われ、観戦者が息を飲むほどの激しい打ち合いや目にも止まらない鋭い決め手などが続出し、迫力ある真剣勝負が繰り広げられた。
 本大会でのデトロイト剣道道場の結果は、一般団体部門でデトロイトのチームが三位、少年団体部門で一位を収めた他、以下のデトロイト道場の選手が個人戦の入賞を果たした。
女子部門二位及び
初段部門三位:Misato Takei
少年部門一位:Colin Sherrod
少年部門三位:Asuka Aki
 剣道は日本の古武道の剣術を競技化した伝統的な武道であり、その理念として「剣道は剣の理法の修錬による人間形成の道である」と全日本剣道連盟が謳っている。当地の剣士は日本人や日系人に限らないが、スポーツとして体を鍛え、力や技を競うことに留まらず、精神面も高められる点に惹かれて剣道を続けている人が多い。剣道を通じて日本的な美徳、礼、精進など、日本の心も理解伝承されている。防具の面をかぶると髪も目の色も分からない様々な人種の剣士たちが堂に入った仕草で礼(あいさつ)や正座をする姿に感銘を受ける。同時に、国外で暮らす日本人が日本の礼節や心を忘れずに保持することの難しさと必要を感じさせられた。
 1996年に田川氏により設立されたデトロイト剣道道場は当地での剣道の指導の拠点となっており、1998年以降毎年オープン剣道トーナメントを開催しているほか、日本文化イベントでの剣道の披露を通じて日米の相互理解に貢献している。今後も日本文化への関心と理解を深め、親日家を増やしていくことであろう。

デトロイト剣道道場の情報は
Website:www.detroitkendodojo.comをご覧ください。

 

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