4月(卯月)になりました。古傷がウズキ(疼き)ます。なんてダジャレを言ってる場合ではありません。ウヅキとウズキでは綴りも違いますね。それにしても、この違いが微妙にして結構厄介な代物です。『卯月』と連語になる前の単一文字である『月』の読みが『ツキ』なので連語になり濁音になっても『ヅキ』となる訳ですが、ローマ字入力で漢字変換する際に気をつけないといけません。皆さんも既にご存知と思いますが、例えば望月さんという人名をローマ字でmochizukiと入力して変換すると『持ち好き』とか『餅好き』となってしまいます。正確に『望月』と変換するにはmochidukiと入力しないといけません。パスポートや届出書類などでは英語でもローマ字でもMochizukiなのに変ですね。(閑話休題)
 さて、待ちに待った球春到来!日本は米国よりも一足早くセ・パ両リーグ12球団一斉に3月29日に開幕。ご当地MLBのデトロイト・タイガースはエイプリル・フール4月1日にシーズン初戦。観客の都合と週末の人出を計算に入れた日本と「仕事は月曜日から」という感じの米国。これもお国柄でしょうかね。地元タイガース、今シーズンはア・リーグで連覇し、ワールドシリーズ制覇なるか!?
 また、球団は違っても新旧の日本人メジャーリーガーも応援したいものです。
 今月号のテーマは『エイプリル・フールまたは四月馬鹿』です。何という馬鹿なタイトルでしょうか。
今更ですが、エイプリル・フールと四月馬鹿の語源、起源、由来などを調べてみたところ、真説、新説、珍説を含めて結構色々あるのが新たな驚きでした。発祥の地もフランス説、中国説、インド説とあり、どれもそれなりに説得力があって面白いです。ここでは一つひとつご紹介出来ませんが、ご興味をお持ちの方は、お時間がある時にググって(グーグル検索して)みるといいでしょう。
 皆さんは4月1日の午前中(が正しい姿のようです)に、騙された方(その人を四月馬鹿と呼びます)も後で気付いてちょっと笑えるような軽い嘘を誰かにつきましたか?怒られずに笑ってすみましたか?私の場合は一年中嘘をついているので、せめて4月1日だけは嘘をつかないようにしています。おっと、それが本当ならば今書いているこの原稿が嘘ということになり、それが嘘だとすればにこの原稿は本当ということになり、いずれにしても矛盾して成り立たない話ですね。

 つい最近目にしたネット記事で日本の某テレビ局の「嘘つきな国ランキング」という番組で日本が4位という放送の後ネットの投稿で他国との比較上不満が続出というのがありました。世界39カ国、3,900人以上からアンケートを取って「嘘をよくつくか?」という質問に「はい」と答えた人の割合から算出したとのことですが、サンプル抽出が1カ国100人程度と少数で、サンプルグループの年齢、性別、居住地区、家庭・生活環境など詳細も分からないので、サンプリング自体が適切で国全体を反映した信頼出来る有意のデータかどうかかなり疑問ですが、選挙前の演説やマニフェストと言動一致しない日本の政治家や不法・不正行為を働いて恥じて謝るどころか開き直る企業経営者のニュースを離れて見聞きしていると「さもありなん」などと思ってしまうのは私だけでしょうか?そう言えば、当地米国の首都の政治家や大都市の企業オーナーや経営者にも似たような嘘つきの輩がいたような・・・
 日本では昔から『うそも方便』ということわざがありますが、これは相手が傷つかないように、心配しないように気遣ってつく嘘の効用を説いたもので、人を騙して自分を利するのが目的ではありません。騙される方が四月馬鹿と呼ばれても一緒に笑えるような可愛い嘘ならいいですが、騙されて実害を蒙った挙句に「騙された方が悪い」と開き直られては堪りません。「馬鹿にするな!」と言いたくなります。
 私達も4月1日の午前中だけは鷹揚に構えて可愛い嘘を受け入れ、素直に騙されて四月馬鹿になっても良いし、騙された振りをして嘘を仕掛けた相手を喜ばしても構いませんが、エイプリル・フールの日が過ぎても騙され続けたのではただの『馬鹿』になってしまいます。有名ブランドでも牛肉100%と偽って馬肉を混入して販売する業者も出る始末で何が本当か見え難い「生き馬の目を抜く」ような目まぐるしい世の中であっても騙されて「ギュー、ギュー」締め付けられないようにお互い気をつけましょう!!

執筆者紹介:小久保陽三

Premia Partners, LLC (プレミア・パートナーズ・エルエルシー) パートナー。主に北米進出の日系企業向け経営・人事関連コンサルタント業務に従事。慶応義塾大学経済学部卒。愛知県の自動車関連部品・工業用品メーカーに入社後、化成品営業、社長室、総合開発室、米国ニューヨークの子会社、経営企画室、製品開発部、海外事業室、デトロイトの北米事業統括会社、中西部の合弁会社、WIN Advisory Group, Inc.勤務を経て現在に至る。外国企業との合弁契約、技術導入・援助契約、海外現地法人設立・立ち上げ・運営、人事問題取扱い経験豊富。06年7月より本紙に寄稿中。JBSD個人会員。