<!--:en-->Lake Michigan Ferry Crossing<!--:--><!--:ja-->大海原のようなミシガン湖のフェリー横断<!--:--> 1

   ミシガンの冬も終わりに近づくと、私は春・夏のことを考え始め、ちょっとそわそわしてくる。貴方もそういう一人? 夏はやっぱり水のある所に行きたい。でも海は遠い。そうだ、ミシガン湖にまた行こう、と思う。私たちは五大湖に近い。恵まれた環境にいるのだ。それを活用しない手はない。

 あなたはミシガン湖を見たことがある? 「これが湖?!まるで海みたい」と思わなかっただろうか? 広い水平線。日本の湖とは桁外れの大きさ。私も初めてミシガン湖を見た時、度肝を抜かれたものだ。そして、この湖を横断するフェリーはないのだろうか、と思った。

 S.S. Badger というカーフェリーが90年代からあったのだが、私は全く知らなかった。私の周囲の人たちの話題に上ることもなかった。

 そしてもうひとつ、マスキゴン(Muskegon:ミシガン側)とミルウオーキー(Milwaukee: ウイスコンシン側)を結ぶ Lake Express というフェリーが9年前にできた。私自身、それを知ったのはつい最近のこと。ミシガン湖を横断するフェリーは、今のところ、このLake Expressと S.S. Badgerの2つだけのようである。

 実は、もっと大がかりな五大湖周遊クルーズもあるのだが、こちらの方はお値段が一人数千ドル〜1万ドルほどで、しかも1週間〜10日ほどの長旅なので、お手軽とはちょっと言い難い。

 ミシガン湖の横断だけなら、Lake Express の場合、大人一人往復で135ドルから。安いとは言えないが、所要時間は片道2時間半。夏なら、朝早くから夕方遅くまで往復しているので、一日で往復をやろうと思えばできる。

 S.S. Badgerの方は、ミシガン側がLudington、ウイスコンシン側がManitowocというかなり北方のルートなので、私は今住んでいるところより北へ行くことを好まないこともあり(笑)、またManitowocよりはミルウオーキーに行きたいのもあって、ある夏の日、もっと南のルートのLake Expressの方に乗ってみた。

 乗客席は満席。人気は上々だ。船は高速でビュンビュン進む。ホーバークラフトかと思ったが、そうではなく、最新鋭技術搭載の船ということらしい(興味ある方はフェリー会社のウエブサイトをご参照。技術仕様が説明してある)。

 まず長い長い運河のような水路を通る。それを漸く出ると防波堤があり、その外は広大なミシガン湖。まるで大海原への出航のような気分になる。

 そして2時間近くの間、四方とも見えるは水平線ばかり。これが湖かと驚愕する。水、水、水。そしてその水は淡水。なんという大量の淡水だろう。水不足に悩む地域が世界中に多くあることを考えると、五大湖の貴重さに気づかされる。五大湖全部の湖を合計すると、淡水の量は世界一だそうだ。この地方は、米国西部などと比べると地味だが、実は壮大で貴重な自然に恵まれているのだと感じる。

 目的地がミルウオーキーでなくてシカゴだと、私はもっと嬉しいのだが、シカゴにできない理由があるのだろう。しかし、ミルウオーキーもなかなか魅力のある街で、オートバイの王者ハーレーデビッドソンの博物館と組立工場があり、ツアー見学できる。ミラー(Miller)ビール工場もあり、そこの見学もできる。できればミルウオーキーでの1〜2泊をおすすめしたい。

 出発地のマスキゴンもいい。ビーチに恵まれたミシガン湖ビーチタウンのひとつ。

 ミシガン湖はかくも巨大であるかと実感させてくれるフェリー横断旅行。こんなに多くの、しかも汚染されていない淡水に恵まれている地域は、世界中にそうあるものではない。

 フェリーは春〜秋運航。2013年の予約はもう受け付けているので、こちらでどうぞ: http://www.lake-express.com。S.S. Badgerの方は、船内にB&B (bed & breakfastの略で、朝食付きの宿泊施設)が設けられていて船内一泊が可能、往復ミニクルーズもあるそうだが、Lake Expressの方は、ひとえに湖の横断のみ。S.S.Badgerの方をトライしてみたい方はこちらまで http://www.ssbadger.com。あなたがもしお金も時間もたっぷりある人なら、五大湖周遊クルーズもいかが? http://www.greatlakescruising.com)

 なお、私がLake Expressフェリーに載った時の写真を拙ブログにて紹介しているので、ご興味あれば、こちらまでどうぞ:ミシガン再発見の旅(www.ayamay.com)。

筆者:つくしギャル