<!--:en-->JBSD Musical Festival 2012<!--:--><!--:ja-->JBSD主催音楽祭:Music Festival 2012<!--:--> 1

  12月2日の日曜日、あいにくの愚図ついた空模様の中、JBSD音楽祭が開催された。今年はJBSD(デトロイト日本商工会)会員向けの事前のプログラム告知が無く、イベントの宣伝そのものと、呼びかけもやや少なかったためか、残念ながら例年と比較すると来場者数がかなり伸び悩んだ結果となったが、それでも会場となったノバイミドルスクールの講堂では、立派なステージと貴重な発表の機会を存分に堪能しエネルギッシュに音楽する出場者たちと、その応援に来場した家族連れや音楽好きの友人たちが暖かい雰囲気で場を盛り上げた。

 トップバッターのドラX^3(ドラエックス三乗)は、ノバイハイスクールに通う仲間三人と助っ人で構成され「楽しく練習しました」と笑顔で語った。ボーカルが替わったことで歌の幅も広がったとのことで、正確で迫力あるドラミングに乗り息の合った演奏。

 続く「鈴村」はアコースティックギターの弾き語り。日本では相方と一緒に豊田市や大阪の駅前などで路上での弾き語りをしていた。この地へは出向で赴いたと言い、こういった発表の場に感謝しているとコメントしながら、慣れた調子で大衆的な歌を披露。

 昨年、意を決して単独の初出場を果たした“OHIDEDON”が、ノバイの住人であるご近所の仲間達と今年は念願のバンドを結成しての登場。Noviを逆さにして、iPhone 5 の発売をももじったという楽しいネーミングのiVon6は、90年代のJ-Rockを熱演した。

 グランドピアノが中央に移されショパン三世の登場。落ち着いた様子の正確なタッチでダイナミックに、著名で難易度の高いショパンの名曲の魅力を、十二分に表現した。会場は静まり返り、演奏終了後はその芸術性の高さに大きな拍手が惜しみなく送られた。

 今回出場した代表二人に30人ほどがコミュニティーで追従しているという毛色の違った音楽を携えた Piko Piko Detroit。古いゲームの機種からサンプルを録音して再利用する方法やそのままソフトを使いシステムを通す方法などで8ビートのゲーム音を作る。手拍子が沸き「しばしゲームセンターの中にいたようだった」との感想も聞かれ、子供達にもすこぶる好評。

 文句なしの最多出場歴を誇る大御所のB4は今年は5名で登場。全員がグリーンカード所持者という、土着のブルースバンド。今年もお馴染みの貫禄で、3曲のレパートリーに加えてメンバー紹介ブルースも披露。安定したリラックスムードで余裕を見せた。

 最後に登場したNamikiはクリスマスコスチュームに身を包んだ6名の大所帯。駐在員とその家族、友人、永住組、単身赴任者とステイタスのバラエティーも豊か。司会のまりこさんの歌声に乗ったJ-POPを、80年代から最近の曲まで元気いっぱい響かせた。

 このJBSD音楽祭は地域の音楽好きの日本人・日系人コミュニティーの発表と交流の場として定着しつつある。

 今年の音楽祭のもう一人の司会を務めた須藤氏は、ここ数年の間、JBSD青年委員会の取りまとめ役をも務めている。日系企業の駐在員としての本職のビジネスマンの仕事に加え、こうして組織のボランティアに時間を割き、コミュニティーに貢献している大勢の貴重な人材の一人である。

 就任後まもなく1年を迎えようとしているJBSD事務局長の植田氏は「アメリカのよその州と比較しデトロイトの日本商工会は“ハイブリッド機能”が充実している。各部会が非常に協力的であり、各企業と個人からお預かりした会費が、在留邦人、日系人、さらには地域コミュニティーへの恩返しの形も含め、皆様が楽しめるイベントや、基金への潤沢に当てられている。大勢のボランティアに支えられ、数百名もが参加可能なイベントに取りまとめられる結束力は素晴らしい。」と語った。

 今後も一層充実したJBSDイベントとなるよう期待したい。