<!--:en-->Open House at Ninjutsu Dojo in North America<!--:--><!--:ja-->北米の忍術道場でオープンハウス<!--:--> 8

11月3日、日本の文化の日にちなんで、オハイオ州にある忍術の道場SKH Quest Centerで、演武披露とレクチャーの他、折り紙の体験、そして琴の演奏など、日本の文化紹介のイベントが開催された。

 まずオープニングで、道場主のヘイズ氏(Stephen K. Hayes)が忍者の起源や武器について解説。日本の文化では祖先の土地を大切にする精神基盤があること、また、忍者は自然や人についての考え方が侍とは異なることなど、精神的な内容にも及んだ。

  氏は日本で、戸隠流忍術を継承している34代目(初見良昭)から直々に学び、師範の域まで極めたつわもの。デイトンにあるこの道場は米国における忍術の本部であり、全米各地にある20の支部をまとめている。また、ヘイズ氏は『The Ninja Defense』『The Mystic Arts of the Ninja』など数多くの忍者・忍術に関する英語の著書を出しており、自他共に認める米国における忍術の第一人者である。1980年代のハリウッド忍者ブームの火付け人でもある。自身も忍者映画の技術指導、歴史考証なども務めた。

 戸隠流(とがくしりゅう、とがくれりゅう)は、忍術の流派のひとつで、平安時代末期、戸隠山で修験道を学び、木曾義仲に仕えた仁科大助(戸隠大助)が始祖と伝えられている。大助は、木曾義仲が源義経に討たれた後は伊賀に逃れ、伊賀流忍術を習得してから戸隠の地に戻って戸隠流忍術を開いた。今なお続いていいる忍術の流派の一つであり、現在34代目宗家のもと世界中に支部道場が広がり、門下生は10万人に上るとのこと。

 忍者というと、手裏剣を投げたり、背中から刀を抜いたり、戦闘的なシーンが浮かぶが、戸隠流は攻撃を目的とせず、守りを重んじた守備の武術が特徴。身を守り、家族を守り、主君を守る。敵に相対しても、自分から攻撃を仕掛けずに、相手の戦闘能力を奪う。「武器を持たずとも敵を倒す」、これが戸隠流の極意であると言われている。

 ヘイズ氏のトークの中でも、家族や一門を守る為に、徳川幕府の時代にあっては、土地を認められる代わりに通行の監視や情報収集をするなど、手を携える道をとった事を詳しく説いた。

 ヘイズ氏の奥様、留美子さんは、「‘族’を保つための生き方。そこが好き」と話す。「数ある武道や護身術がある中で、何故ヘイズ氏が忍術のとりこに?」と尋ねたところ、「ミステリアスなところ」との答え。忍びとして密かに活躍したり、手の内を見せないことで身を護ったりした‘秘密裏’ということだけでなく、生き方としてミステリアスな部分が多いのだそうだ。また、ヘイズ氏をはじめ、ここで学ぶ多くの人が忍者の生き方のスーバーナチュラルな部分に惹かれるのだという。

 同道場には4歳の子供から大人まで250人程が籍を置き、修練に励んでいる。デイトンは空軍基地があり、エアフォースミュー

ジアムが観光地としてもポピュラーな土地。戦闘マニアやマッチョな軍人が道場の門下生に多いのかと思いきや、そういうことはなく、家族で習いに来ている人や女性がかなり多いという。自分の体を知り、身を護ることを第一義に道場で教えているそうだ。‘身を護る’ということは、今の子ども達に欠けがちな、身体感覚や危険な距離を知ることから始まる。この道場では、大人は古来からの忍者や武器の使い方と並んで、ナイフで襲われた際の防御など現代の犯罪に合わせた練習も取り入れている。

 この日の演武では、男性陣による鎖分銅や忍者独特の短刀を使った対戦や、小柄な留美子さんによる長刀(なぎなた)などの手合わせが次々に実演された。ヘイズ氏の演武では、激しい立ち回りなど無い静かな動きで瞬く間に相手を封じ込めて見せた。客席のあちこちで感嘆の声が漏れていた。

 琴の演奏では、和装姿の留美子さんと、コロンバスから駆けつけた友人たちが和の音色を披露。日本の代表的な曲『さくら』を21世紀バージョンとして編曲した『さくら21』の他、アメリカでポピュラーな『おおスザンナ』(フォースター作曲)など和洋織り交ぜて届けた。

 各自が折り紙の手裏剣を習い、それを練習用の人型の的に向かって投げる体験企画も組み入れられ、大人も子供も熱心にチャレンジする姿が見られた。

 日本の創作話『花さき山』の読み聞かせも行われ、和やかな雰囲気の中で老若男女の人々が人種に関わらず日本文化にいそしむ催しとなっていた。

 家族的なのはこの道場の気風だという話。ヘイズ夫妻は、道場が技や文化の伝授の場のみならず、人々が集うコミュニティーでありたいと考えている。オハイオ州を基点に、北米に広がりを見せている忍術の展開に興味をそそられる。ミシガン州からは定期的に修行にきている生徒もいて、近い将来支部が設立される予定である。

 道場では忍術関連の武具や書籍類の他、日本の飾りや器なども販売している。見学は大歓迎ということなので、覗いてみてはいかがだろう。(要連絡)

SKH Quest Center for Martial Arts

住所:6236 Far Hills Ave. Dayton, OH 45459
電話番号:937-436-9990 
ウェブサイトwww.skhquest.com
E-Mail:daytonquest@skhquest.com

 

11月3日、日本の文化の日にちなんで、オハイオ州にある忍術の道場SKH Quest Centerで、演武披露とレクチャーの他、折り紙の体験、そして琴の演奏など、日本の文化紹介のイベントが開催された。

 まずオープニングで、道場主のヘイズ氏(Stephen K. Hayes)が忍者の起源や武器について解説。日本の文化では祖先の土地を大切にする精神基盤があること、また、忍者は自然や人についての考え方が侍とは異なることなど、精神的な内容にも及んだ。

  氏は日本で、戸隠流忍術を継承している34代目(初見良昭)から直々に学び、師範の域まで極めたつわもの。デイトンにあるこの道場は米国における忍術の本部であり、全米各地にある20の支部をまとめている。また、ヘイズ氏は『The Ninja Defense』『The Mystic Arts of the Ninja』など数多くの忍者・忍術に関する英語の著書を出しており、自他共に認める米国における忍術の第一人者である。1980年代のハリウッド忍者ブームの火付け人でもある。自身も忍者映画の技術指導、歴史考証なども務めた。

 戸隠流(とがくしりゅう、とがくれりゅう)は、忍術の流派のひとつで、平安時代末期、戸隠山で修験道を学び、木曾義仲に仕えた仁科大助(戸隠大助)が始祖と伝えられている。大助は、木曾義仲が源義経に討たれた後は伊賀に逃れ、伊賀流忍術を習得してから戸隠の地に戻って戸隠流忍術を開いた。今なお続いていいる忍術の流派の一つであり、現在34代目宗家のもと世界中に支部道場が広がり、門下生は10万人に上るとのこと。

 忍者というと、手裏剣を投げたり、背中から刀を抜いたり、戦闘的なシーンが浮かぶが、戸隠流は攻撃を目的とせず、守りを重んじた守備の武術が特徴。身を守り、家族を守り、主君を守る。敵に相対しても、自分から攻撃を仕掛けずに、相手の戦闘能力を奪う。「武器を持たずとも敵を倒す」、これが戸隠流の極意であると言われている。

 ヘイズ氏のトークの中でも、家族や一門を守る為に、徳川幕府の時代にあっては、土地を認められる代わりに通行の監視や情報収集をするなど、手を携える道をとった事を詳しく説いた。

 ヘイズ氏の奥様、留美子さんは、「‘族’を保つための生き方。そこが好き」と話す。「数ある武道や護身術がある中で、何故ヘイズ氏が忍術のとりこに?」と尋ねたところ、「ミステリアスなところ」との答え。忍びとして密かに活躍したり、手の内を見せないことで身を護ったりした‘秘密裏’ということだけでなく、生き方としてミステリアスな部分が多いのだそうだ。また、ヘイズ氏をはじめ、ここで学ぶ多くの人が忍者の生き方のスーバーナチュラルな部分に惹かれるのだという。

 同道場には4歳の子供から大人まで250人程が籍を置き、修練に励んでいる。デイトンは空軍基地があり、エアフォースミュー

ジアムが観光地としてもポピュラーな土地。戦闘マニアやマッチョな軍人が道場の門下生に多いのかと思いきや、そういうことはなく、家族で習いに来ている人や女性がかなり多いという。自分の体を知り、身を護ることを第一義に道場で教えているそうだ。‘身を護る’ということは、今の子ども達に欠けがちな、身体感覚や危険な距離を知ることから始まる。この道場では、大人は古来からの忍者や武器の使い方と並んで、ナイフで襲われた際の防御など現代の犯罪に合わせた練習も取り入れている。

 この日の演武では、男性陣による鎖分銅や忍者独特の短刀を使った対戦や、小柄な留美子さんによる長刀(なぎなた)などの手合わせが次々に実演された。ヘイズ氏の演武では、激しい立ち回りなど無い静かな動きで瞬く間に相手を封じ込めて見せた。客席のあちこちで感嘆の声が漏れていた。

 琴の演奏では、和装姿の留美子さんと、コロンバスから駆けつけた友人たちが和の音色を披露。日本の代表的な曲『さくら』を21世紀バージョンとして編曲した『さくら21』の他、アメリカでポピュラーな『おおスザンナ』(フォースター作曲)など和洋織り交ぜて届けた。

 各自が折り紙の手裏剣を習い、それを練習用の人型の的に向かって投げる体験企画も組み入れられ、大人も子供も熱心にチャレンジする姿が見られた。

 日本の創作話『花さき山』の読み聞かせも行われ、和やかな雰囲気の中で老若男女の人々が人種に関わらず日本文化にいそしむ催しとなっていた。

 家族的なのはこの道場の気風だという話。ヘイズ夫妻は、道場が技や文化の伝授の場のみならず、人々が集うコミュニティーでありたいと考えている。オハイオ州を基点に、北米に広がりを見せている忍術の展開に興味をそそられる。ミシガン州からは定期的に修行にきている生徒もいて、近い将来支部が設立される予定である。

 道場では忍術関連の武具や書籍類の他、日本の飾りや器なども販売している。見学は大歓迎ということなので、覗いてみてはいかがだろう。(要連絡)

SKH Quest Center for Martial Arts

住所:6236 Far Hills Ave. Dayton, OH 45459
電話番号:937-436-9990 
ウェブサイトwww.skhquest.com
E-Mail:daytonquest@skhquest.com

 

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