<!--:en-->Ensemble Brillante Concert<!--:--><!--:ja-->アンサンブルブリランテ 室内楽コンサート<!--:--> 4

The 13th Chamber Music Concert

 紅葉が目に鮮やかな10月21日の秋晴れの日曜日、ノバイ市の教会(Faith Community Presbyterian Church)に優雅な室内楽のメロディーが流れた。2000年のミレニアムに開始したアンサンブル・ブリランテ恒例の室内楽コンサートで、今回はフルートとチェロ、ピアノのアンサンブルのプログラムが組まれた。

 アンサンブル・ブリランテの主宰者小西氏のフルート演奏を軸に、室内楽や合唱および器楽の伴奏者として活躍しているデュモント絵美氏が7年ぶりにピアノ演奏で加わり、選曲にも新たなチャレンジがみられた。チェロ演奏には、ミシガン・フィルハーモニーの主席チェロ奏者を務めているエイミー・クーラス氏がゲストとして加わり、小西氏のフルートとのデュオ(二重奏)やトリオ(三重奏)で豊かな響きを届けた。

  プログラム前半はクラシック曲でまとめられ、バッハ作曲の『フルートと通奏低音(Basso Continuo)のためのソナタ(ト長調)』のトリオ演奏で始まり、フルートソロでドビッシー作曲『シリンクス』、続いてフルートとピアノのデュオでビゼーのオペラ『カルメン』より間奏曲など、馴染みのある曲が流れた。子供から大人まで大勢の観客が聴き入る中、インターミッションになった。

 後半は一転してJポップでスタート。松任谷由美の『春よこい』をフルートとピアノのデュオで軽快な音色にのせて届けた。続く村松崇継作曲『アース(Earth)』も現代曲。作曲者自身がピアニストであり、日本人フルーティストのために作曲された一曲で、フルートとピアノが対等に位置づけられ、良さを活かして交し合っている。プログラムでの解説で「そのタイトルと相俟って新しいスタンダード作品になる可能性を持っています」と紹介してあったが、多くの観客に感銘を与えたとみえ、一段と大きな拍手が響き渡った。「幅広いジャンルと多様な音色の演奏を目指したい」と常々意欲的に語っている小西氏の取り組みが現れていた。

 再びクラシックの曲に移り、モーツアルト作曲の「オペラ『魔笛』から、小西氏が今回のコンサートのために編曲したフルートとチェロのための二重奏曲」、そしてプログラム最後はベートーベン作曲の『フルート、チェロとピアノの為の三重奏ト長調』全3曲を演奏。スピードの緩急、リズムやスケールにバリエーション溢れる曲で、演奏者達の技量と魅力を発揮しつつプログラムを終了した。

 聴衆の大きな拍手に応えたアンコールでは、映画『ミッション・インポッシブル』のテーマソングが届けられた。「これ、知ってる!」とばかりに顔を輝かせる子供もいて、会場全体が浮き立った。

 ちなみに、コンサートのオープニング曲のヘンデルの「水上の音楽」とアンコール曲も、小西氏がこのコンサートのために編曲したブリランテ・オリジナル版。

 スタンディングオベーションの中、コンサートの幕が閉じられた。エンディングの挨拶で小西氏は、「何百年も残ってきた古典の曲、そしてこれから残っていくであろう現代の曲、それらを演奏するのはとてもスリリングでエキサイティングなこと」と告げた後、観客、とりわけ多くの子ども達の来場に対する喜びの言葉で結んだ。

 「生の演奏は音にあふれた空間に包まれるのも素敵だが、指使いや、演奏者たちの間合いが感じられるのが良い」という感想があり、二人の女性の滑らかな腕の動きや表情を称賛する声も多く寄せられた。小西氏は「ブリランテの思いと音楽、こだわりの選曲に共感する人達が音楽を楽しみに来ている様子が伺えて感動でした」と語る。「フルート、チェロ、ピアノの三重奏が行きもぴったりで、溶け合ってすばらしかったです。」、「カルメンのフルートの優しい音色はとてもすばらしかった」、また「アース(Earth)が良かった」という意見も多数届いたとのこと。「回を重ねて進歩し、広がりを増している」と自他共に評価が上がっている演奏会である。

写真提供:Kenny Suzuki氏

 

The 13th Chamber Music Concert

 紅葉が目に鮮やかな10月21日の秋晴れの日曜日、ノバイ市の教会(Faith Community Presbyterian Church)に優雅な室内楽のメロディーが流れた。2000年のミレニアムに開始したアンサンブル・ブリランテ恒例の室内楽コンサートで、今回はフルートとチェロ、ピアノのアンサンブルのプログラムが組まれた。

 アンサンブル・ブリランテの主宰者小西氏のフルート演奏を軸に、室内楽や合唱および器楽の伴奏者として活躍しているデュモント絵美氏が7年ぶりにピアノ演奏で加わり、選曲にも新たなチャレンジがみられた。チェロ演奏には、ミシガン・フィルハーモニーの主席チェロ奏者を務めているエイミー・クーラス氏がゲストとして加わり、小西氏のフルートとのデュオ(二重奏)やトリオ(三重奏)で豊かな響きを届けた。

  プログラム前半はクラシック曲でまとめられ、バッハ作曲の『フルートと通奏低音(Basso Continuo)のためのソナタ(ト長調)』のトリオ演奏で始まり、フルートソロでドビッシー作曲『シリンクス』、続いてフルートとピアノのデュオでビゼーのオペラ『カルメン』より間奏曲など、馴染みのある曲が流れた。子供から大人まで大勢の観客が聴き入る中、インターミッションになった。

 後半は一転してJポップでスタート。松任谷由美の『春よこい』をフルートとピアノのデュオで軽快な音色にのせて届けた。続く村松崇継作曲『アース(Earth)』も現代曲。作曲者自身がピアニストであり、日本人フルーティストのために作曲された一曲で、フルートとピアノが対等に位置づけられ、良さを活かして交し合っている。プログラムでの解説で「そのタイトルと相俟って新しいスタンダード作品になる可能性を持っています」と紹介してあったが、多くの観客に感銘を与えたとみえ、一段と大きな拍手が響き渡った。「幅広いジャンルと多様な音色の演奏を目指したい」と常々意欲的に語っている小西氏の取り組みが現れていた。

 再びクラシックの曲に移り、モーツアルト作曲の「オペラ『魔笛』から、小西氏が今回のコンサートのために編曲したフルートとチェロのための二重奏曲」、そしてプログラム最後はベートーベン作曲の『フルート、チェロとピアノの為の三重奏ト長調』全3曲を演奏。スピードの緩急、リズムやスケールにバリエーション溢れる曲で、演奏者達の技量と魅力を発揮しつつプログラムを終了した。

 聴衆の大きな拍手に応えたアンコールでは、映画『ミッション・インポッシブル』のテーマソングが届けられた。「これ、知ってる!」とばかりに顔を輝かせる子供もいて、会場全体が浮き立った。

 ちなみに、コンサートのオープニング曲のヘンデルの「水上の音楽」とアンコール曲も、小西氏がこのコンサートのために編曲したブリランテ・オリジナル版。

 スタンディングオベーションの中、コンサートの幕が閉じられた。エンディングの挨拶で小西氏は、「何百年も残ってきた古典の曲、そしてこれから残っていくであろう現代の曲、それらを演奏するのはとてもスリリングでエキサイティングなこと」と告げた後、観客、とりわけ多くの子ども達の来場に対する喜びの言葉で結んだ。

 「生の演奏は音にあふれた空間に包まれるのも素敵だが、指使いや、演奏者たちの間合いが感じられるのが良い」という感想があり、二人の女性の滑らかな腕の動きや表情を称賛する声も多く寄せられた。小西氏は「ブリランテの思いと音楽、こだわりの選曲に共感する人達が音楽を楽しみに来ている様子が伺えて感動でした」と語る。「フルート、チェロ、ピアノの三重奏が行きもぴったりで、溶け合ってすばらしかったです。」、「カルメンのフルートの優しい音色はとてもすばらしかった」、また「アース(Earth)が良かった」という意見も多数届いたとのこと。「回を重ねて進歩し、広がりを増している」と自他共に評価が上がっている演奏会である。

写真提供:Kenny Suzuki氏

 

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