去る10月29日、在デトロイト総領事公邸に於いて、JETプログラム帰任者の歓迎と、語学教育関係の分野で活躍している教師/教授等の交流を意図した場が設けられた。

 JETプログラムはThe Japan Exchange and Teaching Programme(語学指導等を行う外国青年招致事業)の略称で、海外の若者が日本で英語教師のアシスタントなどとして働くプログラム。

 この日の集まりには、今年JETプログラムの任を終えて当地へ帰国した参加者や、JETアルミニ(同窓会)の幹事など、また、ミシガン州とオハイオ州の中・高、大学で日本語や日本文化の研究や指導に携わっている教師に加え、ミシガン州で研修中の日本の中学校や高校の英語教員、そして日本紹介の役員も出席。また、日系企業や日米バイリンガルの求人に関する経験が豊富なリクルーターも招かれ、ミシガン州を中心とした雇用状況などの説明の時間も設けられた。活発な歓談が行われ、有意義な情報交換と交流のひと時になった。

 在デトロイト総領事館松田邦紀総領事は挨拶の中で「外国語を学ぶことは一度の人生を2度3度経験できること」と外国語を学ぶ素晴らしさに触れ、JETプログラムを経験した人たちに対しては「その楽しみを多くの人に伝えて欲しい」と告げ、研修中の日本人教員には「学生に戻って大いにエンジョイし、日本に帰ってから子ども達に英語を学ぶ楽しさと意味を伝えていただけたら幸い」と願いを伝えた。

 今回参加したJET帰任者は8名。赴任期間は1年から5年とまちまちだが、皆、実に流暢な日本語で自己紹介のスピーチを行った。トニーさんは、「僕は」を「私は」に言い直してから「栃木県でALT(英語教師アシスタント)をしていました」と話した後、「人生で一番楽しかったです」と、満面の笑顔で言い放ち、会場を沸かした。異国に自ら飛び込んで務め上げた人たちとあって、歓談中も8名共通してコミュニケーション能力に長け、表情も声も朗らか。日本滞在の経験は、生きた英語を教える助けとなっただけではなく、人間関係を築く見本となり、受け入れ側にも刺激と活力を与えてきてくれたことであろう。

 日本人英語教員たちは、昨年スタートした派遣研修プログラムで日本から研修に来ており、夏から半年間、アメリカ人家庭にホームステイをして、ウエスタン・ミシガン大学(カラマズー市)で教授法を学ぶと同時に、文化・社会の理解に役立つ見聞も広めている。この日の午前中には、デトロイトりんご会補習授業校を見学。この日は丁度、現地校の先生が授業を参観するオープンハウスの日で、ETJ(Educators to Japan:現地校教育関係者日本派遣)プログラムに参加した米人教育関係者の報告を聴く機会も得た。

 日本人英語教員は、補習授業校の児童生徒がいかに英語を習得しているのかに高い関心を示していた。中学校の英語教員の一人は、昨年(平成23年)度より、小学校において新学習指導要領が実施されたことを踏まえて、英語指導のあり方が大きく変わっている時期だと話す。千葉県出身の教員の話では、英語ができれば雇用機会が多い成田空港周辺では自治体による無料ESLクラスもあり、英語習得に対する熱が高いという。動機は意欲の源。グローバル化の中、言語能力は掛けがえのない財産といえる。‘使える英語’の教授法が構築されるとともに、外国語指導者が生徒の習得意欲をも喚起するようになることを期待したい。

 去る10月29日、在デトロイト総領事公邸に於いて、JETプログラム帰任者の歓迎と、語学教育関係の分野で活躍している教師/教授等の交流を意図した場が設けられた。

 JETプログラムはThe Japan Exchange and Teaching Programme(語学指導等を行う外国青年招致事業)の略称で、海外の若者が日本で英語教師のアシスタントなどとして働くプログラム。

 この日の集まりには、今年JETプログラムの任を終えて当地へ帰国した参加者や、JETアルミニ(同窓会)の幹事など、また、ミシガン州とオハイオ州の中・高、大学で日本語や日本文化の研究や指導に携わっている教師に加え、ミシガン州で研修中の日本の中学校や高校の英語教員、そして日本紹介の役員も出席。また、日系企業や日米バイリンガルの求人に関する経験が豊富なリクルーターも招かれ、ミシガン州を中心とした雇用状況などの説明の時間も設けられた。活発な歓談が行われ、有意義な情報交換と交流のひと時になった。

 在デトロイト総領事館松田邦紀総領事は挨拶の中で「外国語を学ぶことは一度の人生を2度3度経験できること」と外国語を学ぶ素晴らしさに触れ、JETプログラムを経験した人たちに対しては「その楽しみを多くの人に伝えて欲しい」と告げ、研修中の日本人教員には「学生に戻って大いにエンジョイし、日本に帰ってから子ども達に英語を学ぶ楽しさと意味を伝えていただけたら幸い」と願いを伝えた。

 今回参加したJET帰任者は8名。赴任期間は1年から5年とまちまちだが、皆、実に流暢な日本語で自己紹介のスピーチを行った。トニーさんは、「僕は」を「私は」に言い直してから「栃木県でALT(英語教師アシスタント)をしていました」と話した後、「人生で一番楽しかったです」と、満面の笑顔で言い放ち、会場を沸かした。異国に自ら飛び込んで務め上げた人たちとあって、歓談中も8名共通してコミュニケーション能力に長け、表情も声も朗らか。日本滞在の経験は、生きた英語を教える助けとなっただけではなく、人間関係を築く見本となり、受け入れ側にも刺激と活力を与えてきてくれたことであろう。

 日本人英語教員たちは、昨年スタートした派遣研修プログラムで日本から研修に来ており、夏から半年間、アメリカ人家庭にホームステイをして、ウエスタン・ミシガン大学(カラマズー市)で教授法を学ぶと同時に、文化・社会の理解に役立つ見聞も広めている。この日の午前中には、デトロイトりんご会補習授業校を見学。この日は丁度、現地校の先生が授業を参観するオープンハウスの日で、ETJ(Educators to Japan:現地校教育関係者日本派遣)プログラムに参加した米人教育関係者の報告を聴く機会も得た。

 日本人英語教員は、補習授業校の児童生徒がいかに英語を習得しているのかに高い関心を示していた。中学校の英語教員の一人は、昨年(平成23年)度より、小学校において新学習指導要領が実施されたことを踏まえて、英語指導のあり方が大きく変わっている時期だと話す。千葉県出身の教員の話では、英語ができれば雇用機会が多い成田空港周辺では自治体による無料ESLクラスもあり、英語習得に対する熱が高いという。動機は意欲の源。グローバル化の中、言語能力は掛けがえのない財産といえる。‘使える英語’の教授法が構築されるとともに、外国語指導者が生徒の習得意欲をも喚起するようになることを期待したい。

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