
秋晴れの日曜9月23日に居酒屋三平レストラン (Canton, MI) に於いて地元の実力派アマチュアバンド6バンドがタイバンライブを開催した。今回のイベントは、この春結成されたフュージョン中心のインストゥルメンタルバンド “J-SPEC”が企画し主催した。会場を提供した三平レストランは、通常日曜の昼間は営業していないが、このイベントのため特別にキッチンをオープンし、特別価格の三平ライブメニューで客を迎えた。関係者らは朝8時からの機材搬入と会場設営、リハーサルを経て準備を整え、午前11時半に一般向けにドアが開けられると、既に外に待機していた客が続々と会場入りした。
最初のエントリーは現役の高校生バンド、ドラX^2(ドラエックス二乗)。喜舎場理裟(Vo),宗片佑樹(G)、岩田真由子(B)、中川陽太(Dr) の四名が、以前活動していた“ドラX”の元のメンバーに二人が入れ替わりで加入した形の新編成で臨んだ。「小さな恋のうた」から「大切なもの」まで、若さ溢れる爽やかで元気なJ-Pop のステージを披露し、盛んな応援と拍手喝采を浴びた。次に登場したのはKCB。けんいち(G,Vo),しんご(B),あり(Dr,Vo), まき(Kb)による貫禄のベテラン社会人バンド。日本人にはややマイナーなノリの良いロックを、楽しい掛け合いと絶妙なトークとともに客席に届けた。三番手の並木バンドは以前のライブでのアコースティックトリオに替わって今回は6名の賑やか編成。まりこ(Vo)の艶やかで伸びのある声が、たくや(Dr,Perc)とゆーすけ(B)のしっかりしたリズムに乗り、しゅんじ(G1),けいご(G2,Perc),かーる(Kb)の厚みと広がりのあるしっとり系サウンドに見事に調和したジャズィーなアレンジが心地よく、観客を魅了していた。
そして巷で知名度のアップしている正統派ハードロックの王者K’sが登場。オープニングは流石の大迫力のBurn。非日本人と見られるギャラリーが大きく沸いた。あり (G,Vo)、けんいち (B)、 わかこ (Kb)、よし (Dr)らがMSGのInto the Arenaや、ホワイトスネイクの名曲の数々などをたっぷり聴かせた。次はLOCUS。ASTRO (Vo)、AJECT (DJ,TRK)、QP (B)の仮面を被ったミステリアスな三人が、ゲストにSIMPLE (Vo)を迎え “Funk Rock Electronica”と称する新分野かつ未知の音楽を力強いビートに刻みパフォーマンスし、会場を盛り上げた。
いよいよオオトリに主催バンドJ-SPECが登場。自他共に認める「ミシガン日本人界ナンバーワンギタリスト」井田義昭、有本茂樹(B)、千種俊輔(Sax, EWI)の熟年フロントマン三名と、技巧派の三輪雄一郎(Dr)、前田和香子(Kb) の二名から成る音楽経験豊かで「妥協を許さない」人生真っ盛りの世代のメンバーが、懐かしい昭和の香りたっぷりのクラシックフュージョンを中心に全10曲を演奏した。「めっちゃ上手い」「プロ並み」との声も囁かれる中、 Dimension, T-Square, TOTOといった、著名かつ難易度の高い曲の数々を次々披露。アンコール曲「太陽にほえろのテーマ」まで個々の技と音楽性の高さへの感嘆が会場のあちこちで漏れ、歌無しの異彩を放つ大成された大人のバンド音楽に、聴衆は落ち着いて聴き入っていた。
会場ではより多くの客が楽しめるようレイアウトが考慮された。用意された椅子や寿司カウンターに空席は見当たらず、通路には立ち見の客が溢れ、出演者の家族と見られる客がよその人の邪魔にならぬよう動画を撮影することが難しかったほどの盛況ぶり。イベントを統括した井田氏は、三平レストランの藤原さんとは前回の駐在員時代からの長い知り合いで、そのよしみも手伝い企画の細部にわたり細やかな配慮が施された。J-SPEC代表の有本氏は「三平ライブ秋の陣、本当にたくさんの方々のご協力があって無事、終えることが出来ました。居酒屋三平さん、スタッフの皆さん、出演して下さったバンドの方々、応援に来てくださった御家族や御友人の皆さん、どうもありがとうございました。これからも音楽という絆で結ばれた縁がこの街で広がってゆくことを楽しみにしています。」と語った。
音楽ジャンルのバラエティーも豊かで親子ほどの年齢差のある出演者たちによる三平ライブ秋の陣は、それぞれの持ち味の存分に生かされた、良いイベントであった。
秋晴れの日曜9月23日に居酒屋三平レストラン (Canton, MI) に於いて地元の実力派アマチュアバンド6バンドがタイバンライブを開催した。今回のイベントは、この春結成されたフュージョン中心のインストゥルメンタルバンド “J-SPEC”が企画し主催した。会場を提供した三平レストランは、通常日曜の昼間は営業していないが、このイベントのため特別にキッチンをオープンし、特別価格の三平ライブメニューで客を迎えた。関係者らは朝8時からの機材搬入と会場設営、リハーサルを経て準備を整え、午前11時半に一般向けにドアが開けられると、既に外に待機していた客が続々と会場入りした。
最初のエントリーは現役の高校生バンド、ドラX^2(ドラエックス二乗)。喜舎場理裟(Vo),宗片佑樹(G)、岩田真由子(B)、中川陽太(Dr) の四名が、以前活動していた“ドラX”の元のメンバーに二人が入れ替わりで加入した形の新編成で臨んだ。「小さな恋のうた」から「大切なもの」まで、若さ溢れる爽やかで元気なJ-Pop のステージを披露し、盛んな応援と拍手喝采を浴びた。次に登場したのはKCB。けんいち(G,Vo),しんご(B),あり(Dr,Vo), まき(Kb)による貫禄のベテラン社会人バンド。日本人にはややマイナーなノリの良いロックを、楽しい掛け合いと絶妙なトークとともに客席に届けた。三番手の並木バンドは以前のライブでのアコースティックトリオに替わって今回は6名の賑やか編成。まりこ(Vo)の艶やかで伸びのある声が、たくや(Dr,Perc)とゆーすけ(B)のしっかりしたリズムに乗り、しゅんじ(G1),けいご(G2,Perc),かーる(Kb)の厚みと広がりのあるしっとり系サウンドに見事に調和したジャズィーなアレンジが心地よく、観客を魅了していた。
そして巷で知名度のアップしている正統派ハードロックの王者K’sが登場。オープニングは流石の大迫力のBurn。非日本人と見られるギャラリーが大きく沸いた。あり (G,Vo)、けんいち (B)、 わかこ (Kb)、よし (Dr)らがMSGのInto the Arenaや、ホワイトスネイクの名曲の数々などをたっぷり聴かせた。次はLOCUS。ASTRO (Vo)、AJECT (DJ,TRK)、QP (B)の仮面を被ったミステリアスな三人が、ゲストにSIMPLE (Vo)を迎え “Funk Rock Electronica”と称する新分野かつ未知の音楽を力強いビートに刻みパフォーマンスし、会場を盛り上げた。
いよいよオオトリに主催バンドJ-SPECが登場。自他共に認める「ミシガン日本人界ナンバーワンギタリスト」井田義昭、有本茂樹(B)、千種俊輔(Sax, EWI)の熟年フロントマン三名と、技巧派の三輪雄一郎(Dr)、前田和香子(Kb) の二名から成る音楽経験豊かで「妥協を許さない」人生真っ盛りの世代のメンバーが、懐かしい昭和の香りたっぷりのクラシックフュージョンを中心に全10曲を演奏した。「めっちゃ上手い」「プロ並み」との声も囁かれる中、 Dimension, T-Square, TOTOといった、著名かつ難易度の高い曲の数々を次々披露。アンコール曲「太陽にほえろのテーマ」まで個々の技と音楽性の高さへの感嘆が会場のあちこちで漏れ、歌無しの異彩を放つ大成された大人のバンド音楽に、聴衆は落ち着いて聴き入っていた。
会場ではより多くの客が楽しめるようレイアウトが考慮された。用意された椅子や寿司カウンターに空席は見当たらず、通路には立ち見の客が溢れ、出演者の家族と見られる客がよその人の邪魔にならぬよう動画を撮影することが難しかったほどの盛況ぶり。イベントを統括した井田氏は、三平レストランの藤原さんとは前回の駐在員時代からの長い知り合いで、そのよしみも手伝い企画の細部にわたり細やかな配慮が施された。J-SPEC代表の有本氏は「三平ライブ秋の陣、本当にたくさんの方々のご協力があって無事、終えることが出来ました。居酒屋三平さん、スタッフの皆さん、出演して下さったバンドの方々、応援に来てくださった御家族や御友人の皆さん、どうもありがとうございました。これからも音楽という絆で結ばれた縁がこの街で広がってゆくことを楽しみにしています。」と語った。
音楽ジャンルのバラエティーも豊かで親子ほどの年齢差のある出演者たちによる三平ライブ秋の陣は、それぞれの持ち味の存分に生かされた、良いイベントであった。