
8月3日、在デトロイト総領事公邸において、次の日には日本に旅発つJET参加者の歓送レセプションが催された。JETプログラムは、「語学指導等を行う外国青年招致事業」(The Japan Exchange and Teaching Programme)の略称で、地方公共団体が総務省、外務省、文部科学省及び財団法人自治体国際化協会(CLAIR)の協力の下に実施している。昭和62年度に開始され、当初4か国から848名の参加であったものが、今年は全世界(英語以外の言語の国も含め)40カ国から4千人以上が参加。行き先は、要請を出した地方公共団体の何処かということで、大都市から地方の中小都市や農村漁村に至るまで全国津々浦々。参加者の希望で1年から3年の滞在となる。在デトロイト総領事館の管轄するミシガン州とオハイオ州からは、今年新規に44名が北海道から沖縄まで赴任していく。
開会のセレモニーでは、自身もJETの経験者である総領事館担当職員より、「日本人のみならず、他の国からやってくるJET参加者との交流もぜひ楽しんでほしい。また、日本語の勉強も含め、ぜひ様々なことを学んでほしい。」など、先輩らしい助言と思いやりの篭ったエールが贈られた。
松田総領事からは「若者にとって興味関心を持つことはとても大切。ぜひ日本の様々なことを学んでほしい。」「いつも明るく、率直で、必要に応じてきちんと真面目になれるアメリカ人の気質をぜひ持ち続けてほしい。日本で会う人々もきっと良い影響を受けるだろう。日米交流の架け橋となることを期待している」と励ましの言葉が伝えられた他、この場に参会して情報提供にあたったJET同窓会や人材紹介企業(パソナ社)を紹介し、JET終了後の就職活動の折にはこういった組織・企業が喜んで協力してくれるので活用することを提言。
レセプションにはJET経験者やインタビューに携わった日本語教師等も駆けつけ、歓送の目的に留まらず、JET期間中の日本滞在および将来に向けた情報収集とネットワーク構築の機会にもなっていた。
参加者の大半は小学校・中学校や高等学校で英語指導のアシスタントとして過ごすが、他に少数ながら、地域の国際交流活動に従事する国際交流員及びスポーツを通じた国際交流活動に従事するスポーツ国際交流員があり、今回当地から狭き門を通って長野市の市役所に国際交流員として赴任する参加者もいた。その女性は福岡市で2年間の英語指導アシスタントとしてのJET経験があり、「素晴らしい経験だった。前回は仕事としては日本語を駆使する機会が少なかったので、今回はそれを生かしたい。国際交流の企画に関われるとのことで、やりがいを感じている」と流暢な日本語で意気込みを語ってくれた。
応募に日本語力は条件でないが、多くの参加者は日本語を学生時代に学んできており、日本文化や地理の知識もかなりのもの。ネット検索や、学生時代の語学仲間で日本に居る人たちと連絡をとって、派遣先の情報を周到に得ている人も多く、大震災から1年半という時期の訪日について「それについての大きな不安はない」と答えた。中には合格してから日本語を初めて勉強したという青年もいたが「チャレンジするのが大好き。未知な世界や出会いに胸が弾む」と目を輝かせて語った。近年若者達が内向き傾向だといわれている日本に活気を与えてくれることであろう。
帰任後は日系企業に勤めたり、日本語指導者になる参加者が多いという。日本での見聞、特に日本人と共に働く経験は実に貴重だ。彼等の派遣中、豊かで期待以上の習得があることを祈るとともに、将来にわたる活躍に大いに期待したい。
8月3日、在デトロイト総領事公邸において、次の日には日本に旅発つJET参加者の歓送レセプションが催された。JETプログラムは、「語学指導等を行う外国青年招致事業」(The Japan Exchange and Teaching Programme)の略称で、地方公共団体が総務省、外務省、文部科学省及び財団法人自治体国際化協会(CLAIR)の協力の下に実施している。昭和62年度に開始され、当初4か国から848名の参加であったものが、今年は全世界(英語以外の言語の国も含め)40カ国から4千人以上が参加。行き先は、要請を出した地方公共団体の何処かということで、大都市から地方の中小都市や農村漁村に至るまで全国津々浦々。参加者の希望で1年から3年の滞在となる。在デトロイト総領事館の管轄するミシガン州とオハイオ州からは、今年新規に44名が北海道から沖縄まで赴任していく。
開会のセレモニーでは、自身もJETの経験者である総領事館担当職員より、「日本人のみならず、他の国からやってくるJET参加者との交流もぜひ楽しんでほしい。また、日本語の勉強も含め、ぜひ様々なことを学んでほしい。」など、先輩らしい助言と思いやりの篭ったエールが贈られた。
松田総領事からは「若者にとって興味関心を持つことはとても大切。ぜひ日本の様々なことを学んでほしい。」「いつも明るく、率直で、必要に応じてきちんと真面目になれるアメリカ人の気質をぜひ持ち続けてほしい。日本で会う人々もきっと良い影響を受けるだろう。日米交流の架け橋となることを期待している」と励ましの言葉が伝えられた他、この場に参会して情報提供にあたったJET同窓会や人材紹介企業(パソナ社)を紹介し、JET終了後の就職活動の折にはこういった組織・企業が喜んで協力してくれるので活用することを提言。
レセプションにはJET経験者やインタビューに携わった日本語教師等も駆けつけ、歓送の目的に留まらず、JET期間中の日本滞在および将来に向けた情報収集とネットワーク構築の機会にもなっていた。
参加者の大半は小学校・中学校や高等学校で英語指導のアシスタントとして過ごすが、他に少数ながら、地域の国際交流活動に従事する国際交流員及びスポーツを通じた国際交流活動に従事するスポーツ国際交流員があり、今回当地から狭き門を通って長野市の市役所に国際交流員として赴任する参加者もいた。その女性は福岡市で2年間の英語指導アシスタントとしてのJET経験があり、「素晴らしい経験だった。前回は仕事としては日本語を駆使する機会が少なかったので、今回はそれを生かしたい。国際交流の企画に関われるとのことで、やりがいを感じている」と流暢な日本語で意気込みを語ってくれた。
応募に日本語力は条件でないが、多くの参加者は日本語を学生時代に学んできており、日本文化や地理の知識もかなりのもの。ネット検索や、学生時代の語学仲間で日本に居る人たちと連絡をとって、派遣先の情報を周到に得ている人も多く、大震災から1年半という時期の訪日について「それについての大きな不安はない」と答えた。中には合格してから日本語を初めて勉強したという青年もいたが「チャレンジするのが大好き。未知な世界や出会いに胸が弾む」と目を輝かせて語った。近年若者達が内向き傾向だといわれている日本に活気を与えてくれることであろう。
帰任後は日系企業に勤めたり、日本語指導者になる参加者が多いという。日本での見聞、特に日本人と共に働く経験は実に貴重だ。彼等の派遣中、豊かで期待以上の習得があることを祈るとともに、将来にわたる活躍に大いに期待したい。