<!--:en-->Dance and Music Festival 踊りと音楽の祭典 Splendor of the East 2012 2" title="Splendor of the East 2012 (2)"/>

〜アジア系アメリカ人月間を祝い

 5月はアジア系アメリカ人月間になっており、例年、全米各地で様々な文化や経済のイベントが開かれる。

 メトロデトロイト地区では、CAPA (Council of Asian Pacific American)の主催で、踊りと音楽の祭典‘Splendor of the East’が行なわれている。月間の祝賀と、民族の交流、そして地元の人々にアジアの文化を紹介する場になっている。

 今年のSplendor of the Eastは5月4日(金)にディアボーン市のパフォーマンスセンターで開催された。出演者は、ミシガン州各地、主にデトロイト周辺のダンス教室やパフォーマンスグループの応募の中からオーディションに通ったグループ。祖国から遠く離れても、伝統の文化にいそしむ人の多さ、そして、指導者が存在することが貴い。出演は生徒も含まれているものの、プロの振り付け師がプロデュースして仕上げている。昨年までは一人の振り付け師が一貫して監修してきたが、今回は数人が協力して手がけ、異なる民族の共同イベントとしてより意義のある形になったといえる。プログラムのデザインや写真撮影なども当地で活躍しているアジア系の専門家たちが請け負っており、出身国の境を越えて才能や技術を提供しあって一つのイベントを創り上げている。

 日本の顔として和太鼓グループ「雷音」と、そのメンバーが主宰する「五大湖太鼓センター」の生徒達が参加。「雷音」は3回連続の出演となった。『大地の嵐』という自然の厳しさを感じさせる緊迫感のある太鼓曲を力強く披露した。今回の祭典は‘TRIBUTE TO MOTHER EARTH(Part1)’との題で母なる大地の季節や花をテーマにした演目が続き、衣裳も演出も華麗な舞踊が多い傾向が見られた中、太鼓の演奏は、きりっと剛直感のある、異色の雰囲気を放っていた。「日本について、優雅な着物などから‘静’のイメージを抱いていたが、太鼓のパフォーマンスを見て、イメージが変わった」という観客の感想が寄せられた。

 他の参加グループは例年通り、アジア系のインド、韓国、台湾、中国、フィリピン。そして昨年同様、ポリネシアン、アイリッシュも登場した。衣裳や音楽に民族色が出ているものの、伝統に固執せず、アメリカナイズを良しとする自由さが感じられた。アジア系の演目の中にヨーロッパ系の人がかなり見かけられ、観客にもヨーロッパ系の人が増えており、アジア文化に関心が高くなっていることが窺えた。

 CAPAはアジア・パシフィック系アメリカ人と地域社会を文化・教育・コミュニティーサービスを通して結びつけることをミッションとして掲げ、学習会やサミットなどの集会開催や奨学金提供などを推進している。今年で設立12周年を迎え、このSplendor of the Eastは毎年5月の一大イベントとして定着している。

 アジア系アメリカ人に限らず、その趣旨に協賛・支援しようという人は誰でもCAPAの会員になることが出来るが、Splendor of the Eastへの出演はCAPAの会員である必要はない。興味のある方は、www.capa-mi.orgをご覧ください。