<!--:en-->America JET Memorial<!--:--><!--:ja-->米国JET参加者記念青少年招へい事業<!--:--> 2

ミシガンの高校生が選抜され参加

 今夏7月19日から28日にかけて、日本語を学習している米国人高校生32名が独立行政法人国際交流基金(Japan Foundation)主催の米国JET記念青少年招聘(しょうへい)事業により訪日する。

 全米276名という多数の応募者の中からミシガン州スターリングハイツの高校Utica Academy for International Studiesで日本語を学んだシュナイダー・サマンサさんが選抜され参加の機会を得た。

 この招聘事業は、JETプログラムによって来日中に東日本大震災で不幸にも一命を落とした2名の米国人青年の業績を讃え、そのメモリアルの意を籠めて、日本語を学習する米国人高校生を招聘し日本語・日本文化への理解を深める研修を行うもの。昨夏に引き続き、2回目の実施となった。

 JETプログラムは、日本の公立学校の外国語教育の強化と草の根レベルの国際交流を推進するために、1987年に設立された。大学を修了した外国人青年に日本各地で語学教師のアシスタントとして働き、外国文化を地域に紹介しつつ、日本について学んでもらい、地元の人びととの交流を深めてもらう機会を与えている。これまでに5万5千人が参加。多くの参加経験者は地元あるいは再び日本に渡り、日米交流に貢献している。東日本大震災後にも、大勢の現役参加者および過去の参加経験者が日本国内外で被災地の復興や義援活動に尽力した。

 去る6月23日には、選抜が決まり訪日を目前に控えているシュナイダー・サマンサさんの祝賀および壮行レセプションが総領事公邸で催された。スターリングハイツ市の代表、ミシガンJETアルミニ(同窓会)の会長も列席し、彼女の栄誉を称えた。松田邦紀総領事からは、賞賛と激励の言葉に加え、ミシガン州の日本語学習者の数は全米でトップ5であり、質も学習者の意欲も高いことなどが伝えられた。

 サマンサさんはハイスクールで4年間日本語を学び、今秋からはイースタン・ミシガン大学に日本語を専攻として進学することが決まっている。日本語教師を目指すかは決めていないが、いずれJETプログラムに応募する意志があり、今回の訪日と一連のプログラムを絶好の機会と捉えている。子どもの時にポケモンやセーラームーンなどを観て「日本はおもしろい!」と感じ、以来関心が高く、高校では数ある外国語クラスのなかから日本語を選択したという。日本語の先生はサマンサさんについて、「たいへん意欲的で優秀」「ネバーギブアップ、決して諦めない。‘元気’が素晴らしい」と絶賛する。サマンサさんはInternational Baccalaureate(国際バカロレア)を履修し、課程修了時の試験課題の1つであるエッセイを日本語で提出したという。日本訪問については「日々の生活が異なるに違いなく、興味深い」「何もかも楽しみ!」と目を輝かせた。特に日本の教育システムについて知識を深められることを期待している。この日参列していた祖母は、自身が幼少のころに米国に移住し、スペイン語が母国語。孫娘がスペイン語を習得する意欲がないことに残念さを隠さないが、「日本語を熱心に学び、今回選抜されたことは誇り」「孫のお陰で日本食を初めて口にしたし、日本の方々に会うという貴重な体験をすることが出来た」と喜ぶ。ひとりの訪日経験が、周りの人々にも影響を与え、日本に関する理解者を増やしていくことが分かる。

 今回訪日する32名の高校生は、まず国際交流基金関西国際センター等において研修を行い、滞在中、日本語会話講座、日本文化体験、地方の高校生や大阪府JETとの交流、文化財の視察等を行うほか、東北地方を訪問する予定になっている。

 東日本大震災で被害を受けた日本を支援するグローバルな連帯の中で、本事業の実施を通じて米国青少年の日本語・日本文化に対する理解が深まるとともに、復興状況や安全性が広く認知されることが期待されている。

 この日のレセプションには同招聘プログラムによって昨年夏に日本を訪れたエンジェル・ミラーさんも出席し、サマンサさんに自身の経験を伝えていた。昨年は東日本大震災から間もない時期だったが、大阪市を拠点に充実した日々を過ごし、「海や山などの自然、そして街もとても美しかった」「ぜひまた日本に戻りたい」と語る。短期の滞在でありながら、集中的な日本語レッスンと日本語家庭でのホームステイのお陰で、リスニングスキル(聞取り能力)がぐんと向上したと言う。勿論日本への情熱も上がった。高校(Clarkston High school)の‘日本クラブ’では会長を務め、東日本大震災の義援活動にも尽力した。先日ハイスクールを卒業し、大学では数学を専攻するが、日本語や日本についての勉強は必ず続けるだろうと語る。同高校では日本語の先生が有志の生徒たちを引率し、日本へ連れて行っている。次回の訪日にはエンジェルさんの妹も参加を予定。震災後の安全性に、大きな恐怖は抱いていない様子。

 日本ファンの学生や、将来日米の架け橋となってくれる若者がさらに増えることを願う。

ミシガンの高校生が選抜され参加

 今夏7月19日から28日にかけて、日本語を学習している米国人高校生32名が独立行政法人国際交流基金(Japan Foundation)主催の米国JET記念青少年招聘(しょうへい)事業により訪日する。

 全米276名という多数の応募者の中からミシガン州スターリングハイツの高校Utica Academy for International Studiesで日本語を学んだシュナイダー・サマンサさんが選抜され参加の機会を得た。

 この招聘事業は、JETプログラムによって来日中に東日本大震災で不幸にも一命を落とした2名の米国人青年の業績を讃え、そのメモリアルの意を籠めて、日本語を学習する米国人高校生を招聘し日本語・日本文化への理解を深める研修を行うもの。昨夏に引き続き、2回目の実施となった。

 JETプログラムは、日本の公立学校の外国語教育の強化と草の根レベルの国際交流を推進するために、1987年に設立された。大学を修了した外国人青年に日本各地で語学教師のアシスタントとして働き、外国文化を地域に紹介しつつ、日本について学んでもらい、地元の人びととの交流を深めてもらう機会を与えている。これまでに5万5千人が参加。多くの参加経験者は地元あるいは再び日本に渡り、日米交流に貢献している。東日本大震災後にも、大勢の現役参加者および過去の参加経験者が日本国内外で被災地の復興や義援活動に尽力した。

 去る6月23日には、選抜が決まり訪日を目前に控えているシュナイダー・サマンサさんの祝賀および壮行レセプションが総領事公邸で催された。スターリングハイツ市の代表、ミシガンJETアルミニ(同窓会)の会長も列席し、彼女の栄誉を称えた。松田邦紀総領事からは、賞賛と激励の言葉に加え、ミシガン州の日本語学習者の数は全米でトップ5であり、質も学習者の意欲も高いことなどが伝えられた。

 サマンサさんはハイスクールで4年間日本語を学び、今秋からはイースタン・ミシガン大学に日本語を専攻として進学することが決まっている。日本語教師を目指すかは決めていないが、いずれJETプログラムに応募する意志があり、今回の訪日と一連のプログラムを絶好の機会と捉えている。子どもの時にポケモンやセーラームーンなどを観て「日本はおもしろい!」と感じ、以来関心が高く、高校では数ある外国語クラスのなかから日本語を選択したという。日本語の先生はサマンサさんについて、「たいへん意欲的で優秀」「ネバーギブアップ、決して諦めない。‘元気’が素晴らしい」と絶賛する。サマンサさんはInternational Baccalaureate(国際バカロレア)を履修し、課程修了時の試験課題の1つであるエッセイを日本語で提出したという。日本訪問については「日々の生活が異なるに違いなく、興味深い」「何もかも楽しみ!」と目を輝かせた。特に日本の教育システムについて知識を深められることを期待している。この日参列していた祖母は、自身が幼少のころに米国に移住し、スペイン語が母国語。孫娘がスペイン語を習得する意欲がないことに残念さを隠さないが、「日本語を熱心に学び、今回選抜されたことは誇り」「孫のお陰で日本食を初めて口にしたし、日本の方々に会うという貴重な体験をすることが出来た」と喜ぶ。ひとりの訪日経験が、周りの人々にも影響を与え、日本に関する理解者を増やしていくことが分かる。

 今回訪日する32名の高校生は、まず国際交流基金関西国際センター等において研修を行い、滞在中、日本語会話講座、日本文化体験、地方の高校生や大阪府JETとの交流、文化財の視察等を行うほか、東北地方を訪問する予定になっている。

 東日本大震災で被害を受けた日本を支援するグローバルな連帯の中で、本事業の実施を通じて米国青少年の日本語・日本文化に対する理解が深まるとともに、復興状況や安全性が広く認知されることが期待されている。

 この日のレセプションには同招聘プログラムによって昨年夏に日本を訪れたエンジェル・ミラーさんも出席し、サマンサさんに自身の経験を伝えていた。昨年は東日本大震災から間もない時期だったが、大阪市を拠点に充実した日々を過ごし、「海や山などの自然、そして街もとても美しかった」「ぜひまた日本に戻りたい」と語る。短期の滞在でありながら、集中的な日本語レッスンと日本語家庭でのホームステイのお陰で、リスニングスキル(聞取り能力)がぐんと向上したと言う。勿論日本への情熱も上がった。高校(Clarkston High school)の‘日本クラブ’では会長を務め、東日本大震災の義援活動にも尽力した。先日ハイスクールを卒業し、大学では数学を専攻するが、日本語や日本についての勉強は必ず続けるだろうと語る。同高校では日本語の先生が有志の生徒たちを引率し、日本へ連れて行っている。次回の訪日にはエンジェルさんの妹も参加を予定。震災後の安全性に、大きな恐怖は抱いていない様子。

 日本ファンの学生や、将来日米の架け橋となってくれる若者がさらに増えることを願う。

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