
~話題の映画から~
昨年、ようやく春を迎え温かくなった頃、突然アナーバーのメインストリートだけが一夜のうちに深い雪景色へと変わっていた。一体何事かと目を凝らすと、その雪景色はフェイク(偽物)であり、ワイヤーで創ったハリボテの山々に、綿とスプレーの人工雪が被せてあった。土汚れまで吹き付けていた入念さだった。何故こんなことをしたのかと気分を害したが、のちにそれが映画の撮影のためであったことを知った。それからしばらくの期間、撮影が行われた店舗の数々やミシガン大学周辺で交通規制が敷かれ、エキストラの出演公募などもあり、ちらほら見かけた俳優さんたちや撮影班、駐車されていた高級スポーツカーなどの姿にちょっと気分がうきうきし、この映画の公開を密かに心待ちにしていた。撮影当時は、実際に作品化されるかどうかわからないとの話であったが、今年4月末、創業100周年のユニバーサルピクチャーズ社より公開された。タイトルは “The Five-Year Engagement” 。早速興味本位で足を運んでみた。
映画のレイティング (G, PG, PG-13, R, NC-17 by MPAA) が上から二番目のR 指定とあったため、大事をとって家族や職場の同僚は誘わず、気の置けない友人と気楽に観に行った。私は、全国版の映画に普段馴染みのお店や風景が美しく登場し楽しく描かれていたことに単純に嬉しくなりはしゃいでいたのだが、同行した友人は、ミシガンの住人が、やや野蛮な田舎者という角度から捉えられていたことに少々カチンとなりご立腹だったようだ。比較された都市(映画の主人公の出身都市)がサンフランシスコということで、心を広く持ち、無理もないよと慰めた。ストーリーラインは「完璧な結婚相手とパーフェクトなタイミング」を求めるあまり、婚約をしたものの結婚を先延ばしにしてしまうカップルと、その二人を取り巻く家族、親戚、友人、職業とその職場が、五年間にわたった婚約期間の中にコメディータッチのおっとりテンポで描かれたもの。頻繁に登場しドッキリした汚い言葉遣いの連続や赤裸々な性描写などを除いても、十分クリエイターの趣旨が伝わるほのぼのとした良い映画だった。緑豊かで閑静な街並みと学術的で人間味溢れるミシガン州アナーバー住人の良さが織り込まれたほのぼのラブコメディー。
~夏のミシガンの楽しみ~
700エーカーを誇るピオニーガーデンが今が盛りで (lsa.umich.edu/mbg)、6月1、2、3日にはグリークフェスティバル (annarborgreekfestival.org) が、また7月18日から21日までは50年以上の歴史を誇るアートフェア(artfairs.visitannarbor.org) と、A2 (Ann Arbor) はイベント目白押し。しかし爽やかなこの季節、他にも家族連れで楽しめるイベントがミシガン州各地で開催される。アートフェアに興味のある方は6月1日2日の Kalamazoo Institute of Arts Art Fair (kiarts.org)、6月18から21日までのGrand RapidsのThe Festival of the Arts(festivalgr.org)、父の日には父子でCedarvilleでボート作り体験(greatlakesboartbuilding.org) なども面白いのでは。Howellでは6月22日金曜夜の花火から始まり24日まで、カラフルな気球が空を彩る Michigan Challenge Balloonfest (michganchallenge.com)。忘れちゃいけないドイツ祭りFrankenmuth Bavarian Festival (frankenmuthfestivals.com)は6月7日から10日まで。Bavarian Inn Restaurant の創始者である90歳のDorothy Zehnder さんは今も現役でキッチンに働いていらっしゃいます。
最後はやはり花と緑で。Nilesには Fernwood Botanical Garden and Nature Preserve (fernwoodbotanical.org)、そして2000以上の植物とバタフライハウスを堪能するには1870年代からの East Lansing Michigan State University’s W.J. Beal Botanical Gardens (cpa.msu.edu/beal)。ミシガンの小旅行をお楽しみください。
~話題の映画から~
昨年、ようやく春を迎え温かくなった頃、突然アナーバーのメインストリートだけが一夜のうちに深い雪景色へと変わっていた。一体何事かと目を凝らすと、その雪景色はフェイク(偽物)であり、ワイヤーで創ったハリボテの山々に、綿とスプレーの人工雪が被せてあった。土汚れまで吹き付けていた入念さだった。何故こんなことをしたのかと気分を害したが、のちにそれが映画の撮影のためであったことを知った。それからしばらくの期間、撮影が行われた店舗の数々やミシガン大学周辺で交通規制が敷かれ、エキストラの出演公募などもあり、ちらほら見かけた俳優さんたちや撮影班、駐車されていた高級スポーツカーなどの姿にちょっと気分がうきうきし、この映画の公開を密かに心待ちにしていた。撮影当時は、実際に作品化されるかどうかわからないとの話であったが、今年4月末、創業100周年のユニバーサルピクチャーズ社より公開された。タイトルは “The Five-Year Engagement” 。早速興味本位で足を運んでみた。
映画のレイティング (G, PG, PG-13, R, NC-17 by MPAA) が上から二番目のR 指定とあったため、大事をとって家族や職場の同僚は誘わず、気の置けない友人と気楽に観に行った。私は、全国版の映画に普段馴染みのお店や風景が美しく登場し楽しく描かれていたことに単純に嬉しくなりはしゃいでいたのだが、同行した友人は、ミシガンの住人が、やや野蛮な田舎者という角度から捉えられていたことに少々カチンとなりご立腹だったようだ。比較された都市(映画の主人公の出身都市)がサンフランシスコということで、心を広く持ち、無理もないよと慰めた。ストーリーラインは「完璧な結婚相手とパーフェクトなタイミング」を求めるあまり、婚約をしたものの結婚を先延ばしにしてしまうカップルと、その二人を取り巻く家族、親戚、友人、職業とその職場が、五年間にわたった婚約期間の中にコメディータッチのおっとりテンポで描かれたもの。頻繁に登場しドッキリした汚い言葉遣いの連続や赤裸々な性描写などを除いても、十分クリエイターの趣旨が伝わるほのぼのとした良い映画だった。緑豊かで閑静な街並みと学術的で人間味溢れるミシガン州アナーバー住人の良さが織り込まれたほのぼのラブコメディー。
~夏のミシガンの楽しみ~
700エーカーを誇るピオニーガーデンが今が盛りで (lsa.umich.edu/mbg)、6月1、2、3日にはグリークフェスティバル (annarborgreekfestival.org) が、また7月18日から21日までは50年以上の歴史を誇るアートフェア(artfairs.visitannarbor.org) と、A2 (Ann Arbor) はイベント目白押し。しかし爽やかなこの季節、他にも家族連れで楽しめるイベントがミシガン州各地で開催される。アートフェアに興味のある方は6月1日2日の Kalamazoo Institute of Arts Art Fair (kiarts.org)、6月18から21日までのGrand RapidsのThe Festival of the Arts(festivalgr.org)、父の日には父子でCedarvilleでボート作り体験(greatlakesboartbuilding.org) なども面白いのでは。Howellでは6月22日金曜夜の花火から始まり24日まで、カラフルな気球が空を彩る Michigan Challenge Balloonfest (michganchallenge.com)。忘れちゃいけないドイツ祭りFrankenmuth Bavarian Festival (frankenmuthfestivals.com)は6月7日から10日まで。Bavarian Inn Restaurant の創始者である90歳のDorothy Zehnder さんは今も現役でキッチンに働いていらっしゃいます。
最後はやはり花と緑で。Nilesには Fernwood Botanical Garden and Nature Preserve (fernwoodbotanical.org)、そして2000以上の植物とバタフライハウスを堪能するには1870年代からの East Lansing Michigan State University’s W.J. Beal Botanical Gardens (cpa.msu.edu/beal)。ミシガンの小旅行をお楽しみください。