世界各地で活躍する『花結』を迎えて
去る3月10日(土)、五大湖太鼓センター主催による公演がノバイミドルスクール(Novi, MI)で開催された。これは、和太鼓を中心とする芸能集団『鼓童(こどう)』のメンバーによるユニット『花結(はなゆい)』のアメリカツアー公演と、ノバイ市に拠点を置く和太鼓パフォーマンスグループ『雷音(らいおん)』の公演、そして『五大湖太鼓センター』の生徒たちのリサイタルを合わせる形で開かれ、太鼓を中心とした多様なプログラムが提供された。およそ3百人の観客の大半は地元のアメリカ人と見られる人々。日本の芸能が浸透し、ファンが増えていることが伺えた。合わせて18曲の演奏があり、会場は太鼓や踊りの生み出すパワーに包まれた。
「五大湖太鼓センター」は、2009年秋にミシガン州で和太鼓パフォーマンスグループ「雷音(らいおん)太鼓」が結成されたと同時に、雷音太鼓メンバーであるソウル氏によって立ち上げられた。「ミシガンに太鼓の素晴らしさを広げ、太鼓を愛する人の拠点になりたい」という夢を実現するためのステップ。2010年にはクラスを開き、ミシガン初の和太鼓の演奏活動と普及のセンターとして活動を行ってきた。雷音太鼓のメンバーや太鼓センターの生徒達は、この2年余の間に、数多くの日系の文化紹介・交流行事などで演奏を披露した他、アジア系の踊りと音楽の祭典や、ロイヤルオークで開かれた Ford Arts, Beats & Eats Festivalなど様々な地元コミュニティーのイベントにも出演してきた。
前述のように、五大湖太鼓センターはわずか2年前に開設されたばがりだが、ソウル氏は‘太鼓の絆’を生かして世界一流のパフォーマーを呼び寄せ、公演を実現。昨年冬に催された一周年祭コンサートには、日本で最も有名なグループの一つ『炎太鼓』が共演した。炎太鼓はソウル氏が奥様とともに太鼓修行をした浅野太鼓(石川県)直属の太鼓奏者グループで、国内外各地で活躍している。そして今年は世界的に有名な『鼓童』のメンバーによって結成された『花結(はなゆい)』との舞台を実現した。鼓童は海外ツアーを毎年行なっているが、花結がアメリカで公演を行なうのは4年振り。しかもミシガンでは初の公演となった。
『花結』は、女性3人の唄と踊りを中心にしたユニット。鼓童メンバーの藤本容子さんと小島千絵子さん、沖縄舞踊の金城光枝さん、3人による気品のある舞いや陽気な芸能は定評。各国のコンサートでチケットを完売するほどの人気があり、世界の観客を魅了してきている。
今回は鼓童創設者の1人である藤本吉利さんも特別ゲストとして加わり、多様な演目を披露した。藤本吉利さんによる大太鼓ソロは音や動きのダイナミックさもさることながら、その迫ってくるような気合いが観客を圧倒した。花結のお三方は、民族舞踊と太鼓そして美しい歌声の織りなす素晴らしい舞台を繰り広げた。軽妙な口調の語りや南京玉簾の謡いなど、明るい演目も織り込ませ、海外ツアーでありながら、演目によって衣裳もがらりと替え、観客の目も楽しませてくれた。
プログラムの最後には、『花結』と『雷音』、『鼓童』の藤本さん、ミネソタ州の太鼓グループ『Mu太鼓』のメンバー合同で軽快でのびやかな演目を届け、盛り上がりは最高潮に。曲が終わるや否や観客席から盛大な拍手が上がり、スタンディングオベーションで御開きとなった。
公演後には花結のメンバーを含む演奏者たちと交流する時間もあり、ミシガンでは滅多にない機会に恵まれた感謝や喜びの声が伝えられていた。
レベルの高いプロ奏者たちの演奏に対する感嘆はもちろんのこと、子供たちの可愛らしさ、生徒たちの緊張感に胸が熱くなったという声も寄せられた。
和太鼓、日本の芸能をを愛する人がさらに増えていくことだろう。
世界各地で活躍する『花結』を迎えて
去る3月10日(土)、五大湖太鼓センター主催による公演がノバイミドルスクール(Novi, MI)で開催された。これは、和太鼓を中心とする芸能集団『鼓童(こどう)』のメンバーによるユニット『花結(はなゆい)』のアメリカツアー公演と、ノバイ市に拠点を置く和太鼓パフォーマンスグループ『雷音(らいおん)』の公演、そして『五大湖太鼓センター』の生徒たちのリサイタルを合わせる形で開かれ、太鼓を中心とした多様なプログラムが提供された。およそ3百人の観客の大半は地元のアメリカ人と見られる人々。日本の芸能が浸透し、ファンが増えていることが伺えた。合わせて18曲の演奏があり、会場は太鼓や踊りの生み出すパワーに包まれた。
「五大湖太鼓センター」は、2009年秋にミシガン州で和太鼓パフォーマンスグループ「雷音(らいおん)太鼓」が結成されたと同時に、雷音太鼓メンバーであるソウル氏によって立ち上げられた。「ミシガンに太鼓の素晴らしさを広げ、太鼓を愛する人の拠点になりたい」という夢を実現するためのステップ。2010年にはクラスを開き、ミシガン初の和太鼓の演奏活動と普及のセンターとして活動を行ってきた。雷音太鼓のメンバーや太鼓センターの生徒達は、この2年余の間に、数多くの日系の文化紹介・交流行事などで演奏を披露した他、アジア系の踊りと音楽の祭典や、ロイヤルオークで開かれた Ford Arts, Beats & Eats Festivalなど様々な地元コミュニティーのイベントにも出演してきた。
前述のように、五大湖太鼓センターはわずか2年前に開設されたばがりだが、ソウル氏は‘太鼓の絆’を生かして世界一流のパフォーマーを呼び寄せ、公演を実現。昨年冬に催された一周年祭コンサートには、日本で最も有名なグループの一つ『炎太鼓』が共演した。炎太鼓はソウル氏が奥様とともに太鼓修行をした浅野太鼓(石川県)直属の太鼓奏者グループで、国内外各地で活躍している。そして今年は世界的に有名な『鼓童』のメンバーによって結成された『花結(はなゆい)』との舞台を実現した。鼓童は海外ツアーを毎年行なっているが、花結がアメリカで公演を行なうのは4年振り。しかもミシガンでは初の公演となった。
『花結』は、女性3人の唄と踊りを中心にしたユニット。鼓童メンバーの藤本容子さんと小島千絵子さん、沖縄舞踊の金城光枝さん、3人による気品のある舞いや陽気な芸能は定評。各国のコンサートでチケットを完売するほどの人気があり、世界の観客を魅了してきている。
今回は鼓童創設者の1人である藤本吉利さんも特別ゲストとして加わり、多様な演目を披露した。藤本吉利さんによる大太鼓ソロは音や動きのダイナミックさもさることながら、その迫ってくるような気合いが観客を圧倒した。花結のお三方は、民族舞踊と太鼓そして美しい歌声の織りなす素晴らしい舞台を繰り広げた。軽妙な口調の語りや南京玉簾の謡いなど、明るい演目も織り込ませ、海外ツアーでありながら、演目によって衣裳もがらりと替え、観客の目も楽しませてくれた。
プログラムの最後には、『花結』と『雷音』、『鼓童』の藤本さん、ミネソタ州の太鼓グループ『Mu太鼓』のメンバー合同で軽快でのびやかな演目を届け、盛り上がりは最高潮に。曲が終わるや否や観客席から盛大な拍手が上がり、スタンディングオベーションで御開きとなった。
公演後には花結のメンバーを含む演奏者たちと交流する時間もあり、ミシガンでは滅多にない機会に恵まれた感謝や喜びの声が伝えられていた。
レベルの高いプロ奏者たちの演奏に対する感嘆はもちろんのこと、子供たちの可愛らしさ、生徒たちの緊張感に胸が熱くなったという声も寄せられた。
和太鼓、日本の芸能をを愛する人がさらに増えていくことだろう。