<!--:en-->2012 North American International Auto Show<!--:--><!--:ja-->2012 NAIAS オートショー ~デトロイトで最も華やかなショー~<!--:--> 13

Detroit Auto Show Charity Preview

毎年1月上旬、デトロイトで開催されるDetroit Auto Show(正式名称:The North American International Auto Show、NAIAS)。その一般公開に先がけて、Press、Industry、Charityの3種類のPreviewが行われている。Previewの最後を飾るCharity Previewは、一般公開の前夜に開催、収益金はChildren’s Hospital of Michigan 、March of Dimesデトロイト支部、Boys Hope Girls Hope of Detroit等、デトロイト近郊の9つの児童関係施設や団体に全て寄付される。開催初年度の1976年から今年までのチャリティー累計額は8700万ドル以上。今年は参加者12,000人、収益金300万ドル、昨年の20%アップという成果だった。

メディアプレビューの2日間では、各自動車メーカーのプレゼンテーションが行なわれた。

現在のチケット代は250ドル/1人(うち240ドルが税金控除対象)だが、アメリカの景気が良好だった90年代には最高値400ドルをマーク。それでも予約待ちが多かったという。この様にチケット代が多少高くても、このイベントがデトロイト社交界で人気を博する秘密は何か。それは、このイベント自体がDetroit Auto Showを契機とした35年以上の伝統があるチャリティーイベントであること、そのイベントにデトロイト自動車産業・関連に貢献、功績を残している人々が一堂に会し、フォーマルな華やかさの中でAuto Showを一緒に祝うという前夜祭的要素、スケールの大きさにあるのではないだろうか。アメリカ人はこの様に一石二鳥にも三鳥にもなるチャリティーイベント作りが本当にうまいと感じ入る。

地元各メディアが「数年ぶりに上向きな展望が感じられた」「明るい要素が多い」など報じた

当日の夜は、展示会場の内外、デトロイト市内のレストランや劇場には各企業が個別に用意したパーティー会場が設けられ、展示場のCobo Hall との間を何台もの観光バスやリムジンがデトロイトの夜の街を賑やかに行き交う。外の寒気とは対照的に熱気に溢れた展示会場内では、冷たいシャンパン片手に新車を物色、名刺交換、歓談、新車の前でポーズを取る紳士淑女たち。どの顔にもDetroit Auto Showが今年も無事に開催される喜びと誇りに満ちている。

代表者による新車モデルの発表や車づくりの姿勢を示した記者会見には大勢の人が集まった。

そして、デトロイト自動車産業の景気傾向は、このCharity Previewの参加者数と活気、会場の照明&デザイン、無料で配られるシャンペンの量、女性参加者のドレスを見れば一目瞭然だ。今年は、新年から先行きの良さを示すかのように、どれもが◎。特に女性参加者のドレスは正直で、景気が悪化した3年前は地味で控えめなドレスが大半を占めていたのに対し、今年は生地をふんだんに使った光沢あるロングドレス、スパンコールをちりばめた華やかでトレンディーなドレスが目立っていた。しかし、ここで特筆したいのは、地元デトロイト出身の女性参加者の誰もが、自動車関連のキャリア組、ノンキャリア組に関わらず、自動車を見る目があるということだ。シャンペングラス片手に歓談、華奢なヒールで優雅にそぞろ歩きしながらも、今年注目の車は何か、次の車の候補はどれか等、厳しいチェックを入れるのを忘れない。自動車産業関連の話題にも敏感。やはり、幼少から自動車産業発祥の地、デトロイトで生まれ育った女性は違う。会場に華を添えるだけの存在ではないのだ。

各社の電気自動車技術が注目され、アメリカでのエコで環境に優しい車の未来が予想される。
代表者による新車モデルの発表や車づくりの姿勢を示した記者会見には大勢の人が集まった。

こうして、デトロイト自動車業界きっての社交界、今年のCharity Previewは本来のチャリティーの大義名分を充分に果たしつつ、華やかに、晴々しく、誇り高く過ぎていった。

 

Detroit Auto Show Charity Preview

毎年1月上旬、デトロイトで開催されるDetroit Auto Show(正式名称:The North American International Auto Show、NAIAS)。その一般公開に先がけて、Press、Industry、Charityの3種類のPreviewが行われている。Previewの最後を飾るCharity Previewは、一般公開の前夜に開催、収益金はChildren’s Hospital of Michigan 、March of Dimesデトロイト支部、Boys Hope Girls Hope of Detroit等、デトロイト近郊の9つの児童関係施設や団体に全て寄付される。開催初年度の1976年から今年までのチャリティー累計額は8700万ドル以上。今年は参加者12,000人、収益金300万ドル、昨年の20%アップという成果だった。

メディアプレビューの2日間では、各自動車メーカーのプレゼンテーションが行なわれた。

現在のチケット代は250ドル/1人(うち240ドルが税金控除対象)だが、アメリカの景気が良好だった90年代には最高値400ドルをマーク。それでも予約待ちが多かったという。この様にチケット代が多少高くても、このイベントがデトロイト社交界で人気を博する秘密は何か。それは、このイベント自体がDetroit Auto Showを契機とした35年以上の伝統があるチャリティーイベントであること、そのイベントにデトロイト自動車産業・関連に貢献、功績を残している人々が一堂に会し、フォーマルな華やかさの中でAuto Showを一緒に祝うという前夜祭的要素、スケールの大きさにあるのではないだろうか。アメリカ人はこの様に一石二鳥にも三鳥にもなるチャリティーイベント作りが本当にうまいと感じ入る。

地元各メディアが「数年ぶりに上向きな展望が感じられた」「明るい要素が多い」など報じた

当日の夜は、展示会場の内外、デトロイト市内のレストランや劇場には各企業が個別に用意したパーティー会場が設けられ、展示場のCobo Hall との間を何台もの観光バスやリムジンがデトロイトの夜の街を賑やかに行き交う。外の寒気とは対照的に熱気に溢れた展示会場内では、冷たいシャンパン片手に新車を物色、名刺交換、歓談、新車の前でポーズを取る紳士淑女たち。どの顔にもDetroit Auto Showが今年も無事に開催される喜びと誇りに満ちている。

代表者による新車モデルの発表や車づくりの姿勢を示した記者会見には大勢の人が集まった。

そして、デトロイト自動車産業の景気傾向は、このCharity Previewの参加者数と活気、会場の照明&デザイン、無料で配られるシャンペンの量、女性参加者のドレスを見れば一目瞭然だ。今年は、新年から先行きの良さを示すかのように、どれもが◎。特に女性参加者のドレスは正直で、景気が悪化した3年前は地味で控えめなドレスが大半を占めていたのに対し、今年は生地をふんだんに使った光沢あるロングドレス、スパンコールをちりばめた華やかでトレンディーなドレスが目立っていた。しかし、ここで特筆したいのは、地元デトロイト出身の女性参加者の誰もが、自動車関連のキャリア組、ノンキャリア組に関わらず、自動車を見る目があるということだ。シャンペングラス片手に歓談、華奢なヒールで優雅にそぞろ歩きしながらも、今年注目の車は何か、次の車の候補はどれか等、厳しいチェックを入れるのを忘れない。自動車産業関連の話題にも敏感。やはり、幼少から自動車産業発祥の地、デトロイトで生まれ育った女性は違う。会場に華を添えるだけの存在ではないのだ。

各社の電気自動車技術が注目され、アメリカでのエコで環境に優しい車の未来が予想される。
代表者による新車モデルの発表や車づくりの姿勢を示した記者会見には大勢の人が集まった。

こうして、デトロイト自動車業界きっての社交界、今年のCharity Previewは本来のチャリティーの大義名分を充分に果たしつつ、華やかに、晴々しく、誇り高く過ぎていった。

 

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