
あけまして、おめでとうございます。
皆様におかれましては、2012年の新春をご健勝にてお迎えのこととお慶び申し上げます。在デトロイト日本国総領事館は、本年も皆様のお役に立てるよう館員一同、努力して参りますので、引き続きご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
昨年は、3月に発生した東日本大震災に加え、米国南部での洪水や竜巻、タイでの洪水など、多くの自然災害が発生し、日本の経済・社会にも大きな影響がありました。東日本大震災に際しては、在留邦人及び米国人の皆様から、たくさんの義援金や励ましの言葉をいただきましたこと、心から御礼申し上げます。米国をはじめ世界が、わが国の復興に注目していると感じております。日本人の誠実さと忍耐強さでしっかりとこの困難を克服していくことが何より大切だと思います。
東日本大震災での米国のトモダチ作戦に象徴されますように、日本にとって米国は、唯一無二の同盟国であり、経済の相互依存関係も益々高まっています。このような中で、昨年11月11日、TPP協定交渉への参加に向けて、わが国として関係国との協議に入ることが表明されました。世界の活力を取り込み、日本の成長を実現させるため、高いレベルの経済連携の推進、インフラの海外展開、資源・エネルギー・食料の安定供給の確保など経済外交を引き続き積極的に推進する必要があります。
健全な日米関係の発展に向けて、当館としても文化交流、人的交流の面でも日米関係の増進に役立つ活動を積極的に行って参ります。当館が実施した調査では、2011年秋学期において、ミシガン州内の大学で開講された日本語の授業数は125、専攻、副専に関わらず日本語の授業を受講している学生は合わせて計2,150名以上でした。当館は、文部科学省の国費留学生及び、外国語指導助手として日本へ派遣するJETプログラムの募集・選考等を実施するとともに、恒例の日本語クイズボウルへの協力や日本語スピーチコンテストの主催など文化イベントを通じて日米交流を支援して参ります。
邦人の皆様への来館について、当館では、皆様から頂いたご意見をもとにして、昨年、道順案内ポスターを当館入居ビル入口付近に掲示したほか、当館ウェブサイト上の来館案内を写真付きの案内に改訂いたしました。また、各邦人団体の皆様のご協力を得て実施しております領事出張サービスも含めて、在外選挙登録、旅券業務や戸籍・国籍業務など各種領事サービスの充実に努めて参ります。何かお気づきの点などございましたら、遠慮なく当館までご連絡下さい。
皆様の安全面における支援については、タイムリーな海外安全情報の発信や、自然災害発生時における緊急連絡体制の構築など、これまで以上に安全対策の拡充を図ってまいりました。当地の警察や治安機関との連絡・協力体制を密にしつつ、海外における皆様の生活に密接に関わる法律問題などについても必要に応じて様々な情報提供や支援活動を続けて参ります。
また、ウェブサイトやメールマガジンによる情報を活用して、安全情報の提供や読み物としての日本とゆかりのあるスポットを紹介するシリーズ、イベント情報の提供等、皆様がここミシガン州で安全かつ快適に暮らしていけるように努めて参ります。
皆様のご活躍に心から敬意を表するとともに、総領事館としてもいっそう活動を盛り上げていきたいと思います。
末筆となりましたが、皆様の一年ご多幸をお祈りいたします。