<!--:en-->2011 WINTER FAMILY CONCERT by WPGC<!--:--><!--:ja-->2011 WINTER FAMILY CONCERT by WPGC<!--:--> 5

 去る12月5日(日)、男声合唱団ホワイトパイン・グリークラブ(以下WPGC) の”ウインター・ファミリー・コンサート 2011”がファーミントンヒルズ市にある教会(Faith Covenant Church)で催された。デトロイト地区で活動するWPGCはコミュニティやビジネス関連のイベントに出演するなど、歌を通して文化紹介や日米交流を行なっている。昨年(2011年)5月には、ニューヨークのカーネギーホールにて、仙台を中心に活動している混声合唱団「萩」の主催による「みちのく震災支援・日米合唱チャリティコンサート」で、ニューヨーク男声合唱団と共に歌う機会もあった。

 定期コンサートは年に2回催しており、数百人の収容力があるホールで開催した年もあった。WPGCの会長を務める斎藤秀美氏の話によれば、「今回は家族に聞かせるという原点に戻りました」といのこと。とはいえ、会場には家族や友人に限らず、大勢のファンが足を運び、豊かな音楽に満たされた時と空間を楽しんでいた。

 コンサートはLet’s Go Down in Jordan を歌いながらのWPGC入場でスタート。斎藤会長よりサポートに対する感謝の言葉が述べられた後、忘れがたい経験として、前述のカーネギーホールでの演奏や、6月に在デトロイト日本国領事館との共催で、ミシガンでの東日本大震災への支援に対する感謝の意を籠めて行なった「ありがとうコンサート」について概略を告げた。

 第1ステージでは、渋い男性がたが選ぶには少々意外な、アニメ映画「天空の城ラピュタ」の挿入歌「君をのせて」を重厚にのびやかに熱唱した後、英語で「Sailing Sailing」を爽やかに歌い上げた。クリスマスシーズンに相応しい「O Holy Night」では、男声独特の深い響きで荘厳な祈りのメッセージを観客に届けた。

 第2ステージは女声合唱団Trillium の登場。進行役を務めた団員のマイヤー氏が「TrilliumはWPGCの母です」と恭しく紹介した。12年以上前に、ハレルヤコーラスの男声パートのためにご主人がたが引っ張り出されたのが始まりだったそうだ。

 Trilliumは、クリスマスキャロル「きよしこの夜」の他、冬にちなんだ唱歌「冬景色&雪」、そして日本の大ヒット曲「世界でひとつだけの花」と「ハナミズキ」、いずれも優しさに溢れたポピュラーな5曲を美しい歌声とハーモニーで綴った。

 第3ステージは今回のスペシャルゲスト、団員のお嬢様でもあるバイオリン奏者 佐藤遥野さんと、遥野さんが学んでいる音楽学校(Cleveland Institute of Music)の友人チェロ奏者による二重奏。ヘンデルの”Passacaglia”を披露してくれた。技巧的にかなり難しい曲を颯爽と弾きこなした少女達に割れんばかりの拍手喝采が湧き上がった。

 続くステージはWPGCの2回目の登場。「ふるさとの四季」より抜粋で、「春の小川」「夏は来ぬ」「紅葉」など、日本の季節を穏やかな歌声で表現し、観客を郷愁の思いに浸らせてくれた。複雑にパートが絡み合う「斉太郎節」も見事に歌い上げた。

 WPGCの前半の衣裳は黒の蝶ネクタイとカマーバンドだったものを、後半は赤に“お色直し”。舞台に並んだポインセチアとマッチしてクリスマスらしい雰囲気を高めていた。胸にポインセチアの花飾りをつけたTrilliumが最後のステージに加わって一層華やかさを増した。会場の観客と共に「見上げてごらん夜の星を」を歌って、和やかなコンサートの幕は閉じられた。