<!--:en-->Japanese New Year Dishes ~Our Family Tradition~<!--:--><!--:ja-->おせち料理 ~我が家の定番~<!--:--> 1

 一年の始まりを祝うおせち料理。伝統を重んじるだけではなく、重箱の蓋を開ける時のワクワク感がたまりません。

 ところで、おせちの重箱に、「コレがなけりゃ、我が家のおせちは、はじまらない!」と言わしめるものはありますか? 我が家の場合、断然、抹茶と牛乳の二色寒天と、食紅でほんのり赤みづけしたミカンの寒天。これは京都出身の父方の祖母が毎年丹精に作っていたおせちの定番だったことに由来します。半世紀前の年末、新婚の母は、三味線の師匠として忙しく飛び回っていた姑(私の祖母)から、「おせち用意しておいて!」と言い置かれ、一人でおせち料理を作る羽目に。おそらく、嫁を試すためだったのでしょう。関東の伝統的なおせち料理を無難に作り待っていた母、帰ってきて重箱の蓋を開けた祖母。

 「え~!寒天がないなんて~!!!」

 母の苦い経験から半世紀、今や寒天は私や子供たちの代に至るまで、すっかり我が家のおせちの定番に。冷たく、さわやかな食感の寒天は、甘辛いおせち料理の箸休めとしてもお勧め。これに新定番になりつつある電子レンジで作る二色たまごが加われば、家族は大満足!卵の白と黄色が華やぎを添えます。

 そして、四半世紀経った今、実家のおせちに入れていたあるものが親戚のおせちの定番になっていたことが発覚しました。それは、うずら卵で作ったダルマ。幼稚園弁当によく登場するあれです。遊びに来ていた幼い姪のゆきちゃんが喜ぶようにと、母がおせちにちょこんと入れてあげたそう。実家ではその後、おせちにダルマが登場することはありませんでしたが、アラフォーになったゆきちゃんの家では今でもおせちの定番とか。伝統的なおせち料理に加えて、我が家独自の定番があると心がなごみますね。

 昨年3月の東日本大震災を受け、今年は特別な想いでお正月を迎えた方が多いことでしょう。日本の復興、被害に遭われた方々、遺族の方々に祈りと想いを寄せながら、日本の伝統的食文化、家族の絆に改めて感謝する新年です。 (Y.T)