2018年度のJBSD基金スカラシップ(奨学金)授賞式が6月8日(金)に、受賞者の家族を招いて開催された。

同奨学金制度は、1998年にJBSDの25周年記念事業の一環として発足し、高校生ならびに大学生向けの日本留学プログラムを支援してきている。大学生の部は、JCMU(Japan Center for Michigan Universities)プログラムに対する支援で、ミシガンの州立大学15校に在籍する学生等を対象に、滋賀県にあるJCMU日本センターに滞在しての1年あるいは半年の留学を提供。高校生の部は、YFU(Youth For Understanding)プログラムへの支援。高校生の海外ホームステイ留学をオーガナイズしているこのプログラムは、1951年にドイツの高校生をミシガンに留学させるプログラムとして発足したもので、1957年にミシガンー日本間の高校生交換留学プログラムが立ち上がった。今回選考された高校生たちは6月下旬から6週間にわたり、様々な地域に散らばりホームステイをしながら体験留学をする。留学体験による日本の理解者を1人でも増やするために、JBSD基金では会員からの寄付などから奨学金を拠出して支援に充てている。

開会の辞としてJBSD基金の理事長であるジョン・クラーク氏は祝辞に合わせて、「それぞれが異なる事情での滞在であるが、日本について悪い評判を耳にしたことがない」と、異国へ向かう若者とその保護者の不安を抑える言葉を届けた。なりたいものに向かってクリエイトできる若者が海外経験をする貴重さに言及し、「オープンであれば、より経験が広がる。理解が深まる」と語り、「両国の理解が深まることがJBSD基金の願いです」と伝えた。

続いて、在デトロイト総領事館の酒井首席領事より、JBSD Fundならびに、JCMU、JFOの功績に感謝が述べられたほか、「ミシガンでは多くの日本語学習者がいるものの実際に訪れる人は稀。この機会を生かすために、シャイにならないように」と奨励した一方、「不審者には細心の注意を払って欲しい」と助言も加えた。

受賞者たちは各自、「人生を変えたいので異国へいってみたい」「言語力をアップさせたい、カルチャーを知ることを楽しみにしている」などの抱負を興奮と緊張を交えて表した。同席した同プログラムの経験者やJBSD基金の役員たちは大きな拍手で彼らの受賞と意気込みを称えた。

素晴らしい経験であったと語る経験者同様に、またそれ以上に、今年度の参加者も日本の文化や人々に対して良い印象を得て戻り、異文化を理解する豊かな人として、その後の人生に経験を生かしてゆくことを心から期待したい。