デトロイトりんご会補習授業校 音楽会 2

IMG_541511月18日、デトロイトりんご会補習授業校にて、恒例の音楽会が開催された。毎年秋に、小学部の1・2年生と3・4年生が交互に行っており、今年は1・2年生が歌や合奏を披露した。外はあいにくの冷たい雨となったが、会場となった体育館には、リハーサル時からすでに、子どもたちの興奮をまじえた熱気があふれていた。

保護者が入場すると、親を見つけて嬉しそうに手を振る子どもたちが大勢いた。家族にみてもらう、この日の発表をいかに楽しみにしていたかが伺えた。客席は、弟や妹の観客も迎えて、発表者より多いほどで、満席状態になった。

会はまず宮本校長のあいさつで始まり、児童が練習してきたことを称えた後、「発表する人と聴く人が一つになることでできあがる」と、発表することのみならず鑑賞する側の大切さを示唆した。

IMG_5419発表は、1年生全クラスの斉唱による『春がきた』で幕を開け、明るい歌声と表情で春のあたたかさを会場に届けた。

2曲目の『やまびこごっこ』では声の掛け合いがあり、二手に分かれてのテンポのよい歌唱をキャッチボール遊びをしているかのように楽しむ姿が見られた。続いて『海』をのびやかに歌い上げた後は、鈴やトライアングル、鉄琴などを加えて『きらきら星』を斉唱と合奏で披露した。

1年生の発表が終了するとすぐに、2年生は促されることなく拍手を送った。心優しく立派な観客であった。

2年生の発表は『夕焼け小焼け』の斉唱でしっとりとスタートした。2年生が並んだ姿をみて「ずい分背が高いわね」との声が観客席で漏れていたが、1学年の違いは背格好の大きさだけでなく歌声にも歴然。ピュアな声が音程や声質としても

IMG_5443よりまとまって、観客に情景を伝えるものになっていた。また、1年生は代表児童が曲名を紹介したが、2年生は「みんなで一生懸命練習しました」「今の季節にぴったりな曲です」などの解説も加えて曲紹介をした。2,3曲目は楽器を加えて演奏。『虫の声』ではクラスごとに、タンバリンやカスタネット、トライアングルなどを虫の音に模して表現した。『村祭り』では4名が和太鼓に挑戦。軽快な歌声に太鼓の音が合わさって、祭りムードたっぷりの大演奏となった。和太鼓の叩く姿が堂にいっていたが、当日の伴奏を務めたジョンソン先生が「五大湖太鼓センター」のメンバーでもあり、太鼓の指導に当たったとのこと。

最後は1年生と2年生、全員で同校の校歌をはつらつと歌い上げ幕を閉じた。

IMG_5441終わりに、音楽授業の指導と当日の指揮を担当した佐々木先生と乙益先生があいさつに立ち、2年生担当の乙益先生からは、選曲にあたっては「日本に生まれ育っていれば耳にする日本の歌を入れたい」と考えた旨、加えて「日本の歌がそばにあってくれれば」との思いなどが、そして、1年生担当の佐々木先生からは、今回のコンセプトは“季節”であり、1年生が春と夏、2年生が秋の曲であったことが伝えられた。また、音楽の授業数が少ない中での家庭の協力、そして運営委員をはじめ多くの人の協力にたいする謝辞も述べられた。

日本を遠く離れて、日本で歌い継がれている曲に触れることは大きな意義があり、友と一緒に奏で、家族に聴いてもらったことは思い出深い経験になるであろう。  観客の一人として、心を癒す音楽を届けてくれた子どもたちに感謝したい。