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紅葉狩りに ~カナダのアガワ渓谷へ列車の旅
掲載日:2017.09.11 | おでかけ特集

IMG_0455レポートbyNM

スペリオール湖の東にあるアガワ渓谷は、ダイナミックなV字谷で知られる自然豊かな場所として知られている。そこには200m近い深さをもつ谷間と、むき出しの岩肌、カナダ南部と北部の植生が混合した深い森が在る。

そのアガワ渓谷行きの日帰りトレインツアーが、遠方からわざわざ訪れる人も多いほど人気がある。夏のさわやかさも素晴らしいが、ひときわ人気が高いのが、カナダの国旗に使われているメープル類をはじめとする多様な木々の紅葉に彩られる秋景色のシーズン。

IMG_0387拠点となるのはカナダのSault Ste Marie:スー・セント・マリー。アメリカ側の同名の都市スー・セント・マリーから国境をまたぐ橋を渡って行き来することができる。ミシガンU.P.(アッパーペニンスラ東部に位置し、フリーウェイI-75の北の終点でもある。

IMG_0513アガワ渓谷へのトレインツアーのルートとなっているアルゴマ・セントラル鉄道は、スー・セント・マリーから470km北のハーストまでをつなぐ鉄道。開通は1914年、と百年以上の歴史があり、北部の鉱物産地から物資や労働者を運ぶことを目的に開かれた。固い岩盤で覆われた丘を超え、険しい谷間を走り抜ける路線の工事には15年の歳月を要したという。

アガワ渓谷はスー・セント・マリーから約180kmの地点にあり、列車は丘の上から谷間へ150m以上の落差を下ったのち、岸壁に囲まれた谷底に到達する。その景観の美しさゆえ、1970年代にツアートレインが組まれるようになったとのこと。乗車は片道約4時間で、停車はアガワ渓谷のみ。道路のアクセスがなく鉄道のみでしか訪れることができない地であることも人気の秘密と言えそうだ。

ダウンタウンにある駅を出て、しばらく町の景色が続いたあと、20分もたつと車窓に大自然が。電車の先頭につけられたカメラのモニター映像を見ることもできる。川岸を走ることも多く、渓谷や湖が出現する。モントリオール川の上40mの高さに架かる湾曲した陸橋はハイライトのひとつ。絶景が左のポスターに使われている。

列車には、ダイニング・カーもあり、出発の1時間前からオープンしており、食事やスナックのほか、ビールやワインなどのアルコールも提供。売店もあり、大きなドーナツが人気を集めていた。

IMG_8156渓谷での停車時間は2時間ほどで、崖上76mにある展望台や滝へのハイキングなどを楽しむことができる。展望台へは300段の階段を昇降することになる。健脚であれば、これに加えて滝へのコースを回っても時間的に余裕がある。駅の周りに点在するピクニックテーブルで食事をしたり、原っぱで寝転んだりして、ゆっくりと過ごしている人々も少なくなかった。鉄道ファンやアウトドア派でなくとも楽しめる旅と言える。

リポーターは平日に乗車したせいか、参加者の9割以上が大人であったが、車内では年齢にかかわらずトランプやボードゲームに興じているグループや家族も多く、また、おしゃべりに花を咲かせている女性陣も多かった。

例年の紅葉は9月末から10月下旬だが、言わずもがな、年によって違いがある。高低差のある行程で、水の影響もあり、場所によって紅葉の進み具合にかなりの幅があるので、割と長い期間楽しめるのが幸い。

乗車した昨年(2016年)9月26日は、麓の町では緑が鮮やかで紅葉には早すぎたかと失望しかけていたが、途中、特に点在する湖岸はかなり紅葉・黄葉が進んでいて、湖に映る色も美しく満足した。ただし、目的地のアガワ渓谷が紅葉のピークかと思いきや、前述したように、谷間に降下するので、期待外れであったことも追記しておこう。それにしても、充分に楽しめる列車旅であった。

IMG_0540運行スケジュール&料金

  • スー・セント・マリー発8:00 帰還18:00ごろ
  • 6月上旬~10月上旬の運行
  • 料金(2017年):6/20~9/15 大人$91.15(+税) 9/16~10/15 大人$109.73(+税)
  • ホームページ:www.agawatrain.com

ツアーの前夜はカナダ側のスー・セント・マリーで泊まることをお勧め。鉄道駅へ歩いていける範囲にいくつかのホテルがある。

IMG_0571ちなみに、カナダとアメリカ、両スー・セント・マリーの間にあるスー・セント・マリー運河はスペリオール湖とヒューロン湖を結ぶセント・マリー川の急流を迂回するため、1798年に造られた運河で、2つの湖には6mほどの水位差があるが、両方向への航行を可能にしている閘門(ロック)が橋のたもとにある。ロック(英語:Lock)とは、2つの門で仕切られた中の水位を増減されることで段差を克服するシステム。大型船も収容するアメリカ側は見学用のプラットフォームもある公園になっていて、観光クルーズも出ており、ミシガンU.P.の観光名所のひとつになっている。

参照 オンタリオ州観光局ウェブサイト www.ontariostyle.com/agawa
カナダ観光局日本語ウェブサイトCANADA THEATRE www.canada.jp

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