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Johnny Appleseedsの夢をふくらませて
掲載日:2014.10.13 | おでかけ, おでかけ特集

文と写真:ヤマトノオロチ

Johnny Appleseedsをご存知だろうか。りんご果樹園をオハイオ、インディアナ州などの中西部に広めただけでなく、その魅力的な人柄でアメリカの独立期の伝説にもなっている人物だ。彼をトレードマークのモチーフにしたワイナリーが今シーズンオープンした。Blake’s Cider Mill。知っている人も多いだろう。

Blake’sは家族経営のサイダーミル(りんごジュース製造所)で、1946年創設。800エーカー以上の大規模な果樹園で、秋になるとリンゴ、イチゴ、ラズベリー、パンプキンの収穫を体験できるU-pickや、家族で楽しめるFun land、ハロウィーン向けのHaunted Houseとさまざまなアクティビティーも楽しめる、マコム郡北部にある有名なサイダーミルだ。

マコム郡最北部一帯には数々のサイダーミルがある。収穫期の7月~10月の4ヶ月が年間でメインの営業期間だが、Blake’sは豊かな果樹園敷地と収穫した果実を「ユニークでかつホンモノにしていきたい。ここArmadaにたくさんの人を呼び込みたい」(ワイナリー談)と路線を拡大。サイダーミルの改修と昨年からワイナリー開設の準備を進めてきた。

思いがけないテイスト

タップ・ルームでは自家製ハード・サイダーとワインを提供。ドライからスイートまでハード・サイダーは11種類、ワインは9種類。保存料は一切使っていない、ナチュラルそのもの。いろいろ楽しみたい、自分に合った味を見つけたいという人には嬉しいラインアップ数だ。

ハード・サイダーとはアルコール飲料のことをさす。リストの一番最後にある“Ciderkin”以外はBlake’sのハード・サイダーは全てAbv.6.5%。アルコール度はどれも同じだがドライさだけでなく、フレーバーもさまざま。たとえば、2番目にドライな”Catawampus”はビールの原料であるホップを使っている。ビールとは異なり、ホップを発酵後に加えるレシピだ。グラスに注がれたCatawampusは明るいゴールド色から静々とした気泡がのぼっていった。ビールのようなフルーティーさは感じなかったが、すっきりとした独特の酸味がある。Ciderkiのボディーがリンゴ独特の酸化した色していて口当たりが甘かったのと対照的だ。同じリンゴからこうもバラエティーに富んだ味を作り出せること自体が、「ユニークでホンモノ」の技と言える。

【ミシガンの産業開拓】

ワイナリーはレストランも

ワイナリーのライセンスはレストランの営業も含まれている。新設のタップ・ルームの天井は温かな雰囲気の木材を丁寧にはめ込んであり、フロアーの三方は窓なので明るい。自家製ハード・サイダー($5、16oz)、ワイン($5-9)はともにボトル売りもあり、野菜をふんだんに使ったピザ($9-10)、軽食的なサルサ&チップス($6)、バッファロー・ウイング($6)等も。家族連れも多い。フロアーの中心には大きなファイアー・ピットの用意がある。Blake’sではU-cut(クリスマスツリーを切り倒す体験と持ち帰り)も行っている。冬にはU-cutのあとファミリーでピットで温まりながら静かなミシガンの雪景色を楽しむのもいいだろう。そんな古くて新しいアメリカらしさを感じさせるセッティングを提供してくれるBlake’sに、伝統と意気込みを感じた。

◆ Blake’s はこのほかにも果樹園、ガーデンセンターを開いている。

Blake’s Orchard & Cider Mill

17985 Armada Center Rd., Armada, MI 48005
Tel. 586-784-5343 http://www.blakeshardcider.com/

Blake’s はこのほかにも果樹園、ガーデンセンターを開いている。

Blake’s Big Apple 

71485 North Avenue, Armada, MI 48005
Tel. 586-784-9710
Almont Garden Center
5590 Van Dyke, Almont, MI 48003

アップルサイダー~”好みの味”を求めて散策しよう

アップルサイダーはサイダーと名がついているものの炭酸飲料ではなく、添加物を加えないリンゴ100%の搾り汁。生産者に話によれば、冷蔵庫で1週間以上保存がきくそうだ(作り方・種類によって異なるのでご確認を)。ものによっては数日すると、それこそ炭酸のように小さな泡が出てくるが問題ないとのこと。このショワっとした感じが好きといる人もいる。殺菌処理がなされていないものもあり(大抵明記されている)、免疫力が衰えている病人、乳幼児、妊婦および授乳中の人は要注意。

それぞれのサイダーミル(リンゴサイダー製造所)により原料とするリンゴが異なるため、アップルサイダーの色も味もかなり違いがある。同じ農園のものでも、時期によってリンゴが変わるので、味が一定ではない。それもまた、旬の味覚の楽しさといえよう。搾りたてがリンゴ園で売られるのは10月末から11月半ばごろまで。

買ったその場で自家製ドーナツと一緒に食べるのが定番の楽しみ方。ドーナツもまた、味や食感が様々で、ついつい色々試したくなるのは私だけではないようだ(?)。

U-picというリンゴ狩りが出来る農園もあれば、伝統的なプレス(搾り機)での工程を見学させてくれる所もある。左に紹介されたBlake’sのように遊び場やお化け屋敷のあるミニテーマパーク並みの施設もある。

リンゴ狩りは例年9月末がピークだが、秋の彩と自然の味を楽しむには10月が絶好! メトロデトロイトの住宅地に近い数カ所を紹介したい。(弊紙の昨年10月号では‘歴史あるサイダーミル’をテーマに紹介。弊紙WEB:http://www.japannewsclub.com/をご覧いただければ幸いです。)

Plymouth Orchard

ミシガン・アップルサイダーコンテスト(Michigan Apple Committee主催)で2013年のベスト・アップルサイダーに選ばれた。味には好みがあり、他のコンテストや投票では異なる結果も出ているが、それにしても評判が高く、買いに訪れる人が多いのは確か。広い売店で自家製ドーナツの他、多種類のリンゴ、また、リンゴや他の農産物の加工品、パンなども売っている。U-pick(リンゴ狩り)は提供していないが、製造過程を見ることができる。ペッティングファームや写真用のエリアもあり、家族でピクニックがてら訪れる人も多い。近くに売店(Market)もある。

【ウェブサイト】http://www.plymouthorchards.com/

Cider Mill

10685 Warren Road, Plymouth, MI

Market

10260 W. Ann Arbor Road. Plymouth, MI
Parmenter’s Northville Cider Mill

濃厚な味と定評。U-pick(リンゴ狩り)や大規模なアトラクションは無いが、遠方からわざわざ買いに来る人も多い。パイやパンプキンバター、メープルシロップなども売っている。子供向きにプレイハウスがある。2012年よりワインの試飲コーナーを設置。西ミシガンで収穫したブドウやリンゴなどを原料に、当製造所で生産している数種類のワインを置いている。さらに今年、ビールの生産も始めた。

714 Baseline Rd Northville, MI
http://www.northvillecider.com

Obstbaum Orchards  ~Salem

土日のみ販売営業している家族経営の農園。

ノバイ地区から20分弱のロケーションに、のどかな農場風景が広がっている。製造所に併設する売店もカントリーな雰囲気。農園の名前Obstbaumはドイツ語で‘fruit tree:果樹’という意味なのだそうだ。濃縮したチェリージュース、ハード・アップルサイダー、ワインも手掛け、販売している。

9252 Currie Road, Salem(メールやGPAアドレスはNorthville, MI)
http://www.obstbaum.com

 Middleton Farms Cider Mill ~Utica

ローチェスターの南。トロイのビジネス地区から10分ほどの所に、古風なサイダーミルがある。アンティックな器具が何気なく置かれている。日によって昔ながらのリンゴプレス機による工程を見学することができる。ここのアップルサイダーは、珍しくクリアで沈殿物が無い。見た目も味も清涼感がある。

46462 Dequindre Road, Shelby Charter Township, MI

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